2025-09-29 コメント投稿する ▼
前原誠司「米原ルートは実現困難」 北陸新幹線延伸で第3の案を検討へ
米原ルートは、滋賀県を経由し、米原駅で東海道新幹線に接続させる構想である。 北陸新幹線の延伸は、福井県敦賀までの工事が進んでおり、その先のルート選定が焦点になっている。 京都府内を経由する「小浜ルート」が現行計画だが、米原ルートはコスト削減の観点から支持する声も根強い。
前原誠司氏「米原ルートは実現困難」
北陸新幹線の延伸をめぐり、日本維新の会顧問で京都維新の会代表の前原誠司=衆議院議員(62)は、2025年9月29日に京都市内で記者団に対し「米原ルートは実現が難しい感触だ」と述べた。敦賀(福井県)から新大阪に延ばす区間について、滋賀県を通過し米原駅で東海道新幹線と接続する案は以前から議論されてきたが、JR東海の理解を得られないと説明した。
維新は今年7月の参院京都選挙区で新人候補が「米原ルートを含む現行計画の再考」を訴えトップ当選を果たしたが、党内でも現実的な見通しを探る必要が生じている。前原氏は「第3の案をまとめ、提示する取り組みに移りたい」と語り、代替案の検討に移行する考えを明確にした。
米原ルートの背景と課題
米原ルートは、滋賀県を経由し、米原駅で東海道新幹線に接続させる構想である。建設距離が短く、工費を抑えられる可能性がある一方で、運行主体となるJR東海が東海道新幹線との競合や設備容量の制約を理由に難色を示しているとされる。
北陸新幹線の延伸は、福井県敦賀までの工事が進んでおり、その先のルート選定が焦点になっている。京都府内を経由する「小浜ルート」が現行計画だが、米原ルートはコスト削減の観点から支持する声も根強い。しかし、運行主体の協力が不可欠である以上、現実的な実現性は低いとの見方が強まっている。
「米原ルートの方が早く安くできるのに」
「JR東海が協力しないなら無理だろう」
「小浜ルートは費用が莫大で現実的でない」
「滋賀県民としては米原案を諦めきれない」
「結局は政治判断で決まる話だ」
SNS上ではさまざまな意見が飛び交い、地域住民や利用者の期待と懸念が交錯している。
第3の案を模索する動き
前原氏が言及した「第3の案」については具体的な中身は明かされていないが、小浜ルートと米原ルート双方の課題を解消する形を探る可能性がある。たとえば、既存路線の活用や一部区間の代替案を組み合わせるなど、柔軟な発想が求められる。
北陸新幹線の延伸は、北陸地方と関西圏を結ぶ経済効果が期待される国家プロジェクトであり、地元経済界や自治体の関心は高い。だが、建設費、環境影響、採算性といった問題が複雑に絡むため、調整には時間がかかるとみられる。
政治判断の重み
最終的にどのルートを採用するかは、国の整備計画に基づく政治判断に委ねられる。現行の小浜ルートは政府が示した方針だが、費用や工期の問題から再検討を求める声もやまない。前原氏の発言は「現実的な代替案を国に示す」方向性を示したものであり、京都や滋賀の地域代表としての立場を反映している。
今後、国土交通省やJR各社との協議を経て、北陸新幹線の最終ルートが決まることになる。地域住民の利便性と国家的な交通インフラの整合をどう調和させるか、政治と鉄道事業者の双方に重い判断が求められている。