2026-01-08 コメント投稿する ▼
共通テスト目前、スマホ・スマートグラス不正に厳戒態勢も電波遮断は見送り
2026年1月17日から始まる大学入学共通テストを前に、運営側は電子機器を使った不正行為への対策を強化しています。近年はスマートフォンやスマートグラスなどを悪用した巧妙な不正が相次いで発覚しており、文部科学省氏は会場での電波遮断装置の導入も検討しましたが、高額な経費が課題となり実現には至っていません。
スマホ・スマートグラスを使った不正が相次ぐ
2022年の大学入学共通テストでは、大阪府の女子大学生氏が上着の袖でスマートフォンを隠し、試験問題を撮影して外部に送り不正に解答を得る事件が発生しました。この事件は試験の公正性を揺るがす重大な問題として社会に衝撃を与えました。
さらに2024年2月には早稲田大学の一般入試で、18歳の男子受験生氏が眼鏡型機器スマートグラスを悪用する新たな手口の不正が発覚しました。受験生氏はスマートグラスで問題用紙を撮影し、ポケットに隠し持ったスマートフォンに画像を転送、X上で外部の複数の人に送信して解答を不正に得ていました。
この受験生氏は試験の数日前からXで難問などと検索をかけて複数の人に接触し、オンラインで家庭教師をしてほしいと報酬を提示して依頼していました。解答した人には数千円の報酬が支払われ、受験生氏は不正に得た解答を実際の試験にも利用していたことが判明しています。
電波遮断装置導入は見送られた経緯
相次ぐ不正行為を受けて文部科学省氏は、共通テスト会場での電波遮断装置の導入を検討しました。しかし全国約680の試験会場に設置するには莫大な経費がかかることが課題となり、導入には至りませんでした。
「電波遮断装置があれば安心なのに、なぜ導入しないんだ」
「お金がないのは分かるけど、不正を防ぐためには必要な投資だと思う」
「受験料をもっと上げてでも対策してほしいという受験生もいるはず」
「正直者が馬鹿を見る社会になったら終わりだよね」
「スマートグラスなんて普通の眼鏡と見分けつかないし、対策難しそう」
電波遮断装置は携帯電話やスマートフォンの通信を物理的に遮断できる有効な手段ですが、設置費用や維持管理費、さらに緊急時の通報などへの影響も考慮する必要があり、簡単には導入できない現状があります。
現在の不正防止策とその限界
大学入試センター氏は2022年に電子機器類を使用した不正行為の防止策を発表しました。具体的にはスマートフォンなどの電子機器を試験開始前に監督者の指示で一斉に机上に出し、電源を切ってカバンに入れるという対策を講じています。
また受験生に配布する受験上の注意で不正行為の具体例を明示し、不正した場合は受験した全ての教科科目の成績を無効とし、状況によって警察に被害届を提出することを明記しています。2024年7月には受験案内を改正し、スマートグラスやスマートウォッチなどのウェアラブル端末について具体的に使用禁止と明記しました。
厳しい処分で抑止力を高める取り組み
早稲田大学のスマートグラス不正事件では、大学側は悪意をもって入念に計画されたものであり、他大学においても同様の不正が行われることを懸念したとして警察に告訴しました。受験生氏は偽計業務妨害容疑で書類送検され、いずれの学部の受験も無効となりました。
大学入試センター氏も不正行為に対しては厳正に対処する姿勢を明確にしており、警察への被害届提出も辞さない構えです。しかし技術の進化により不正の手口はますます巧妙化しており、対策が後手に回るいたちごっこの状態が続いています。
受験生の倫理観と監督体制の強化が課題
約50万人が受験する大学入学共通テストにおいて、全ての不正を完全に防ぐことは事実上不可能です。そのため受験生自身の倫理観や規範意識を高めることが何よりも重要となります。
同時に試験監督者の目を厳しくし、不審な行動を見逃さない体制づくりも求められています。早稲田大学の事件では、2月21日の商学部の受験時に職員がスマートグラスに気付いて警察に通報しており、監督者の注意深い観察が不正発見につながった例といえます。
今後は受験生への倫理教育の徹底と、監督体制の強化、そして技術的な対策をバランスよく組み合わせることで、公正な入試環境を維持していくことが求められています。