2025-11-01 コメント投稿する ▼
iPhone・Android搭載障害が復旧―マイナンバーカード機能、原因特定できず調査継続
デジタル庁は2025年11月1日までに、マイナンバーカードをスマートフォンに搭載するためのシステム障害の復旧が完了したと発表しました。 障害の影響で、ユーザーはiPhoneのAppleウォレット内にマイナンバーカード機能を新たに追加することができなくなりました。 10月31日午前7時30分ごろには、Androidスマートフォンでも同様の問題が発生しました。
iPhone障害は26時間以上継続
iPhone向けの障害は2025年10月30日午前8時50分ごろに発生し、翌31日午後8時ごろに復旧されるまで26時間以上続きました。障害の影響で、ユーザーはiPhoneのAppleウォレット内にマイナンバーカード機能を新たに追加することができなくなりました。並行して新規発行申請機能や既存カードの暗証番号リセット機能なども利用できない状態が続いていました。
「iPhone対応してからやっと使えると思ってたのに、こんなトラブル出るなんて」
「重要な本人確認なのに、これで大丈夫?不安なのだが」
「デジタル庁のシステムは何度もトラブルが起きている。信頼できるのか」
「ようやくスマホで持ち歩けると思ったのに、まさか障害が出るとは」
「セキュリティが大事だからこそ、障害なく動作してほしい」
Androidでも同様の障害が発生
10月31日午前7時30分ごろには、Androidスマートフォンでも同様の問題が発生しました。Androidの場合、電子証明書搭載サービスの新規発行申請ができなくなるという形での障害でした。ただし同日午後1時ごろには復旧が完了し、Android側の障害期間はiPhoneより短くなっています。影響を受けた利用者はAndroid側で約2000人と推定されています。
原因は調査中だが、カード側ではないと判明
松本尚デジタル大臣は10月31日の閣議後会見で、少なくともマイナンバーカード側での不具合ではないことが確認済みであると説明しました。つまり、物理的なマイナンバーカード自体には問題がなく、スマートフォン搭載のためのシステムインフラに発生した障害だということです。しかし詳細な原因については、デジタル庁が引き続き調査中の状況であり、公表されていません。
iPhone対応はわずか4か月前
iPhoneへのマイナンバーカード搭載サービスは2025年6月24日に始まったばかりです。それ以前はAndroidのスマートフォンのみが対応していました。Appleとデジタル庁の協力により実現したサービスですが、提供開始から4か月余りで大規模な障害が発生したことになります。
iPhoneのAppleウォレットにマイナンバーカードを追加できるこのサービスにより、ユーザーは顔認証(Face ID)や指紋認証(Touch ID)でパスワード不要での本人確認が可能になります。また住民票の写しや印鑑登録証明書といった各種証明書をコンビニで取得できるほか、マイナポータルへのログインも生体認証だけで完結するようになります。
利用者への影響と対応
障害発生中に「利用準備中」というステータスのまま進まなかったユーザーに対して、デジタル庁はウォレット設定画面からマイナンバーカードを削除した上で再度申請するよう案内しています。すでにステータスが「利用可能」と表示されていたユーザーについては、通常通り利用できる状態にありました。
デジタル化推進の重要な基盤
マイナンバーカードのスマートフォン搭載は、政府が推し進める行政デジタル化の重要な施策です。カード自体を持ち歩かずにスマートフォンだけで本人確認が可能になることで、オンライン申請や各種手続きの利便性が大幅に向上する見通しです。将来的には健康保険証としての利用も予定されており、カードレス時代への移行を象徴する取り組みとなっています。
ただし今回の障害発生は、そうした期待感の一方で、大規模なシステムの安定性や保守体制に対する不安も生じさせています。デジタル庁は原因の徹底究明と同時に、類似の障害再発防止に向けた体制整備が急務となっています。