岸田文雄の活動・発言など - 2ページ目
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活動報告・発言
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岸田文雄前首相、マレーシアでアンワル首相と会談 脱炭素と経済連携でAZEC推進へ
岸田前首相がマレーシア訪問 脱炭素や経済連携をめぐり意見交換 アジアの脱炭素化に向けて、日本がキーパーソンに 岸田文雄前首相は5月6日、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相と首都近郊で会談し、脱炭素社会の実現に向けた協力や、世界経済の現状について意見を交わした。今回の訪問は、石破茂首相の特使として、日ASEAN間で進めている「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」を後押しする目的で行われたものだ。 グローバルサウスとの関係強化 岸田氏は会談後、記者団に対して「世界が多極化していく中で、グローバルサウスの国々との連携はこれまで以上に重要だ」と語った。日本が主導する脱炭素化のプロジェクトがアジア各国で進行しており、「日本に対する期待の大きさを改めて実感した」と強調した。 マレーシア首相もAZECに理解示す アンワル首相との会談では、AZECを通じた協力の必要性を確認。マレーシアは今年、ASEANの議長国を務めており、地域全体での協調体制の強化が期待される。岸田氏は石破首相からの親書を手渡し、AZEC推進の後押しを要請した。アンワル首相もこの連携構想の重要性を認め、前向きな姿勢を示したという。 資源・環境分野でも具体的な動き 岸田氏はこの日、ファディラ副首相(エネルギー移行担当)や、ニック・ナズミ天然資源・環境相とも個別に会談。省エネ技術の導入や、二国間クレジット制度(JCM)に関する協力覚書の締結に向けた協議を加速させる方針で一致した。また、レアアース(希土類)や循環経済の分野でも具体的な協力拡大について話し合った。 岸田文雄前首相が石破首相の特使としてマレーシアを訪問 アンワル首相と脱炭素、エネルギー移行、世界経済情勢を協議 AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)の推進に向けて連携確認 グローバルサウスとの関係強化の必要性を岸田氏が強調 副首相・環境相とも会談し、省エネやレアアース分野でも連携模索
岸田前首相がインドネシア・マレーシア訪問へ 脱炭素と経済成長の両立構想を提案
岸田前首相、インドネシア・マレーシア訪問へ 脱炭素と成長の両立を模索 自民党の岸田文雄前総理大臣が5月3日からインドネシアとマレーシアを訪問し、脱炭素社会の実現と経済成長を両立させるための取り組みについて、各国の首脳と意見交換を行う。滞在は5日間で、成田空港を出発する際、岸田氏は「地域とともに持続可能な未来をつくる議論がしたい」と語った。 この訪問は、首相時代に岸田氏が打ち出した「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想の具体化に向けたもの。インドネシアでは新大統領のプラボウォ氏、マレーシアではアンワル首相との会談を調整中で、いずれも構想の進展に向けたパートナーシップ強化を図る。 日本企業のアジア連携を後押し 岸田氏は、日本が強みを持つ水素やアンモニアといった脱炭素技術をアジアに展開することで、気候変動対策と経済発展を両立させる道筋を探る。現地では、再生可能エネルギーを取り入れたスマートシティーの開発現場を視察し、実際の取り組みを肌で感じる予定だ。 また、トランプ政権下で発動された自動車部品などへの関税措置が、現地で操業する日本企業にどう影響しているのか、関係者から直接話を聞く場も設けられる。 議員連盟メンバーも同行 今回の訪問には、岸田氏が退任後に設立したAZEC議連のメンバーである萩生田光一元政調会長や、木原誠二選対委員長、齋藤健前経産相など10人以上の自民党議員が同行。中堅から若手までが揃い、構想の次なるステップを探るチームとして注目を集めている。 SNSでは期待と疑問が交錯 岸田氏の動きに対して、ネット上ではさまざまな声が上がっている。 > 「現職でなくても外交に動けるのは日本にとってプラス」 > 「AZEC構想って具体的にどんな成果があったの?」 > 「ASEANとの連携は大事。民間企業も巻き込んで進めてほしい」 > 「スマートシティー視察って、単なるパフォーマンスにならなければいいけど」 > 「エネルギー安全保障の観点からもアジアとの協力は不可欠だよね」 岸田前首相のアジア訪問は、構想を空理空論で終わらせないための行動として注目されている。今後、日本の企業や政府がどのようにこの動きを具体化していくかが問われる。
岸田文雄前首相が東南アジア訪問 AZEC構想推進と再登板への布石か?党内求心力を維持
岸田前首相が東南アジア訪問へ 「やり残したことがある」岸田氏が再び前線に 自民党の岸田文雄前首相が、5月3日から7日までの日程でインドネシアとマレーシアを訪れる。テーマは、首相在任中に掲げた「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想の推進。今回は石破政権の特使という肩書きだが、裏には党内での存在感維持や将来の政界復帰を見据えた思惑もにじむ。 AZEC構想とは何か? AZECは、水素やアンモニアといった脱炭素エネルギーの利用を通じてアジアに巨大な市場をつくろうという構想だ。岸田氏が首相時代に提唱し、昨年12月には議員連盟を立ち上げて自ら最高顧問に就任するなど、退陣後も強く関与している。 今回の訪問では、インドネシアとマレーシア政府との間で協力を深め、アジア各国の巻き込みを図る。岸田氏は「ASEANを抱き込むことが鍵。AZECはその突破口になる」と周囲に語っており、脱炭素を通じた経済外交を強化する狙いがある。 再登板を意識?党内の人脈も動かす 訪問には、萩生田光一元経済産業相や小泉進次郎元環境相といった実力者が同行する。ともにAZEC議連のメンバーであり、岸田政権下でも重要なポジションを担ってきた。こうした顔ぶれが揃うことで、岸田氏の党内での発言力がなお強いことを印象づけている。 また、岸田氏自身も「やり残したことがある」と語っており、次期総裁選や政局での再浮上を視野に入れているとの見方も出ている。 ネット上では辛口の声も 一方、SNS上では岸田氏の訪問に懐疑的な声も少なくない。 > 「また海外か。円安も物価高も放ったらかしか」 > 「AZECとか言われても生活と関係ない」 > 「脱炭素より減税をやってくれ」 > 「再登板狙いが見え見えで白ける」 > 「党内で裏金問題もあるのに、何をしに行くのか」 こうした声は、岸田氏の政策が一般の生活感と乖離しているという印象や、政局狙いへの不信感を反映している。 成果次第で評価が分かれる 岸田氏の今回の行動が、構想の具体化にどれだけつながるかは未知数だ。ただ、本人が掲げた看板政策を自ら前に出て推し進める姿勢は一定の評価を受けるだろう。 課題は、AZECという国際的な枠組みをどう国民生活と結びつけられるか。脱炭素というテーマは将来への投資である一方、いま困っている人々には届きにくい。岸田氏が本当に「やり残したこと」に決着をつけられるのか。注目が集まる。 岸田前首相が5月に東南アジアを訪問、AZEC構想の推進が目的 萩生田氏や小泉氏など実力者が同行し、党内基盤再構築の意図も ネット上では「再登板狙い」「国民不在」といった否定的な声も
外国人留学生が過去最多33万人超に 中国・ネパール・ベトナムから急増、日本の大学が国際化加速
過去最多の33万人超 外国人留学生が日本に集う 日本で学ぶ外国人留学生の数が、過去最多を更新した。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が4月30日に発表した調査によれば、2024年5月1日時点での留学生数は33万6,708人。前年比で5万7,434人、率にして20.6%の大幅増となった。 とくに注目されるのが、ネパールからの留学生が前年より7割以上も増え、6万4,816人に達した点だ。背景には、日本政府が以前から進めてきた「留学生30万人計画」の延長線上で、受け入れ体制の整備と公的支援の拡充がある。 どこの国から? 誰がどこで学んでいるのか 今回の調査では、出身国別で最も多かったのは中国(12万3,485人)。次いでネパール、ベトナム(4万323人)、ミャンマー(1万6,596人)と続く。なお韓国は微減(1万4,579人、前年比2.5%減)となった。 大学ごとの受け入れ状況を見ると、早稲田大学が5,562人で最多。東京大学(4,793人)、立命館大学(3,258人)、京都大学(2,791人)など、いずれも国際化を重視する大学が上位を占めている。日本経済大学(2,675人)など、ビジネス系学部に力を入れる大学も人気だ。 コロナ後に再加速 日本が選ばれる理由 日本政府はかねてから留学生の受け入れを「国家戦略」として位置付けてきた。教育の質の高さ、比較的安全な生活環境、学費の安さ、そして就職のチャンスなどが、日本を学びの場として選ぶ大きな理由だ。 とくに東南アジア諸国からは、「母国でのキャリアアップに繋がる」として日本留学を志す若者が後を絶たない。新型コロナの影響で一時落ち込んだ留学生数も、ここにきて急回復している。 ネットでは賛否の声 SNSでもさまざまな意見が飛び交っている。 > 「これだけ来てくれるのはありがたいけど、日本人学生への支援も手厚くしてほしい」(Xユーザー) > 「大学がグローバルになっていくのは良い流れ。日本も変わらないとね」(Threadsユーザー) > 「文化の違いでトラブルも起きてるみたい。お互いの理解がもっと必要だと思う」(Facebookユーザー) > 「地元の経済にもプラスになるし、地方の大学が救われてるって話もある」(Xユーザー) > 「ネパールからの急増はびっくり。教育移住のニーズが強いのかも」(Facebookユーザー) - 日本の外国人留学生数が過去最多の33万6,708人に - 中国、ネパール、ベトナムなどアジア勢が中心 - 早稲田大や東大など有名校への進学が目立つ - 政府の受け入れ政策と、日本の教育環境が追い風に - ネットでは期待と課題が入り混じる声が多数 今後の課題は、留学生と日本人学生の相互理解をどう深めていくか。そして、彼らが日本社会の中でどのように活躍できる環境を整えるか。数の拡大だけでなく、質の高い共生が問われている。
岸田文雄氏「消費税引き下げで買い控え」発言に批判殺到 説明なき暴論に不信感拡大
岸田前首相の発言、再び炎上消費税引き下げで「買い控え」発言に批判殺到 岸田文雄前首相が「消費税を引き下げると買い控えが起こる」と発言したことに対し、SNS上で強い批判が巻き起こっている。発言の経済的な整合性についても疑問の声が広がっている。 発言の経緯とSNSでの反応 岸田前首相の問題発言が再び注目を集めたのは、X(旧Twitter)ユーザーの大神氏(@ppsh41_1945)が投稿した指摘がきっかけだった。岸田氏が「消費税を引き下げると買い控えが起こる」と述べたことに対し、大神氏は「意味不明すぎる」「買い控えは増税後に起きる現象だ」と強く批判。この投稿は瞬く間に拡散し、1.6万件以上の「いいね」を集めるなど大きな反響を呼んだ。 添付された画像では、岸田氏が記者会見で「消費税の引き下げに伴う買い控え、あるいは消費の減退」を懸念する趣旨の発言を行っている様子が確認できる。しかし、この説明に対し「減税が消費を冷やすという理屈はありえない」との批判が殺到。まともな経済感覚を持つ国民には理解不能な発言だとの声が相次いだ。 経済学的に見た「減税と買い控え」の関係 一般に、消費税の引き下げは可処分所得を増やし、消費意欲を高める方向に働く。経済学の常識においても、減税によって買い控えが起こるという論理は成立しにくい。むしろ、消費税の増税時に「値上げ前の駆け込み需要」と、その反動による「買い控え」が起きることがよく知られている。 専門家からも「減税で買い控えが起こるとは考えにくい。説明責任を果たさなければ、国民の納得は得られない」(経済評論家)との指摘が出ている。岸田氏には、なぜ減税で消費が減退するのか、合理的な説明が求められる。 自民党への不信感も再燃 大神氏の投稿では「自民党は嘘をついて消費税減税を拒否してきた」とも指摘されており、これまでの自民党の税制運営への不信感も再びクローズアップされている。特に、近年の物価高騰や実質賃金低下に苦しむ国民にとって、減税は切実な要求となっている中での発言だけに、反発は一層強まっている。 SNSでは「増税ありきの思考停止」「国民負担を正当化するための詭弁だ」など、厳しい意見が噴出している。岸田氏の発言は、消費者心理を理解していないばかりか、国民生活の実情を無視しているとの印象を与えた。 岸田前首相は、消費税を引き下げるとなぜ「買い控え」が起きると考えるのか、具体的で納得できる説明を行うべきである。現状では、その発言はまともな感覚を持つ人々には到底理解できないものであり、火に油を注ぐ形となった。自民党への不信感と相まって、今後さらに批判が拡大する可能性もある。 - 岸田文雄氏が「消費税引き下げで買い控えが起こる」と発言し炎上 - 通常、消費税引き下げは消費を促進する効果があるとされる - 発言に対して「理解不能」とする声がSNS上で急拡大 - 自民党の税制政策に対する不信感も再燃
公約岸田前首相、高齢者向け「プラチナNISA」創設を提言 石破首相は前向き姿勢示す
高齢者向け新制度「プラチナNISA」の導入を提言 自民党の岸田文雄前首相は、2025年4月23日午前、資産運用立国の実現を目指す議員連盟のメンバーとともに、石破茂首相と官邸で面会し、高齢者向けの新たなNISA制度「プラチナNISA」の導入を提言した。 この提言では、高齢者に限定して対象となる金融商品を拡大できる制度の導入を求めている。具体的には、従来のNISA制度では対象外となっていた金融商品を、高齢者が利用できるようにすることで、安定的な資産形成を支援する狙いがある。 また、個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金限度額の引き上げや手続きの簡素化も提案されており、高齢者の資産運用を後押しする体制の整備が求められている。 「こども支援NISA」の導入も提案 提言では、高齢者向けの制度に加え、若年層への投資促進策として「こども支援NISA」の導入も提案された。これは、現在18歳以上となっているNISAの投資可能年齢を、つみたて投資枠に限って撤廃し、未成年者でも利用可能とする制度である。 この制度により、若年層が早期から資産形成を始めることが可能となり、将来的な経済的自立を支援することが期待されている。 石破首相の反応と今後の展望 提言を受けた石破首相は、「岸田政権の路線を踏襲し、物価上昇を上回る賃金上昇に取り組んでいる。賃上げをどう活用していくかという点で資産運用が非常に大きな役割を果たすので推進に努めていく」と述べ、資産運用の重要性を強調した。 また、岸田前首相は記者団に対し、「アメリカの関税措置で不透明感が漂っているが、賃上げと投資の好循環による成長型の経済を取り戻さなければならない。石破総理大臣には改革を続けてもらいたい」と述べ、経済成長への意欲を示した。 東南アジアとの連携強化へ さらに、岸田前首相は石破首相に対し、東南アジア諸国との連携を強化し、脱炭素化と経済成長の両立を目指す構想の推進に向けて、大型連休にあわせてインドネシアとマレーシアを訪問することを報告した。 この訪問を通じて、環境問題と経済成長の両立を図るための国際的な協力体制の構築が期待されている。 - 岸田前首相が高齢者向けの新制度「プラチナNISA」の導入を提言 - 若年層への投資促進策として「こども支援NISA」の導入も提案 - 石破首相は資産運用の重要性を認識し、推進に努める意向を示す - 岸田前首相は東南アジア諸国との連携強化を目指し、インドネシアとマレーシアを訪問予定
岸田前首相が「能登復興勉強会」発足 被災地支援へ議員主導の行動強化へ
岸田前首相、能登復興へ勉強会発足 議員の立場から支援強化 自民党の岸田文雄前首相は4月17日、能登半島地震の復旧・復興に向けた課題を検証する勉強会を発足させ、党本部で初会合を開いた。岸田氏はあいさつで「本格的な復旧・復興は道半ばだ。広く議員の立場から関心を持って発信し行動することが大切だ」と述べた。 岸田氏は昨年1月の地震発生時に首相を務め、復旧・復興の陣頭指揮にあたった。今月7日にも石川県を訪問し、被災地を視察している。 勉強会の目的と背景 勉強会の目的は、能登半島地震の復旧・復興に向けた課題を検証し、議員の立場から支援を強化することにある。岸田氏は、地震発生時に首相を務めていた経験を活かし、復興支援に取り組む考えを示した。 勉強会には、自民党の若手議員を中心に約20人が参加。今後、被災地の現状や課題を共有し、復興支援策を検討していく方針だ。 被災地の現状と課題 能登半島地震から1年以上が経過したが、被災地では依然として多くの課題が残されている。住宅の再建やインフラの復旧、地域経済の再生など、復興には時間と労力が必要だ。 また、高齢化が進む地域では、住民の生活再建やコミュニティの維持が難しくなっている。こうした課題に対し、国や自治体、議員が連携して取り組むことが求められている。 岸田氏の今後の取り組み 岸田氏は、勉強会を通じて被災地の声を国政に反映させる考えを示した。今後、現地視察や関係者との意見交換を重ね、復興支援策を具体化していく方針だ。 また、勉強会の成果を政策提言としてまとめ、政府や党内での議論を促進することも視野に入れている。岸田氏は「議員の立場から関心を持って発信し行動することが大切だ」と強調し、復興支援への意欲を示した。 - 岸田文雄前首相が能登半島地震の復旧・復興に向けた勉強会を発足 - 勉強会には自民党の若手議員を中心に約20人が参加 - 被災地の現状や課題を共有し、復興支援策を検討 - 被災地では住宅再建やインフラ復旧、地域経済の再生など多くの課題が残る - 岸田氏は現地視察や関係者との意見交換を重ね、政策提言をまとめる方針 岸田氏の勉強会発足は、能登半島地震の復興支援を加速させる一助となることが期待される。議員の立場から被災地の声を国政に届け、具体的な支援策を講じることが求められている。
岸田前首相、東南アジア歴訪へ AZEC構想で脱炭素と成長の両立図る
自民党の岸田文雄前総理大臣は、総理在任中に提唱した「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想の具体化に向け、来月上旬にインドネシアとマレーシアを訪問する方向で調整を進めている。両国の首脳と会談し、脱炭素化と経済成長の両立を目指す取り組みについて協議する見通しだ。 AZEC構想とは AZEC(Asia Zero Emission Community)構想は、岸田前首相が在任中に提唱したもので、アジア地域における脱炭素化と経済成長の両立を目指す枠組みである。日本と東南アジア諸国が連携し、再生可能エネルギーの導入やエネルギー効率の改善、技術革新を通じて、持続可能な社会の実現を図ることを目的としている。 訪問の目的と予定 岸田前首相は、総理退任後もAZEC構想の推進に取り組んでおり、議員連盟を設立するなど活動を継続している。今回の訪問では、インドネシアのプラボウォ大統領およびマレーシアのアンワル首相と会談し、AZEC構想の具体的な進め方や日本企業との連携強化について意見を交わす予定だ。また、現地で脱炭素化を進めているスマートシティーの視察も計画されている。 同行議員と議員連盟の役割 今回の訪問には、中堅・若手を含む10人余りの自民党議員が同行する予定である。岸田前首相としては、議員連盟を通じて政策の実現を図るとともに、議員同士の連携強化を目指している。 背景と今後の展望 アジア地域では、経済成長と環境保護の両立が重要な課題となっている。AZEC構想は、日本が持つ技術やノウハウを活用し、地域全体で脱炭素化を進めるための枠組みとして期待されている。岸田前首相の訪問を契機に、構想の具体化が進むことが注目される。
核廃絶触れず、成果は限定的 岸田前首相主導「国際賢人会議」が終了
岸田文雄前首相が肝いりで設置した「国際賢人会議」が、今月でひとまず終了した。ロシアの核威嚇や中国の軍拡、北朝鮮のミサイル発射が相次ぐ中で、核軍縮の道筋を探るべく始まった会議だったが、最終提言は「核戦争の防止」にとどまり、肝心の「核廃絶」には触れなかった。実質的な成果は乏しく、岸田氏の“個人的レガシー”だったとの見方が広がっている。 理想は高く、現実は厳しく この会議は、岸田氏が外相時代に参考にした「核軍縮の賢人会議」を踏まえて、2022年12月に設立された。目的は、2026年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議への政策提言だったが、もう一つの狙いとして、地元・広島での2023年G7サミットに向けた機運づくりもあった。 「核なき世界」の実現を訴えてきた岸田氏にとって、G7の場を広島で開く意義は大きかった。オバマ元米大統領の来日も期待していたが、結局実現しなかった。世界情勢がそれを許さなかった。 “賢人”たちの議論、しかし… 会議には日米欧に加えて、中国やロシアなど核保有国からも研究者や元外交官が参加。だが、メンバーは政府から独立した学者らが中心で、政治リーダーの姿はなかった。外務省も「政府の諮問機関ではなく、有識者が自由に議論する場」と位置づけており、実質的には学術色の濃い会議だった。 岸田氏は「提言をまとめられて感慨深い」と語ったが、その中身はやや物足りなかった。最終提言は、核リスクの管理や「核戦争の防止」に重点を置いたものの、被爆地からの訴えである「核兵器の全面廃絶」には踏み込まなかった。核兵器禁止条約にも一切触れず、被爆者らの期待に応える内容とは言いがたい。 「もっと踏み込んでほしかった」 ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の川崎哲氏は「核兵器を使わせない、増やさない方向性は評価するが、廃絶に向けた明確なメッセージがなかった」と語る。 一方で、座長を務めた白石隆・熊本県立大学特別栄誉教授は「核抑止論が世界の前提になっている現状では、核リスクの削減こそが現実的な議題だった」と述べ、提言の意義を強調する。 政府の後押しもなく、静かな幕引き 第6回会議には、石破茂首相をはじめ、政府関係者の姿はなかった。開催にあたって目立った広報もなく、会議は静かに終わった。政府一体となって成果を世界に発信する体制は整っておらず、「岸田さんだからできた会議」と、外務省幹部がこぼすように、政治的な後ろ盾も薄かった。 今月からニューヨークで始まるNPT再検討会議の準備委員会で、日本政府は今回の提言を発信する予定だ。しかし、どこまで国際社会に響くのかは不透明だ。 - 岸田文雄前首相が2022年に設立した「国際賢人会議」が第6回で終了。 - 目的はNPT再検討会議への提言と、広島G7サミットに向けた「機運醸成」。 - オバマ元大統領などの参加は実現せず、メンバーは学者中心に。 - 最終提言は核戦争の回避が主眼で、「核廃絶」や禁止条約には言及なし。 - 会議への政府の関与も薄く、政治的影響力には乏しい結果に。 - 今後、NPT準備会合で提言を発信予定だが、国際的な反響は不透明。
岸田前首相が能登復興へ本腰 元閣僚らと勉強会立ち上げ、政府に提言へ
自民党の岸田文雄前首相が7日、昨年1月の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県を訪れ、復興支援に向けた動きを本格化させた。現地視察後、記者団に対して「復興に関する勉強会を近く立ち上げたい」と語り、地元の声を政府に届ける場にしたい考えを明らかにした。 岸田氏が足を運んだのは、震災によって特に被害が大きかった輪島市。現在もなお、住民の多くが避難生活を余儀なくされており、住宅やインフラの復旧は道半ばだ。 視察で感じた被災地の現状 岸田氏は視察を終えたあと、「被災地の状況は非常に厳しい。一日でも早く、元の生活を取り戻せるようにすることが大切だ」と述べた。視察先では地元住民から直接声を聞き、復旧の遅れや支援の不十分さについて率直な意見を受けたという。 「政治は現場を知らずに政策を決めてはいけない」と語った岸田氏。地元の現実に即した支援策を検討するためにも、国会議員や専門家らと連携しながら勉強会を立ち上げる必要があると判断した。 勉強会の狙いと構成メンバー 新たに立ち上げる勉強会では、岸田政権当時に震災対応を担った元閣僚や、復興政策に詳しい有識者らの参加が見込まれている。目的は、地元の実情を踏まえた復興策の具体化と、それを政府に対して提言という形で届けることだ。 岸田氏は「被災者の声に耳を傾けるだけでなく、実際にそれを政策に反映させなければ意味がない」とし、提言を通じて政府の対応強化を後押しする意向を示した。 今後の展望と課題 今回の勉強会は、単なる意見交換の場にとどまらず、今後の災害対策にも資する実践的な議論の場としたい考えだ。勉強会で取りまとめた提言は、関係省庁にも共有される予定で、復興政策にどう反映されるかが注目される。 能登半島地震から1年以上が経過するなか、被災地では復興の遅れや人手不足、高齢化による課題が山積している。現場では「支援があっても実行する人がいない」「住まいの再建に時間がかかりすぎている」といった声も根強い。 岸田氏の動きが、こうした声を国政にどう結びつけるか。今後の勉強会の行方と、それが政府の復興支援策にどう影響を与えるのかが注目される。
岸田前首相、核軍縮への決意再確認 「核兵器のない世界に向けて歩みを進める」
岸田文雄前首相は、4月1日に開催された「国際賢人会議」の公開行事に出席し、再び核軍縮に取り組む決意を表明した。核軍縮をライフワークとしてきた岸田氏は、「子孫たちが核兵器のない世界に暮らすことを目指して、今日から歩みを進めていきたい」と語り、その強い意志を示した。 この「国際賢人会議」は、岸田前首相が在任中に創設したもので、核保有国と非保有国の有識者が集まり、核軍縮に向けた議論を行う場だ。2022年12月に初めての会合が開催され、今年3月31日に最終会合が終了した。この会議は、来年予定される核拡散防止条約(NPT)の再検討会議に向け、核保有国に持続的な対話を促すべきだという重要な提言をまとめた。 岸田氏はこの成果について、「実践的な取り組みを議論してもらった」と感謝の意を示し、提言をまとめたメンバーに謝意を表した。さらに、核抑止力の概念についても言及し、「核の威嚇によって敵対国に攻撃を思いとどまらせるという戦略から、将来的には脱却すべきだ」と述べ、核廃絶に向けた道筋を描いた。
岸田首相、牡蠣養殖議員連盟の立ち上げを発表 産業発展に向けて積極的な取り組みを宣言
岸田文雄氏は、4月1日、自身のSNSで「牡蠣養殖議員連盟」を立ち上げ、最高顧問に就任したことを報告しました。岸田氏は、現在の牡蠣養殖業が直面する課題を強調し、これらの問題に対する解決策を見出すために積極的に取り組んでいく意向を示しました。 岸田氏は、牡蠣養殖業には生産量の増加や輸出促進が求められている一方で、発育不全や食害、牡蠣殻処理など、さまざまな課題があることを指摘しました。これらの問題を解決することが、牡蠣養殖業の更なる発展に欠かせないとし、その解決に向けて「汗をかいていきたい」と意気込みを見せています。 特に、発育不全や食害は養殖業にとって深刻な問題であり、これらが改善されなければ、生産性の向上や輸出拡大は難しくなります。また、牡蠣殻の処理問題も解決しなければ、持続可能な養殖業の運営は不可能です。岸田氏は、これらの問題を解決し、養殖業をさらに発展させるために、議員連盟を通じて取り組む必要があると強調しています。 岸田氏は「牡蠣養殖業の発展には、関係者一丸となった努力が不可欠」とし、そのためには技術開発や研究支援、また輸出市場の開拓を進めることが必要だと述べました。また、牡蠣養殖業の課題に対して、政府の支援を強化することが、業界の持続可能な成長を促進する鍵となるとしています。 さらに、「牡蠣養殖業の更なる発展を目指して、これからも積極的に汗をかいていく」と意気込みを表明しました。彼の言葉には、業界への強い支援の意志が感じられ、議員連盟を通じた政策提案や支援策の検討が進むことが期待されています。
岸田文雄、再登板を狙う!「カネになる議連」とインスタPRで総裁選準備
岸田文雄元総理が再登板を目指し、精力的な活動を展開している。特に、インスタグラムを活用したPR活動や、政策実現に向けた議員連盟の設立など、次期総裁選に向けた布石と見られる動きが注目されている。 ■ インスタグラムでのPR活動 岸田氏の公式インスタグラムには、地元の祭りで新鮮な刺身を振る舞われる様子や、妻の裕子さんが作ったお好み焼きを紹介する投稿が頻繁にアップされている。これらの投稿には、「家庭的で親近感が湧く」「素敵な夫婦」といった好意的なコメントが寄せられている。 ■ 議員連盟の設立と資金集め 昨年11月、岸田氏は資産運用立国を目指す「資産運用立国議連」を設立し、会長に就任した。翌月には、日本と東南アジアなどとの脱炭素連携を推進する「アジア・ゼロエミッション共同体」の議連も立ち上げた。さらに、2月12日には自民党の公認会計士議連の会長にも就任し、総裁選に向けた資金集めを意図しているのではないかとの憶測が広がっている。 ■ 「商品券問題」の影響 しかし、岸田氏の再登板を巡る動きには、「商品券問題」という新たな障壁が浮上している。総理在任中に政務官らに商品券を配布していたことが明らかになり、国民からの支持が低下する要因となっている。これにより、再登板の可能性が遠のいたと感じる議員もいるようだ。 ■ 「カネになる議連」での資金集め 岸田氏が会長を務める「カネになる議連」は、政治活動資金を集める目的で設立されたとの指摘がある。この議連は、総裁選に向けた資金集めの手段として利用されているのではないかと噂されている。 ■ 再登板への道のり 総理在任中の「増税メガネ」との批判や、「商品券問題」など、岸田氏の再登板には多くの障害が存在する。これらの問題を乗り越え、再び総理の座を目指す道のりは険しいものとなるだろう。 - インスタグラムでのPR活動:地元の祭りや家庭的な一面を紹介し、支持拡大を図る。 - 議員連盟の設立と資金集め:政策実現と総裁選に向けた資金集めを目的とした議連を次々と設立。 - 「商品券問題」の影響:総理在任中の商品券配布問題が再登板に影響を及ぼす。 - 「カネになる議連」での資金集め:資金集めを目的とした議連の運営が疑惑を招く。
岸田前首相、石破政権に「大きな決断」を要請 少数与党政治に危機感 参院選公約の明確化を求める
岸田文雄前首相は29日、三重県内で行われた自民党三重県連の集会で講演し、石破政権下での少数与党政治に対する危機感を示し、参議院選挙の公約において「自民党の大きな決断」を明確に示すよう要望した。 少数与党政治への懸念 岸田氏は、現在の少数与党の政治状況について、「丁寧な熟議の政治と言われて評価される部分もあるのかもしれないが、与党と野党が調整をしていかなければならない、色々と苦労をしていかないと結果を出すことができない状況を見ていると、大きな決断を少数与党政治においてすることは難しくなっていくのかもしれない」と指摘した。 実際、第2次石破茂内閣は少数与党として発足し、衆議院での法案可決には野党の協力が不可欠な状況となっている。 国際情勢と経済社会状況への対応 岸田氏は、国際情勢や日本の経済社会状況に触れ、「これから後も大きな決断を我が国の政治はしていかなければならないことは十分あり得る。そういったことを考えると多くの国民の皆さんには、日本の政治が本当に責任を持って大きな決断をすることができるために、今の状況でいいというのではなくして、大きな決断をするために自民党、公明党の与党に大きな力をいただき、時代の変化の中にあってもしっかり対応できる政治を再びしっかりと作り上げていただく、こういったことをお願いしたい」と述べた。 参議院選挙公約への期待 さらに、「予算が終わると、今度はいよいよ参議院選挙。大きな選挙を前に、各党の公約の議論になってくる。その公約の際にぜひ自民党そして公明党は、国民の皆さんにこういった大きな責任を果たす、大きな決断を行う、そのために力を与えていただきたい。こういった訴えを堂々と行うことによって、再び日本のこの政治に安定をもたらしていく選挙にしたい」と述べ、「しっかりと公約を練り上げ、我々自民党の大きな決断はこれなんだと、しっかり示していただかなければならない」と石破政権執行部への要望を強調した。 参議院選挙を控え、各党は公約の策定を進めている。自民党は防衛費の増額や憲法改正の早期実現を掲げ、立憲民主党は「生活安全保障」をテーマに消費税率の引き下げなどを主張している。 政治とカネの問題への取り組み また、政治とカネの問題も重要な議題となっている。石破首相は、各党に協議を呼びかけ、政治資金規正法の再改正や政策活動費の廃止、収支報告書の透明性向上などを検討している。 少数与党内閣の課題 少数与党内閣の課題としては、以下の点が挙げられる。 - 衆議院での法案可決には野党の協力が不可欠であり、与野党間の合意形成が求められる。 - 政治とカネの問題に対する具体的な対策が必要であり、政策活動費の廃止や収支報告書の透明性向上などが検討されている。 - 参議院選挙に向けて、各党は公約の策定を進めており、国民の信頼を得るための具体的な政策提案が求められる。
岸田前総理、旧統一教会解散命令受け「被害者救済に期待」
岸田文雄前総理大臣は、東京地裁が旧統一教会に対して解散命令を出したことを受け、文部科学省が同教会の解散命令を請求した2023年10月当時の総理として、以下のようなコメントを発表した。 「今回の決定が、苦しんでこられた被害者の方々の救済につながるとともに、新たな被害が生じないことを期待します。」 ■ 背景 旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)は、信者に対する過度な献金や霊感商法などの問題で長年にわたり社会的批判を受けてきた。特に、2022年7月の安倍晋三元総理銃撃事件を契機に、その問題が再びクローズアップされた。これを受け、政府は同年10月、同教会に対する解散命令を東京地裁に請求した。 ■ 法的手続き 東京地裁は、同教会が信者に対して違法な勧誘や献金を強要していたと認定し、解散命令を下した。これは、団体の解散を命じるものであり、信教の自由を保障する憲法の下でも極めて異例の措置とされる。 ■ 岸田前総理のコメント 岸田前総理は、解散命令が被害者救済につながることを期待すると述べるとともに、今後の新たな被害防止に向けた取り組みの重要性を強調した。また、同教会に対する解散命令請求を行った当時の総理として、その責任を果たしたとの認識を示した。 ■ 今後の課題 解散命令が出されたとはいえ、旧統一教会による被害は長期間にわたり続いてきた。そのため、被害者の救済や再発防止に向けた取り組みは今後も継続的に行われるべきである。政府や関係機関は、被害者支援策や啓発活動を強化し、同様の問題が再発しないよう努める必要がある。 - 岸田前総理は、旧統一教会の解散命令を受け、被害者救済と新たな被害防止を期待するコメントを発表。 - 解散命令は、同教会の違法行為を認定した東京地裁の判断によるもの。
岸田前首相、政務官との懇談で10万円分の商品券配布
自民党の岸田文雄前首相が、在任中に首相公邸で開かれた政務官との懇談会で、出席者に10万円分の商品券を配布していたことが明らかになった。19日、党関係者がこの事実を報じた。岸田氏の事務所は、取材に対し「常に法令に従って適正に対応している」とコメントしている。 岸田氏は2021年10月から2024年10月まで首相を務め、その期間中に政務官との懇談会が開催されていた。関係者によると、2022年に行われた懇談会の前後、岸田氏の秘書から出席者に10万円分の商品券が手渡されたという。 ■各党の反応 この問題について、野党からは批判が相次いでいる。立憲民主党の小沼巧氏は、岸田氏の参考人招致を求める考えを示した。また、野田佳彦代表は「自民党の政治文化に根ざした問題ではないか」と指摘し、党の体質を問題視した。さらに、国民民主党の古川元久代表代行は、「歴代首相が慣例的に行っていたことだとしても、疑念を抱かれても仕方ない」と強調し、自民党内で調査と説明を求めた。 ■過去の慣例との関連 自民党内には、過去にも類似した慣行が存在していた。たとえば、池田勇人元首相が推進した「所得倍増計画」など、政治的な背景において金銭的な支援が行われることがあり、これが党内での「慣例」として定着している可能性が指摘されている。 ■商品券配布に関する過去の施策 政府は過去にも、消費税増税に伴う家計の負担軽減策として、プレミアム付き商品券を導入した。これは、地域経済の活性化を狙い、特定の世帯に対して割引価格で商品券を提供する施策だった。しかし、岸田氏による商品券配布はその規模や目的において、政治的な意図が絡んでいるとの疑念が生じている。
岸田前首相側から商品券配布 自民内で慣習化か 法的問題も浮上
岸田文雄前首相の在任中、首相公邸で行われた政務官との懇談会において、岸田氏側から10万円分の商品券が配布されていたことが、複数の自民党関係者の証言により明らかとなった。これは、石破茂首相が今月3日の自民党新人議員15人との懇談会で同様に10万円分の商品券を渡したとされる件と類似しており、こうした行為が自民党内で慣習化していた可能性が浮上している。 岸田前首相による商品券配布の詳細 2022年に政務官に就任した自民党議員の一人によれば、同年、首相公邸で開催された岸田氏との懇談会に招かれ、その前後に岸田氏の事務所の秘書から10万円分の商品券を受け取ったという。また、別の自民党関係者も同様の懇談会に参加し、1枚1000円の商品券が100枚入った封筒を受け取ったと証言している。 朝日新聞が18日に岸田氏の事務所に事実関係を問い合わせたところ、「個人の社交的なお付き合いとしての会合から政治活動としての会合、また、政治団体の政治活動としての会合などさまざまありますが、いずれも法令に従い適正に行っているところであり、それ以上のことについてのコメントは差し控えます」との文書回答があった。 石破首相の商品券配布問題 石破首相は3月3日、2024年の衆院選で初当選した15人の自民党新人議員を首相公邸に招き会食を行い、その際、1人当たり10万円分の商品券を配布したことが明らかになっている。石破首相はこの行為について、「お土産代わりにご家族へのねぎらいなどの観点から、ポケットマネーで用意したものでございます」と釈明している。 FNNプライムオンライン しかし、ジャーナリストの岩田明子氏は、「政治資金の透明性の向上を目指している中で、特に首相が矜持を示すべき時に金品の授受があったことは厳しく問題視される」と指摘している。 商品券配布の慣習化と法的問題 自民党鳥取県連の舞立昇治参院議員は16日、党会合で「歴代首相による商品券配布は普通にやっていたこと」と発言し、商品券配布が慣例であったことを示唆している。しかし、現代の物価高などの厳しい状況を考慮し、「一般常識から外れているとの指摘を真摯に受け止める必要がある」と述べ、道義的な問題を認めている。 政治資金規正法は、個人から政治家への金銭等の寄付とその受領を禁じており、今回の商品券のやり取りが同法に抵触する可能性が指摘されている。石破首相は「法的には問題ない」と説明しているが、専門家や国民からは政治資金の透明性や倫理性に関する疑問の声が上がっている。 今後の展開と影響 商品券配布問題は、石破首相の高額療養費制度の見直しに関する方針転換による混乱と相まって、政権への批判が強まる要因となっている。自民党内からも「石破おろし」の声が出ており、政局に影響を及ぼす可能性がある。今後、商品券配布の慣習や法的問題に関する議論が進む中で、政権運営や党内の動向に注目が集まっている。
岸田前首相、商品券配布に関する質問を避ける
2025年3月17日、岸田文雄前首相は、自身が首相在任中に自民党議員らに商品券を配ったかどうかについての質問に対し、「コメントは差し控える」と答え、明確な回答を避けました。中国新聞の取材に対して、岸田氏は「参加する会合はさまざまある」とし、いずれも「法令に従い、適正に行っている」と述べました。 この発言は、石破茂首相による商品券配布問題が注目を浴びている中で行われました。石破氏の事務所は商品券配布に関して文書での回答を発表しており、その問題を受けて岸田氏に対する質問も増えていたのです。 岸田氏は、初当選から今までの間に、政権幹部や他の政治家から金品を受け取ったことがあるかについても質問されましたが、その点については「個人の社交的なお付き合いとしての会合から、政治活動としての会合、政治団体の活動としての会合などさまざまな場面がある」と説明しました。そのうえで、すべて適正に処理していると強調しました。 この発言の背景には、政治資金パーティー収入に関する裏金問題が関わっています。特に自由民主党の派閥が主催した政治資金パーティーで、収益の一部を報告書に記載しない不正が指摘されており、これに関連する疑惑は党内で大きな問題となっています。特に、安倍派や二階派などで多額の不記載があったとされ、岸田内閣の閣僚交代や自民党の派閥解散を引き起こした要因ともなりました。 さらに、2024年1月には、安倍派に所属する衆議院議員が政治資金規正法違反の疑いで逮捕され、その後起訴されるという事件も発生しています。このような背景から、岸田氏の在任中に金品授受が行われたかどうかについての疑念が再燃しているのです。 岸田氏は「法令遵守」を強調する一方で、具体的な詳細については一切明かさず、その姿勢は「答えるべきではない」という意図を感じさせます。今後、この問題がどのように展開するのか、政治資金の透明性や議員倫理の強化に向けた議論が一層活発化することが予想されます。 - 岸田文雄前首相、商品券配布に関する質問には「コメントは差し控える」と回答。 - 参加した会合は法令に従い適正に行っていると強調。 - 1993年以降、金品授受については適正に処理していると説明。 - 政治資金パーティーの裏金問題が背景にあり、今後の議論が活発化する見通し。
岸田前総理襲撃事件:木村隆二被告が控訴
2023年4月、和歌山市で行われた岸田文雄前総理の演説会場において、無職の木村隆二被告(25歳)が手製の爆発物を投げ込む事件が発生した。 この事件により、木村被告は殺人未遂や爆発物取締罰則違反など5つの罪に問われた。 和歌山地方裁判所は2025年2月19日、木村被告に対し懲役10年の判決を言い渡した。 判決では、「現職の内閣総理大臣を狙った事件であり、社会全体に与えた不安感は大きい」と指摘された。 また、爆発物の製造・使用は身体加害目的を伴うものであり、被告人には「未必の殺意」があったと判断された。 しかし、木村被告はこの判決を不服として、3月4日に大阪高等裁判所へ控訴した。控訴の期限は3月5日であり、期限内での手続きとなった。 ■事件の経緯 - 犯行の動機: 木村被告は、政治家への立候補に関する年齢要件や供託金制度に不満を持ち、世間の注目を集めるために犯行に及んだと供述している。 - 爆発物の威力:専門家による再現実験では、木村被告が製造した爆発物が爆発し、その破片が厚さ9ミリのベニヤ板を貫通したことが確認され、殺傷能力があると証言された。 ■判決のポイント - 殺意の認定:裁判所は、木村被告の行為に「未必の殺意」があったと認定。多数の人が集まる場で爆発物を使用することは、人を死傷させる可能性が高いと指摘した。 - 量刑の理由:検察側は懲役15年を求刑したが、裁判所は被告が「本人なりに反省している」点や、母親が更生支援の意向を示していることなどを考慮し、懲役10年の判決を下した。 今後、大阪高等裁判所での控訴審が行われる予定であり、判決がどのように変わるか注目される。 ■未必の殺意とは 「未必の殺意」とは、法律用語である「未必の故意」を殺人事件に適用したもので、以下の意味を持ちます。 ■未必の殺意の定義 行為者が、自分の行為によって相手が死亡するかもしれないと認識しながらも、死亡しても構わないと考えて行為に及ぶ心理状態。 つまり、「確実に殺そう」という強い意志ではなく、「死んでも仕方ない」という程度の認識で行為を行った場合に認められる可能性があります。 ■未必の殺意と確定的な殺意の違い 確定的殺意:相手を確実に殺そうという強い意志を持って行為に及ぶ。 未必の殺意:相手が死亡するかもしれないという認識はあっても、死亡しても構わないという程度の認識で行為に及ぶ。 ■未必の殺意の具体例 人が多くいる場所で、人に危害が加わる可能性が高い行為(例えば、火を放つ、刃物を振り回すなど)を行い、その結果、人が死亡した場合。 相手の急所に危害が加わる可能性が高い行為(例えば、刃物で切りつける、殴るなど)を行い、その結果、相手が死亡した場合。 ■未必の殺意の注意点 未必の殺意の有無は、行為者の供述や行為の状況などから総合的に判断されます。 未必の殺意が認められた場合でも、殺人罪として処罰される可能性があります。 未必の殺意は、確定的殺意よりも刑罰が軽くなる可能性があります。
ウクライナ和平交渉で警鐘 国際協調と日本の役割を強調
3月4日、東京都内で国際会議「東京会議2025」が開催され、岸田文雄前首相が基調講演を行った。この会議には、世界11カ国のシンクタンク代表らが参加し、国際協調と平和の重要性が議論された。 ■ウクライナ和平交渉に関する懸念 岸田前首相は、ロシアとウクライナの和平交渉について、以下の点を指摘した: - ウクライナの声の不在: 「侵略されたウクライナの声が反映されず、侵略した側の言い分に同調するだけでは地域の平和は不安定なままだ」と述べ、ウクライナ側の立場が十分に考慮されていない現状を懸念した。 - 米欧対立のリスク: 「米欧が対立すれば、価値観の異なる他の権威主義国を勝ち組にしてしまう」と警告し、国際社会の分裂が権威主義国家の台頭を招く可能性を指摘した。 - 国連の関与強化: 和平交渉における国連などの関与を強化する必要性を訴え、国際協調の重要性を強調した。 - 日本の役割: 「日本も和平への働きかけを強めるタイミングだ」と述べ、日本の積極的な外交努力を呼びかけた。 ■国際会議での議論とメッセージ 会議は、民間シンクタンク「言論NPO」の主催で、日米独仏やインド、ブラジルなどの専門家が参加し、「国連創設80周年に問われる国際協調と平和の修復」をテーマに議論が行われた。 インドネシアのユドヨノ元大統領も基調講演を行い、国連のグテレス事務総長はメッセージを寄せ、「戦後80年の今年は、人類の暗い時代から生まれた確固たる不変の原則を再確認する重要な機会だ」と述べ、国際法の尊重や多国間主義の重要性を訴えた。
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