2026-02-25 コメント投稿する ▼
奈良県消防学校、五條市に2035年度開校へ、和歌山県と訓練施設を相互利用
奈良県が五條市への移転を進めている消防学校の整備計画について、2026年2月25日に具体的な中間報告案が示されました。収容人員を72人とし、和歌山県消防学校との施設相互利用を盛り込んだ内容で、2035年度の開校を予定しています。災害応急対策検討部会で示された計画には、コスト削減と機能充実を両立させる工夫が随所に見られます。
和歌山県と訓練施設を融通し合う
奈良県消防学校の新たな収容人員72人は、各消防本部の定員維持や退職者補充の動向を踏まえて算出されました。このうち女性は8人を想定しています。これは消防庁が2031年度までに採用者に占める女性比率を10パーセント以上とする方針に沿ったものです。
整備計画の最大の特徴は、和歌山県消防学校との連携です。奈良県にない水難救助訓練施設については和歌山県の施設を利用し、逆に奈良県が新設する実火災訓練施設を和歌山県側に貸す相互利用方式を採用します。この仕組みにより、整備コストを抑えながら訓練機能を充実させることができます。五條市は奈良県と和歌山県の県境に近く、両県の消防学校間の移動も比較的容易です。
「相互利用はコスト削減にもなるし良い取り組みだと思う」
「女性消防士が増えるのは良いことだね」
「両県で協力して訓練できるなら効率的だ」
「実火災訓練施設があると実践的な訓練ができそう」
「税金の無駄遣いにならないように計画してほしい」
広域防災拠点として三重や大阪からの応援も受け入れ
同じ部会では広域防災拠点運用計画案も提示され、おおむね了承されました。大規模災害発生時に県外からの応援部隊や支援物資、医療支援を円滑に受け入れ、迅速に被災地へ展開するための仕組みです。南部中核拠点は消防学校と一体で整備されます。
三重県、京都府、大阪府、和歌山県の各方面からの応援部隊に対して、あらかじめ拠点とルートを設定します。救助活動拠点として活用できる面積や駐車可能台数も整理されました。また、広域防災拠点の機能を補完するため、県内34カ所の公共施設をバックアップ拠点に選定する方針も示されました。この計画により、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備える体制が強化されます。
五條市への移転で防災体制を強化
奈良県消防学校は現在、宇陀市にあります。施設の老朽化が課題となっており、以前は大和高田市への移転が検討されていました。しかし2025年2月、防災拠点と一体的に整備することで災害時に活用できると判断し、五條市への移転に計画を変更しました。
五條市の県有地は南部中核拠点として整備が進められています。2026年3月には第1段階の先行整備が完了する見込みです。ヘリパッドや格納庫などが順次整備され、防災機能が段階的に向上していきます。消防学校を併設することで、平時の管理を兼務させることができ、効率的な運用が可能になります。
奈良県は2026年6月末までに消防学校移転整備基本計画を策定する予定です。訓練施設の詳細設計や工事スケジュールなどが今後具体化されます。和歌山県との施設相互利用については、両県で調整を進めていく方針です。