2025-05-12 コメント投稿する ▼
国民民主党、選択的夫婦別姓で板挟み 支持層の声に揺れる党内議論
国民民主党、選択的夫婦別姓で板挟み 新旧支持層の間で揺れる立場
国民民主党は、選択的夫婦別姓の導入を巡り、支持母体である連合と新たに広がった保守層との間で難しい立場に立たされている。党内外で意見が分かれ、現状では独自法案の成立も不透明だ。
独自法案議論に慎重論も
国民民主党は5月12日、男女共同参画推進本部の会合を開催し、選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論を行った。会合では、立憲民主党が提出した民法改正案に対する懸念が取り上げられた。特に、別姓夫婦の子どもの姓を婚姻時に決定する規定が「過度に干渉的だ」とする意見が相次いだ。
長友慎治政調副会長は会合後、「さまざまな意見があり、短期間での合意は難しい」と述べ、独自法案の早期成立は困難であるとの見解を示した。
新旧支持層の板挟み
国民民主党は結党以来、労働組合の中央組織・連合から強力な支援を受けてきたが、昨年の衆院選で新たに保守層の支持を得た。これにより、選択的夫婦別姓制度を巡っては、伝統的な支援層である連合の要望と、新たな支持層の価値観が衝突している。
連合側は制度導入を強く支持し、党に対しても積極的な推進を求めている。一方で、保守層は「家族制度の崩壊につながる」として反対意見を強めている。榛葉賀津也幹事長は「現在の戸籍制度を廃止する考えは全くない」と述べ、保守層への配慮を示した。
SNSでの反応:賛否両論
選択的夫婦別姓を巡る国民民主党の対応について、SNS上では様々な意見が飛び交っている。
「国民民主党は連合に寄り添うべきだ。支援を受けている以上、責任があるはずだ。」
「保守層に配慮するのは理解できるが、家族の多様性を認める時代に逆行していないか?」
「慎重に議論を進める姿勢は良い。急ぎすぎて後悔するよりは、よく話し合うべきだ。」
「家族のあり方は個々に任せるべき。国民民主党には柔軟な対応を期待している。」
「支援団体と新たな支持層のバランスを取るのは難しいが、現実的な判断をしてほしい。」
支持層の調整が鍵
国民民主党は独自法案の策定を目指しつつも、党内外での意見集約に苦戦している。連合との関係を維持しながら、保守層の支持も失わないようバランスを取る必要がある。
今後の選択肢としては、独自法案を通じた妥協策の模索や、党内議論を通じた意見集約が求められる。国民民主党が選択的夫婦別姓を巡る複雑な立場をどう整理し、支持層を納得させるかが注目される。