2025-11-05 コメント投稿する ▼
宮城県村井嘉浩知事「舌ペロ」騒動で釈明 参政党神谷宗幣代表との因縁と300件批判
村井氏は11月5日の定例会見で「意図的に出した」と述べ、参政党の神谷宗幣代表に対し「侮辱や批判の意図はなかった」と釈明しました。 村井氏が当選確実の一報が入った直後の取材対応で「参政党と戦っているような選挙でした」と苦しい選挙戦だったことを振り返り、神谷代表にも言及した後、支持者に向けてぺろりと舌を出し、会場には笑い声が起きました。 村井氏は「舌を出したのは意図的だった。
宮城県の村井嘉浩知事が2024年10月の知事選当選後に見せた「舌ペロ」動画が大きな波紋を呼んでいます。村井氏は11月5日の定例会見で「意図的に出した」と述べ、参政党の神谷宗幣代表に対し「侮辱や批判の意図はなかった」と釈明しました。
SNSで拡散された動画の中身について詳しく見ていきます。村井氏が当選確実の一報が入った直後の取材対応で「参政党と戦っているような選挙でした」と苦しい選挙戦だったことを振り返り、神谷代表にも言及した後、支持者に向けてぺろりと舌を出し、会場には笑い声が起きました。
この行動が県民から大きな批判を浴びることになりました。村井氏は11月5日の会見で、舌出し動画の拡散で県にメールや電話などで300件近くの意見や批判が届いたことを明かしました。知事として不適切な行動だったのではないかという指摘が相次いでいます。
「参政党の神谷代表について"ノーサイド"と言った直後にペロッと舌を出して…これは知事としてどうなんだ?」
「さすがに宮城県知事としての誇りある行動では無いよな」
「選挙が終わったらノーサイドって言葉と行動が全然違うじゃん」
「県民を代表する立場の人がこんなことしていいのか疑問」
「20年も知事やってて県民なめてるとしか思えない」
薄氷の勝利を収めた激戦選挙
今回の宮城県知事選は異例の激戦となりました。村井氏は自民党や公明党、日本維新の会の県議らの支援を受け、元参議院議員の和田政宗氏と激しく競り合い、わずか1万5815票差で辛勝しました。
県内の全有権者の約5割を占める仙台市では、和田氏の得票が村井氏を大きく上回り、「薄氷の勝利」だったことを裏付ける結果となりました。20年間続く長期政権への批判や、若い世代を中心とした政策への不満が背景にあったとみられます。
村井氏にとって過去最も厳しい選挙戦だったことは間違いありません。村井氏は「今まで経験したことがない選挙だった。非常に苦しかった」とコメントし、7月の時点で一度引退を考えたとも明かしていました。
水道事業を巡る神谷代表との因縁
この「舌ペロ」問題の背景には、村井氏と神谷氏の間に水道事業を巡る深刻な対立がありました。神谷氏は2025年7月の参院選で、宮城県が水道事業の運営権を民間に売却したことについて「民営化した。なぜ外資に売るのか」などと発言し、県から「誤情報を発信した」として抗議を受けていました。
宮城県は、今回のみやぎ型管理運営方式は完全民営化ではなく官民連携事業だとして、県が最終的な責任を負って安心、安全な水を提供する取り組みだと説明しています。しかし、神谷氏は謝罪を拒否し、両者の関係は冷え込んだままでした。
村井氏は会見の中でこの経緯にも言及し、「私が会いたいと伝えても、ずっと無視された。私の気持ちが果たして神谷さんに伝わるのかな、という思いもある」と述べました。
知事の真意と今後への影響
村井氏は「舌を出したのは意図的だった。理由は、神谷さん私の気持ちわかってくれるかな?という思いを伝えたかった。侮辱するではなく、心からノーサイドなんですよ」と説明しました。
しかし、この説明に対しても疑問の声が上がっています。村井氏は「舌を出したのは私の気持ちとユーモアを交えたつもりだったが、動画を見た人の受け取り方次第のところもある」と理解を求めました。
政治評論家は「非言語的なメッセージが政治的な影響を与える現代において、公人の発信責任が問われている」と指摘しています。SNS時代では、こうした一瞬の表情や仕草が切り取られ、瞬時に全国に拡散される危険性があります。
今回の騒動は、村井氏の20年間にわたる長期政権に対する県民の複雑な感情を浮き彫りにしました。僅差での勝利にもかかわらず、このような行動を取ったことで、県政運営にも微妙な影響を与える可能性があります。