2025-08-21 コメント投稿する ▼
立憲民主党・本庄知史議員 京都国際高校への誹謗中傷に懸念「日本国をも貶めかねない」
本庄議員が京都国際高校への誹謗中傷に懸念
立憲民主党の本庄知史衆院議員(千葉8区)は21日、自身のX(旧ツイッター)で、全国高校野球選手権大会に出場した京都国際高校への誹謗中傷に強い懸念を示した。本庄氏は「すべての高校球児に等しく、温かい眼差しと声援を」と呼びかけ、根拠のない中傷は高校野球の理念やスポーツマンシップに反するものだと批判した。
京都市内の高校出身である本庄氏は、京都国際について「甲子園で惜しくも春夏連覇を逃した京都国際高校は、私の出身高から目と鼻の先で、当時はいわゆる朝鮮学校だった。その後、日本の法律に基づく学校となり、今日に至っている」と投稿。そのうえで「他の高校と同様の条件をクリアし、京都代表として甲子園で戦っている」と正当性を強調した。
「日本国自身を貶めかねない」発言の背景
本庄氏が特に問題視したのは、球場の雰囲気そのものが選手を「アウェイ」に追い込んでしまう状況だ。彼は「いわれのない誹謗中傷は、人権、スポーツマンシップ、高校野球の理念に反する」「こうしたヘイトは甲子園の価値を傷つけ、ひいては日本人や日本国自身をも貶めかねない」と訴えた。
これは単なる一高校への誹謗にとどまらず、日本全体の国際的評価にも影響を及ぼすとの懸念を示したものといえる。高校野球が持つ「青春の象徴」という価値を守る視点からも、差別や中傷を看過してはならないという姿勢が明確に表れている。
SNSの反応
本庄議員の発信に対し、SNS上では賛否が交錯した。
「球児は全員平等に応援されるべき。議員の指摘は正しい」
「韓国系だからといって誹謗するのは筋違い」
「国会議員がここまで言及するのは珍しい。行動力を評価したい」
「ヘイトは良くないが、政治家が高校野球に介入するのはどうか」
「発言を利用して政争に持ち込むのはやめてほしい」
多くは「選手に罪はない」という視点から、本庄氏の意見に理解を示す声が見られる。
立憲民主党議員としての姿勢
本庄議員は岡田克也元外相の秘書を務めた後、令和3年の衆院選で初当選し、現在2期目を務める。立憲民主党の代表補佐という立場からも、人権や差別問題に積極的に声を上げる姿勢を強めている。
今回の発信は、スポーツと社会問題を結び付け、政治家として差別や誹謗中傷を看過しないというメッセージを明確に打ち出すものとなった。甲子園という全国的な注目の舞台をきっかけに、社会におけるヘイト問題のあり方を問い直す契機となりそうだ。