銭湯帰りから始まった連立 維新・遠藤氏が高市首相とつなぐ12項目政策協議の舞台裏

0 件のGood
0 件のBad

銭湯帰りから始まった連立 維新・遠藤氏が高市首相とつなぐ12項目政策協議の舞台裏

翌10日に公明党は自民との連立解消を表明しましたが、遠藤氏は実は8日頃から連立離脱の雰囲気を「なんとなしに感じていた」と振り返りました。 高市氏からメッセージ送信から30分後に電話がかかってきましたが、その時点で高市氏は公明の連立解消の動きを具体的に把握していなかったといいます。 詰めていけばできるんじゃないの」**と述べ、遠藤氏は「前向きだ」と手応えを感じたのです。

水面下の政策協議と「飲める」の一声


日本維新の会の遠藤敬首相補佐官が、高市早苗首相との政策協議をまとめるに至った舞台裏を初めて明かしました。遠藤氏によると、すべてのきっかけは2025年10月9日夕方、地元の銭湯から帰宅した際の直感だったといいます。「なんとなしに高市総裁やばいんじゃないかと。明日から大変やろうなと思って」という心情から、その日の夜に高市氏に体調を気遣うショートメッセージを送ったのです。

翌10日に公明党は自民との連立解消を表明しましたが、遠藤氏は実は8日頃から連立離脱の雰囲気を「なんとなしに感じていた」と振り返りました。高市氏からメッセージ送信から30分後に電話がかかってきましたが、その時点で高市氏は公明の連立解消の動きを具体的に把握していなかったといいます。電話では具体的な政治情勢には触れず、代わりに維新と国民民主党の動向についてやり取りが交わされました。

少数与党を運営する高市氏にとって、政策的に近い維新と国民民主党との関係は死活的に重要でした。遠藤氏はこの電話で、維新が用意していた社会保障改革や副首都構想など12項目の政策要望について「1回見ていただいて、飲めるならば一回交渉したらどうですか」と提案。高市氏は「飲めるわね」と前向きな返答をしたといいます。これら12項目は、1週間後の16日に維新が自民に正式提示することになるものでした。

電話での一声で高市氏の政治的態度が決まったことを示しており、遠藤氏のパイプ役としての重要性が如実に表れた瞬間といえます。実際、公明が連立を離脱した10日夜から、東京・赤坂の議員宿舎で維新の藤田文武共同代表と自民党の木原稔官房長官による事実上の政策協議が始まりました。初日には高市氏も同席し、12項目を見た高市氏は「できるんじゃないの。飲めるわね。詰めていけばできるんじゃないの」と述べ、遠藤氏は「前向きだ」と手応えを感じたのです。

15日に維新の吉村洋文代表(大阪府知事)が上京し、高市氏との党首会談で政策協議を16日に正式開始することで合意しました。しかし遠藤氏は、この段階で政策協議はすでに大筋で整っていたと明かしています。「キックオフしたものの整わずでは格好悪い。八分目、九分目くらいまで上げておかないと。なんとか蹴り上げられる所までいかないとだめだった」という計算が働いていたのです。この発言は、連立合意に至る過程が相当に周到に準備されていたことを示唆しています。

与野党人脈を支えるたこ焼きと信頼関係


遠藤敬氏は衆議院大阪18区選出で当選5回。1968年生まれの57歳で、高校卒業後に飲食店を経営し、日本青年会議所で活動した後に政界入りした経歴があります。維新の国会対策委員長として2015年から10年間、党の国会運営を統括してきた実績があります。

高市氏との親交は民主党政権時代から、安倍晋三元首相を交えてあったといいます。2018年に高市氏が衆院議員運営委員長に就任したことで仕事をする機会が増え、距離が縮まったのです。遠藤氏は「相談相手というか、愚痴を聞く係だった」と冗談めかして説明し、高市氏は議運理事経験が長い遠藤氏に対して「お昼ご飯食べに来ない?」と電話をかけるようになったと述べています。

遠藤氏は議員宿舎の自室に与野党の政治家や役人らを呼んで主催する「たこ焼きパーティー」が人気で知られています。番組でキャストを務める高木佳保里参院議員が「たこ焼きでつなぐ人脈」と水を向けると、遠藤氏は「予約券が500枚」と応じ、その集客力の大きさを示しました。

「連立協議ってこんな密室で決まるのか。民主主義大丈夫か」
「遠藤氏の人脈がすごいってわかった。銭湯の帰りから政治が動くとは」
「たこ焼きパーティーで国会が動く。政治家って自由だな」
「高市氏が女性初首相になるまで、本当に黒幕的な役割果たしてるんだな」
「与野党に人脈があるのは強い。維新と自民をつなぐ橋渡し役になれる人材は貴重」


野党の目線を忘れず、政治交渉の要諦を実践


維新から官邸入りした遠藤氏は野党時代の目線も忘れないと強調しています。「自民党との違いは野党に長くいたこと。だから、野党の皆さんの気持ちもわかる。できるだけ野党の顔が立つように調整していくつもりだ」と述べており、今後の与野党協議でガソリン税暫定税率廃止などの議論を進める際に、野党への配慮を心がけるとしています。

水面下で始まった政策協議に、遠藤氏は関わらなかったといいます。交渉の舞台装置を整えた上で実務者に任せる姿勢を巡り、番組のもう一人のキャスト、新実彰平参院議員は「水面下の男の美学」と持ち上げてみせました。このコメントからは、政治交渉における見えない部分の調整がいかに重要かが読み取れます。

遠藤氏の動きは典型的な「国対族」の活動スタイルを体現しています。公式な交渉の場では実現不可能な細かな調整を、非公式な場所で丁寧に進め、最後に公式な場でそれを形にするという手法です。党派を超えたコミュニケーション能力に定評がある遠藤氏だからこそ、この複雑な連立交渉をまとめることができたといえるのです。

少数与党を支える「要」としての遠藤氏の役割


遠藤氏が首相補佐官に起用される理由は、こうした人間関係構築力と国会運営に関する専門性にあります。少数与党となった高市政権では、維新との連携がこれまで以上に重要になることは確実です。遠藤氏は国会対策委員長と首相補佐官の兼務となることが報道されており、与党内での調整と野党との交渉の両面で中心的な役割を果たすことになります。

政府系金融機関を通じた84兆円の対米投資、社会保障改革、衆院議員定数の1割削減、ガソリン税暫定税率の廃止、食料品への消費税ゼロなど、高市政権が推し進めようとしている施策は、いずれも野党の協力が不可欠なものばかりです。遠藤氏の人脈とコミュニケーション能力が、今後の日本の政治運営を左右する要因になることは間違いありません。

コメント投稿する

2025-10-30 11:26:10(植村)

0 件のGood
0 件のBad

上記の遠藤敬の活動をどう思いますか?

コメント投稿

コメントを投稿することができます。管理者の確認後公開されます。誹謗中傷・公序良俗に反する投稿は削除されます。

※サイト運営スタッフにより内容が確認後公開されます。24時間以内に確認されます。

関連する活動報告

GOOD/BAD評価

人気のある活動報告

オススメ書籍

「正しい政策」がないならどうすべきか: 政策のための哲学

「正しい政策」がないならどうすべきか: 政策のための哲学

今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入る

今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入る

リベラルという病

リベラルという病

新訂版】図解国会の楽しい見方

新訂版】図解国会の楽しい見方

遠藤敬

新着記事

検索

政治家の名前検索、公約の検索が行えます。

ランキング

政治家や公約の各種ランキングを見ることができます。

ランダム評価

公約・政策がランダム表示され評価することができます。

選挙情報

今からの選挙・過去の選挙結果などが確認できます。

アンケート

当サイトで行っているアンケート・投票にご協力ください。

「先生の通信簿」は、議員や首長など政治家の公約・政策を「みんなで」まとめるサイトです。また、公約・政策に対しては、進捗度・達成度などを含めたご意見・評価を投稿することができます。

政治家や議員の方は、公約・政策を登録し有権者にアピールすることができます。また、日頃の活動報告も登録することができます。

選挙の際に各政治家の公約達成度や実行力など参考になれば幸いです。

※この情報は当サイトのユーザーによって書き込まれた内容になります。正確で詳しい情報は各政治家・政党のサイトなどでご確認ください。

X (Twitter)

標準偏差:21.34