平岩まさき議員が語る「WLBを捨てます」高市早苗氏発言をどう読むか

平岩まさき衆議院議員、高市新総裁発言を擁護　「揚げ足取りではなく成果を見よ」

高市早苗氏が自民党総裁に就任して以降、その発言の一つ「WLB（ワーク・ライフ・バランス）を捨てます」が波紋を広げています。一部のメディアやSNS上では「働きすぎを肯定する時代錯誤の発言だ」と批判も出ましたが、冷静な受け止めを求める声も上がっています。

その一人が、衆議院議員の平岩まさき氏（大阪8区・自由民主党）です。平岩氏は自身のSNSで、高市氏の真意を「全身全霊で仕事に臨むという決意」と受け止めるべきだとし、政治家としての覚悟を肯定しました。

高市新総裁の『WLB（ワーク・ライフ・バランス）を捨てます』という発言、普通に聞けば『全身全霊で仕事に臨みます』という決意の表れだと思いますが
政治家としての覚悟を示す言葉を、揚げ足取りのように批判するのは少し違うのではないかと思います
本来大切なのは、言葉ではなく行動と成果
国民のために少しでも政策が前に進むことを、素直に期待したいところです
批判よりも、政治の結果で語るべきだと感じます

この5行の投稿は、SNSで瞬く間に拡散され、多くの共感を集めました。コメント欄には「まさにその通り」「言葉尻を攻撃する風潮が政治を止めている」といった声が相次ぎました。

「働き方」ではなく「政治家の生き方」

平岩氏の主張の背景には、政治家という職業の特性があります。政治家は24時間、常に国民の命と生活に関わる決断を迫られる立場にあります。WLBをあえて“捨てる”と語るのは、自己犠牲の誇示ではなく、公務への責任を優先する姿勢の表現だという解釈ができます。

高市氏自身もかつて「政治家は仕事と私生活を完全に分けられない」と述べており、その言葉は政治家としての矜持と覚悟の象徴として位置づけられてきました。平岩氏のコメントは、そうした文脈を理解した上での擁護といえます。

言葉狩りと政治不信の悪循環

SNSでは、政治家の一言一句が切り取られ、文脈を無視して炎上するケースが相次いでいます。発言の表層だけを取り上げ、政治家を「失言製造機」として批判する構図は、政治そのものへの不信を深める結果にもなっています。

平岩氏の投稿は、そうした風潮への静かな抵抗でもあります。政治の現場を知る立場から、「言葉よりも行動を見よ」というメッセージを打ち出した点が、多くの有権者に響いた理由でしょう。

成果主義への転換を求める声

高市政権が始動した今、国民が注目すべきはスローガンや発言ではなく、実際の成果です。減税政策、防衛力強化、外交再構築など、課題は山積しています。

平岩氏は「言葉ではなく結果」という立場を明確にし、政治を“言葉の競技”から“実績の競争”へ転換させるべきだと暗に訴えています。言葉狩りではなく、政策の進捗こそ民主主義の評価軸であるという原点を思い出させます。

国民の期待と政治家の覚悟

高市総裁の「WLBを捨てる」という言葉は、批判を招くと同時に、多くの国民の胸に“本気の政治”を思い出させました。平岩氏の擁護発言は、単なる与党議員としての発言ではなく、政治家が国民の信頼を取り戻すための提案でもあります。

政治は究極的には「言葉の力」と「行動の重み」の両立で成り立ちます。批判のための批判ではなく、前進のための議論こそ、今の日本社会に必要とされているのです。