2025-08-05 コメント投稿する ▼
志位和夫議長、ドイツのシルデワン議員と再会談 反軍拡・反ファシズムで国際連帯強調
志位和夫議長、シルデワン欧州議員と会談 反軍拡・反ファシズムで国際連帯強調
原水爆禁止世界大会が開かれる広島で5日、日本共産党の志位和夫議長と、欧州議会左翼会派の共同議長を務めるマルティン・シルデワン氏が会談を行った。両者の会談は昨年9月のベルリン以来2度目。今回は、選挙戦術や政党活動の現場から、資本主義社会における左翼勢力の役割、そして国際連帯の展望に至るまで、幅広く理論と実践の両面で意見が交わされた。
「こういう国際的な連携、もっと報道してほしい」
「反軍拡・反ファシズムで連帯するのは心強い」
「日本でも草の根の力を信じたい」
「対話でつながるって大事。政党の本来の姿かも」
「8万人も入党?ドイツの左派、すごい勢い」
SNSでは、「市民との対話」や「反軍拡・反差別」をキーワードに、両党の取り組みに共感する声が広がった。
ドイツ左翼党の躍進に注目 極右に対抗し「反軍拡・反ファシズム」を前面に
志位議長は会談冒頭、今年2月に行われたドイツ連邦議会選挙において、左翼党(ディ・リンク)が改選前の28議席から64議席に躍進したことに言及。「反軍拡、反ファシズムという明確な旗印を掲げたたたかいに強く注目した」と評価した。
シルデワン氏は、ドイツ政界では保守野党が移民・難民制限を掲げ、極右政党との連携も辞さない姿勢を見せる一方で、政権与党側は明確な対抗軸を示せないという構図があると指摘。「左翼党こそが、反軍拡と反ファシズムという2つの価値を掲げ、有権者に“明確な選択肢”を示せた」と躍進の要因を分析した。
日本でも広がる軍拡路線や排外主義的な言説の中で、こうした国際的な事例は、左派政党の可能性を考える上でも示唆に富むものとなった。
日本共産党の「500万対話運動」に共鳴 草の根の活動が政党の力に
志位氏は、今年の参院選に向けて日本共産党が取り組んだ「500万対話運動」について説明。要求アンケートや戸別訪問などの地道な活動によって、多くの市民とのつながりを築くことができたと語り、「たとえ選挙の数字には直結しなかったとしても、これは確かな財産」だと述べた。
これに対し、シルデワン氏も「戸別訪問を通じた対話こそが、政治の本質であり信頼の源」だと強調。左翼党では昨年の志位氏との初会談以降、8万人近い新規党員が入党し、各地で多彩な活動を展開していることを紹介した。
「対話が広がり、参加者が自ら活動を担っていく。それが社会を変える力になる」と述べたシルデワン氏の言葉に、志位氏もうなずきながら「私たちも学び続けたい」と応じた。
国際連帯と左派の未来 “世界の流れ”を共有
会談では、選挙戦術や市民運動だけでなく、「発達した資本主義国における左翼勢力の役割」や「戦争と平和をめぐる国際的連帯のあり方」についても意見が交わされた。
両者は、軍拡と分断、排外主義が台頭する国際情勢の中で、政治の分断ではなく市民との連帯によって変革を進める必要性を確認。特に「反戦・反軍拡」の視点は、日本と欧州で共通して強調された。
志位氏は「異なる地域でも、同じような構造的課題と向き合っている。だからこそ、理論と実践の両輪で互いに学び合える」と語り、今後も継続的に交流を深めていく方針を示した。