2025-11-08 コメント投稿する ▼
高市首相「午前3時問題」に官僚出身議員が反論 質問通告制度の抜本改革急務
高市早苗首相が11月7日午前3時から始動した「異例の勉強会」をめぐり、自民党の国光文乃外務副大臣が11月8日までに自身のエックス(旧ツイッター)で野党側の質問通告の遅れが原因だと反論した。厚生労働省出身で霞が関の実情に詳しい国光氏は、「前々日の正午まで」という質問通告ルールを守らない野党議員の多さを問題視し、官僚の働き方改革を求めた。 しかし根本的な問題は、いまだにアナログな手法に依存する質問通告制度そのものにある。電子申請システムの導入により直前の通告を物理的に不可能にすれば、こうした問題は即座に解決できるはずだ。
元官僚議員が「野党の責任」を厳しく指摘
国光文乃外務副大臣は「元霞が関職員として言わせて頂きたい」として怒りの絵文字を交えて投稿した。「午前3時に高市総理の出勤が必要なのは、そもそも『特に野党の質問通告が遅い』からです」と明確に野党側に責任があると主張した。
国光氏は「前々日の正午まで」という通告ルールについて、「どれほどの野党議員が守ってますか?」と疑問を投げかけ、人事院調査で質問通告の時間順守を求める声が多いことを示すエビデンスも添付した。高市氏の国会答弁動画も引用し「高市総理は極力役人への負担に配慮してくださっています」と擁護した。
高市首相は7日の衆院予算委員会で、立憲民主党の黒岩宇洋議員から「役所の職員だけでなく警備や衛視の方々、約100人くらいのみなさんが待機していた」と指摘された。首相は前日の公務終了時点で省庁側がすべての質問通告内容を取れておらず、答弁書もできあがっていなかったとして「答弁書ができあがるくらいの時間がおおむね午前3時ごろだという話を受けて、3時に公邸に行った」と説明していた。
「午前3時勉強会って、どう考えても異常だよね。野党の質問通告が遅いのが原因なら制度を変えればいいのに」
「政治家も官僚も国民のために働いてるんだから、もっと効率的な仕組みにできないの?」
「質問通告が2日前に届いてないなんて、普通の会社だったら完全にアウトでしょ」
「高市さんも大変だけど、午前3時に付き合わされる秘書官や警備の人たちがかわいそう」
「昭和的な働き方をいつまで続けるつもりなんだろう。デジタル化とか言ってるのに矛盾してる」
野党からの反論と制度的な課題
国光氏の投稿に対しては「質問通告が遅いのではなく、質問の一言一句を確認したい役人が質問取りに来るのが遅くなってるだけですよ」との反論もあった。しかし国光氏は「役人の名誉のために。役人のせいにしないで頂きたいです」と強く反発し、野党側に対して具体的な改善要求を示した。
「通告は2日前ルール守ってください」「質問の論点を明確にしてください。『○○対策について』等だけだとさすがに答弁作れません」「呼びつけるのでなくリモート対応も可能にしてください」と3点にわたって訴えた。
国光氏は自民党が野党時代の経験も語り「自民党が野党だった時も霞ヶ関で経験していますが、節度は守っていただいていました。むしろ党内野党と当時言われていました民主党の方々が厳しかったですね」と過去の事例を引き合いに出した。
医師で厚生労働省での勤務経験がある国光氏は「霞ヶ関の働き方はいまだに異常ですから、優秀な官僚と国民の皆様へのアウトプットを確保するためにも、与野党問わず寄り添っていただきたいイシューです」と結んだ。
電子申請システム導入で根本解決を
この問題の本質は、いまだに前時代的なアナログ手法で行われている質問通告制度にある。いつまでアナログな方法で質問通告を続けるのだろうか。電子申請システムを導入し、直前の通告ができないようにすれば良いだけである。
現在、政府は行政手続きのデジタル化を積極的に推進している。2025年度以降、補助金の電子申請対応を原則化するなど、民間事業者には厳格なデジタル対応を求めている。しかし肝心の国会質問という政治の中核業務が、いまだにファックスや電話による非効率なアナログ手法に依存している現状は明らかに矛盾している。
電子申請システムを導入すれば、質問通告の期限を物理的に強制でき、システム上で期限を過ぎた通告は自動的に受け付けられなくなる。これにより「2日前正午」というルールが確実に守られ、官僚の深夜残業や首相の午前3時始動といった異常事態を根絶できる。
また電子システムであれば質問内容の修正履歴も自動記録され、答弁準備の効率化も図れる。リモート対応も技術的に容易になり、国光氏が求める働き方改革にも直結する。
政治のデジタル化こそ喫緊の課題
国会のデジタル化については、衆院議院運営委員会が検討会を設置し、文書の電子化や委員会での通信機能のある電子機器の使用などを論点として議論している。しかし質問通告制度の電子化は最優先で取り組むべき課題であるにもかかわらず、具体的な進展は見えていない。
政府が民間にデジタル化を強要する一方で、政治の現場がアナログのままでは説得力がない。午前3時勉強会のような異常事態を二度と起こさないためにも、質問通告制度の抜本的なデジタル化改革が急務だ。
野党も与党も、党派を超えてこの非効率な制度の改善に取り組むべきである。国民から見れば、政治家も官僚も貴重な税金で働く公務員だ。その働き方が昭和的な非効率さに支配されている現状は、到底許容できるものではない。