2025-05-01 コメント投稿する ▼
岸田文雄前首相が東南アジア訪問 AZEC構想推進と再登板への布石か?党内求心力を維持
岸田前首相が東南アジア訪問へ
「やり残したことがある」岸田氏が再び前線に
自民党の岸田文雄前首相が、5月3日から7日までの日程でインドネシアとマレーシアを訪れる。テーマは、首相在任中に掲げた「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想の推進。今回は石破政権の特使という肩書きだが、裏には党内での存在感維持や将来の政界復帰を見据えた思惑もにじむ。
AZEC構想とは何か?
AZECは、水素やアンモニアといった脱炭素エネルギーの利用を通じてアジアに巨大な市場をつくろうという構想だ。岸田氏が首相時代に提唱し、昨年12月には議員連盟を立ち上げて自ら最高顧問に就任するなど、退陣後も強く関与している。
今回の訪問では、インドネシアとマレーシア政府との間で協力を深め、アジア各国の巻き込みを図る。岸田氏は「ASEANを抱き込むことが鍵。AZECはその突破口になる」と周囲に語っており、脱炭素を通じた経済外交を強化する狙いがある。
再登板を意識?党内の人脈も動かす
訪問には、萩生田光一元経済産業相や小泉進次郎元環境相といった実力者が同行する。ともにAZEC議連のメンバーであり、岸田政権下でも重要なポジションを担ってきた。こうした顔ぶれが揃うことで、岸田氏の党内での発言力がなお強いことを印象づけている。
また、岸田氏自身も「やり残したことがある」と語っており、次期総裁選や政局での再浮上を視野に入れているとの見方も出ている。
ネット上では辛口の声も
一方、SNS上では岸田氏の訪問に懐疑的な声も少なくない。
「また海外か。円安も物価高も放ったらかしか」
「AZECとか言われても生活と関係ない」
「脱炭素より減税をやってくれ」
「再登板狙いが見え見えで白ける」
「党内で裏金問題もあるのに、何をしに行くのか」
こうした声は、岸田氏の政策が一般の生活感と乖離しているという印象や、政局狙いへの不信感を反映している。
成果次第で評価が分かれる
岸田氏の今回の行動が、構想の具体化にどれだけつながるかは未知数だ。ただ、本人が掲げた看板政策を自ら前に出て推し進める姿勢は一定の評価を受けるだろう。
課題は、AZECという国際的な枠組みをどう国民生活と結びつけられるか。脱炭素というテーマは将来への投資である一方、いま困っている人々には届きにくい。岸田氏が本当に「やり残したこと」に決着をつけられるのか。注目が集まる。
* 岸田前首相が5月に東南アジアを訪問、AZEC構想の推進が目的
* 萩生田氏や小泉氏など実力者が同行し、党内基盤再構築の意図も
* ネット上では「再登板狙い」「国民不在」といった否定的な声も