2025-06-26 コメント投稿する ▼
麻生太郎氏が世耕弘成氏と極秘会食 旧安倍派復権と参院人事にらむ動きか
麻生太郎氏、離党した世耕弘成氏と会食 参院選後の布石か
自民党の麻生太郎最高顧問が、政治資金問題で離党した世耕弘成・前参院幹事長と東京都内の高級フレンチで会食していたことが明らかになった。旧安倍派参院側の実力者である末松信介元文部科学相も同席し、参議院選挙や選挙後の人事構想について意見を交わしたとされる。
この会食は、単なる旧知の集まりではない。麻生氏は自民党内で依然として大きな影響力を持つ存在であり、参院選直前にこうした人物と接触するということは、党内力学における再編や布石と見られる。なかでも注目されるのは、派閥解散後も残る「旧安倍派ネットワーク」が、水面下で再結集を図っている可能性がある点だ。
世耕氏の“離党後”の存在感
世耕氏は、2023年4月に政治資金パーティー収入の不記載問題で自民党から「離党勧告」を受け、直後に離党。とはいえ昨年の衆院選では無所属で出馬し見事当選を果たしており、自民党支持層からの支持も根強い。現在は表向き無所属ながらも、旧安倍派の参院議員とのつながりや情報ルートを維持しているとされ、党内の一部には「復党も時間の問題」と見る向きもある。
その一方で、麻生氏との会食が報じられたことで、こうした見方に現実味が増した。政治的には「けじめをつけた」とされる離党処分であっても、実際の影響力や政治活動が続いている以上、形式的な離党だけでは割り切れない問題が浮かび上がる。
「結局、離党しても仲間内で支え合ってたら意味ないじゃん」
「政治資金問題で処分されたのに、また要職に戻ったら国民なめすぎ」
「麻生さん、ほんとに引退する気あるの? 何だかんだで全部に顔出してる」
「こういう会食って、何を話したか説明すべきでは?」
「世耕さん、いつの間に復権してるの。自民の空気って甘すぎるよ」
参院の権力構図、再編の兆し
参院の旧安倍派は、表向き「解散」されたとはいえ、未だに人脈・資金力ともに侮れない存在として君臨している。特に今回の会食に参加した末松信介氏は、旧安倍派の中でも参院人事に強い影響力を持つ人物だ。選挙後には、自民党の参院執行部ポストの再編や、再び安倍派人脈が要職を占める可能性がある。
党内の一部には、派閥解消を受けて「クリーンな自民党」への転換を期待する声もあるが、現実には旧派閥の人脈が裏で結び付き、ポスト配分や政策判断に影響を及ぼしている。特に、参院における政調や幹事長クラスのポジションがどうなるかで、今後の国会運営や政策議論にも直結してくる。
「処分」と「再登場」のあいだ
自民党が掲げていた「政治とカネの問題に対する厳正な対応」が、こうした会食報道によって揺らいでいるのも事実だ。離党処分を受けた議員が、数カ月後には再び党幹部クラスと会食し、政治的影響力を行使している構図が、国民の政治不信を加速させるのは避けられない。
政治資金パーティー問題では、複数の議員が処分を受けたが、その後も選挙で支持を得て再浮上するケースが相次いでいる。この流れが常態化すれば、処分は単なる「通過儀礼」と化し、政治家が説明責任を果たさなくても再び表舞台に戻れるというメッセージを社会に与えかねない。
有権者にとって本当に必要なのは、表面上の処分ではなく、政治倫理と説明責任の徹底であるはずだ。派閥政治の復活が水面下で進むなかで、透明性のある政治をどう実現するかが問われている。