2025-07-04 コメント投稿する ▼
英利政務官、レソト支援シンポで「気候変動と共に進む国際連携」を強調 高校整備に7万ドルの草の根協力
英利政務官、レソト国王出席のシンポで来賓挨拶
外務省の英利アルフィヤ外務大臣政務官は7月3日、東京都内で開かれたシンポジウム「レソトに力を:内陸の開発途上国におけるエネルギー転換促進のための資金動員」に出席し、日本政府を代表して来賓挨拶を行った。
このシンポジウムは、国連大学と在京レソト大使館の共催で実施され、現在、2025年大阪・関西万博に関連するナショナル・デー行事のために訪日中のレソト国王レツィエ3世、王妃マセナテ・モハト・セイーソ陛下も臨席する中で開催された。
英利政務官は、日本とレソトが1971年の外交関係樹立以来、再生可能エネルギー、食料安全保障、保健、教育といった幅広い分野で協力を続けてきたことを紹介。「レソトとともに気候変動対策と経済発展をリードしていきたい」と述べ、今後のパートナーシップの深化に強い意欲を示した。
「アフリカの国王が出席ってすごい場面」
「草の根支援だけじゃなく、気候変動でも連携するのはいい」
「英利政務官、地味に外交やってて評価できる」
「万博の裏でこういう外交が進んでるのは大事」
「ODAって“国益”になるのかも気になるな」
草の根からの支援、レソト高校に教室棟を整備
英利政務官が言及した日本の支援の一つとして、外務省が2024年3月に決定した草の根・人間の安全保障無償資金協力「マセル県セント・ブラナバス高等学校 教室棟整備計画」がある。
この支援は、セント・ブラナバス高校(生徒数約540人)に新たな教室棟を建設し、生徒用机や教卓、黒板などの学校用家具を整備するもので、総額は69,736ドル(約1000万円程度)にのぼる。これにより、同校の過密状態の緩和や教育環境の改善が期待されている。
レソトはアフリカ南部に位置する内陸国で、特に若年層の教育機会不足やインフラの老朽化が課題となっており、今回の支援は「直接的かつ現場重視」の援助として現地でも高く評価されている。
「教室棟と机と黒板…一番基本の支援がありがたいと思う」
「こういう草の根支援こそ日本のODAの強みじゃない?」
「少額でも教育に直接届くのは意味がある」
「派手さはないけど、一番必要なところに手が届いてる」
「こういう話、もっと報道されてもいいのに」
レソトとの連携は“日本らしい外交”の一環
日本はこれまでもアフリカ諸国との関係強化に積極的で、TICAD(アフリカ開発会議)などを通じて人材育成や教育、保健衛生分野への支援を展開してきた。特に内陸国や小国に対する地道な援助は、「規模より信頼を重視する」日本の外交姿勢を象徴している。
今回の英利政務官の出席は、気候変動と持続可能な成長をテーマとする大阪・関西万博とも親和性が高く、日本が「環境と教育の両面でアフリカと協力する」姿勢を内外に示す機会ともなった。
また、国際博覧会の場を単なるイベントに終わらせず、外交・支援・投資の起点とする視点も、今後の外交戦略にとって重要な位置づけとなる。
外交の“見えにくい成果”こそ、丁寧に伝えるべき
英利政務官の活動や草の根支援は、目立ちにくいながらも、日本の国際的な信頼と評価を下支えする重要な外交成果だ。今回のレソト支援にしても、日本に直接の利益があるわけではないが、教育環境の改善を通じた国際的な評価の蓄積は、長期的に見れば日本の国益にもつながる。
こうした外交の“静かな現場”を、もっと丁寧に伝え、国民に理解される努力もまた、外務省やメディアに求められている。