2025-05-06 コメント投稿する ▼
日本とアルジェリア、経済協力強化で新たな一歩 TICAD9への大統領招待も正式に伝達
松本外務大臣政務官、アルジェリア大統領をTICAD9に招待
日本とアルジェリアの関係が新たな一歩を踏み出した。5月4日、アルジェリアの首都アルジェで「第1回日・アルジェリア政府間合同経済委員会」が開催され、松本尚外務大臣政務官が出席した。日本とアルジェリアの経済協力をさらに深めるため、両国の代表が顔を合わせ、実質的な協議が行われた。
経済協力強化に向けた会合
この委員会は、2024年4月に発効した協定に基づいて設立され、今回が第1回目の開催となった。日本側からは松本政務官をはじめ、外務省、国際協力機構(JICA)、日本貿易振興機構(JETRO)、国際協力銀行(JBIC)、エネルギーや製造業に関わる企業の代表が参加。一方、アルジェリア側は外務省、財務省、エネルギー省など政府関係者に加え、スタートアップや国営企業の代表も顔を揃えた。
会合では、投資促進やビジネス機会の創出、経済協力の強化について約3時間にわたり意見が交わされた。日本側は、日系企業がアルジェリアで円滑にビジネスを展開できるよう、支援を求める姿勢を示した。また、両国はエネルギー分野をはじめとする幅広い分野での協力強化を確認した。
アルジェリア外相との表敬訪問
松本政務官は滞在中、アフマド・アッターフ外相を表敬訪問。アッターフ外相は、両国の長年の協力関係を称賛し、経済だけでなく、外交や文化分野でも関係を強化していく意向を表明した。
さらに、松本政務官は2025年8月に日本の横浜で開催予定の第9回アフリカ開発会議(TICAD9)へのテブン大統領の出席を正式に招待。TICADは日本がアフリカ諸国とのパートナーシップを強化する場であり、アルジェリアの参加は地域の安定と発展にとって重要な意義を持つ。
今後の展望
今回の会合は、日本とアルジェリアの経済協力の新たなスタートを切る場となった。特にエネルギー分野での協力拡大が期待されており、今後の投資促進や貿易拡大に向けた動きが加速する見通しだ。TICAD9では、両国がアフリカの安定と繁栄を目指してどのような協力を進めていくかが注目される。