2025-05-08 コメント投稿する ▼
うるま市川田地区に競艇券売場計画 治安悪化と渋滞懸念で住民の賛否分かれる
うるま市川田地区に競艇券売場計画 住民の賛否分かれる
沖縄県うるま市川田地区で、競艇の場外舟券発売場「ボートレースチケットショップ(BTS)」の建設計画が進んでいる。この計画は、県内初の公営競技場外発売場となる可能性があり、地域住民の間で意見が割れている。
経済効果と計画概要
計画によれば、BTSは約2万8230平方メートルの敷地に建設され、駐車場は500~600台を予定している。建設費は約15億円に達すると見込まれている。昨年12月の説明会で、事業者側は佐賀県の「BTS三日月」を例に挙げ、1日の売上が約2000万円、年間売上が約70億円になると試算。売上の1%が環境整備協力費としてうるま市の財源になると説明した。
事業者側は「公営競技施設として法律で厳しく規制されており、風紀の悪化はほとんどない」と強調したが、住民の不安を完全に払拭することはできていない。
住民の懸念 渋滞や治安悪化の心配
一部住民からは、交通渋滞や治安の悪化を懸念する声が上がっている。特に、自治会加入率が約35%と低いため、住民全体の意見が正しく反映されるかに疑問を持つ声も少なくない。
「何も知らされず、内々で話が進んでいる」「自治会に入っていない人も多いのに、投票で決められるのか」といった声がSNSでも目立つ。
自治会の対応 説明会と視察報告
川田自治会は、昨年12月に住民向けの説明会を開催し、その後、自治会の審議委員らが佐賀県の「BTS三日月」を視察。今年3月には視察報告書を自治会加入者に配布し、さらに5月25日には建設に関する説明会と視察報告会を予定している。
最終的な判断は6月8日の区民投票で行われる。賛成多数の場合、川田自治会は計画に同意する方針だ。
過去の事例 実現しなかった計画
沖縄県内では、過去に沖縄市や南城市でも競艇場外舟券発売場の計画が浮上したが、いずれも実現していない。うるま市川田地区での計画は、事業者側が住民説明会を実施し、具体的な計画が進んでいることから、県内初の事例となる可能性が高い。
今後、5月25日の説明会と6月8日の区民投票を通じて、住民の意見がどう反映されるかが注目される。