2026-03-05 コメント投稿する ▼
自民党で派閥回帰が加速 武田良太氏が武田派旗揚げ 麻生派は60人に拡大
衆院選を経て巨大与党となった自民党内で派閥回帰の動きが活発化しています。2026年3月5日夜、返り咲いた武田良太元総務相は旧二階派の祝勝会に参加し、自らがトップとなる政策研究会の立ち上げを宣言しました。高市早苗政権誕生の立役者である麻生太郎副総裁も自ら新人をリクルートし、派閥拡大に躍起です。
武田派が事実上の旗揚げ
3月5日夜、東京・銀座の和食店で政界を引退した二階俊博元幹事長の呼びかけにより、武田氏や小林鷹之政調会長ら20人以上が集まりました。出席者によると、二階氏最側近の林幹雄元幹事長代理が「武田さんに引っ張っていってもらいたい」と提案し、出席者からは賛同の声が上がったといいます。
武田氏は会合後、伸び伸び頑張れといういつもの二階イズムですねと、事実上の後継指名を受けたことを満足げに語りました。二階派は裏金問題で解散しましたが、旧派閥の重鎮は「武田派の旗揚げだ」と話しています。
「また派閥政治の復活か。懲りないな」
「裏金問題で解散したのにもう集まってる」
「麻生派が大きくなってるから対抗するのは分かる」
「派閥なくして新人教育どうするんだという意見もあるが」
「国民は派閥政治にウンザリしてるのに」
麻生派は60人に拡大
麻生派は衆院選後、18人を加えて計60人にまで増やしました。ある若手には麻生派の先輩議員から連絡が入り、「派閥に入った方が良い。比例順位も厚遇されるし、国会での委員会の希望も通りやすい」と勧誘されました。ためらっていると、翌日には麻生氏から直接電話があり、「いろいろ聞いただろうが、うちは楽しいぞ」と誘われ、若手は1時間後には入会を決めたといいます。
麻生派は主流派として着実に勢力を拡大しています。武田派の発足について、麻生氏周辺は「二階の名前で集っただけだ」と冷ややかに見ています。衆院選で最年少当選を果たした村木汀氏ら10人以上の新人が麻生派に入会しました。
旧安倍派や旧岸田派も動き
旧安倍派は2026年2月下旬、有力者である西村康稔選対委員長や萩生田光一幹事長代行の呼びかけで、20人以上が会食しました。麻生派中堅は旧安倍派との連携に期待を寄せ、「ともに高市親衛隊をつくりたい」と長期政権を見据えています。
旧岸田派は、岸田文雄元首相と木原誠二元選対委員長のグループと、林芳正総務相を支持する別のグループがそれぞれ会合を開いており、亀裂を危ぶむ声もあります。岸田氏は周囲に「おのおのが仲間を増やす。いずれ来る決戦の時に固まりになればいい」と語っています。
党内から否定的な声も
かつては新人教育を担い、政府や党、国会の人事で影響を及ぼした派閥ですが、自民党衰退の原因もまた派閥を舞台にした政治とカネの問題でした。高まる派閥再興論に党内からは否定的な声も上がっています。岩屋毅前外相は「派閥という言葉は死語にすべきだ。固定的なグループも派閥みたいになる。臨時的な集まりでいい」と指摘しました。
重鎮は「印象が悪い。昔に逆戻りしてはいけない」と忠告しています。武田氏自身も「旧態依然とした派閥論理とは決別し、立法府に送られた者の責務として法律をつくり、国民、国家に尽くす」と強調し、旧派閥の復活と捉えられないよう言葉を選びました。
しかし党実力者が数の力を競う動きが再燃している状況には、派閥政治に逆戻りするとの懸念が強まっています。裏金問題で国民の信頼を失った自民党が、再び派閥を軸とした権力闘争に走れば、さらなる批判を招く可能性があります。