2025-10-16 コメント投稿する ▼
松島みどり元法相が11年ぶり入閣へ、高市早苗総裁が女性登用で閣僚調整
自民党の高市早苗総裁が進める閣僚人事で、松島みどり元法務相の入閣調整が進んでいることが2025年10月16日に明らかになりました。 高市氏は女性の積極登用を掲げており、総裁選で推薦人を務めた松島氏の起用は、女性議員の活躍推進を象徴する人事として注目を集めています。 2025年の自民党総裁選で、松島氏は高市早苗氏の推薦人を務めました。
11年ぶりの閣僚復帰、松島氏の政治家人生
松島みどり氏は1956年生まれの69歳で、東京大学経済学部を卒業後、朝日新聞社に入社しました。政治部や経済部で記者として活躍し、1995年に自民党の公募第1号として政治の道に進みました。2000年の衆議院選挙で初当選を果たし、現在は東京14区(墨田区全域と江戸川区北部)から8期目の当選を重ねるベテラン議員です。
赤いスーツをトレードマークとする松島氏は、これまで外務大臣政務官、国土交通副大臣、経済産業副大臣などの要職を歴任してきました。2014年9月には第2次安倍改造内閣で法務大臣に就任し、女性閣僚として注目を集めました。
松島さんは性犯罪対策に本気で取り組んだ数少ない政治家だ
法務大臣就任時の記者会見で、松島氏は「強姦罪が強盗罪より法定刑が軽いのはおかしい」と発言し、性犯罪の厳罰化を訴えました。この発言は明治時代以来110年ぶりとなる刑法改正につながり、不同意性交等罪の法定刑が懲役5年以上に引き上げられるなど、性犯罪対策の大きな転換点となりました。
しかし、就任からわずか1カ月半後の2014年10月、地元選挙区でうちわを配布したことが公職選挙法違反に当たる可能性があるとして辞任に追い込まれました。松島氏はその後も政治活動を続け、衆議院法務委員長、環境委員長、党広報本部長などを務め、政治家としてのキャリアを積み重ねてきました。
推薦人として高市氏を支え、再び入閣へ
2025年の自民党総裁選で、松島氏は高市早苗氏の推薦人を務めました。高市氏は旧安倍派に所属し、松島氏も同じ旧安倍派の一員として行動を共にしてきました。総裁選では高市氏が決選投票で小泉進次郎氏を破り、自民党史上初の女性総裁に就任しました。
松島さんが高市さんを支えたんだから、入閣は当然の流れでしょ
複数の自民党関係者によると、高市氏は女性の積極登用を重視しており、松島氏の入閣調整を進めているとのことです。松島氏は法務行政の経験があり、性犯罪対策や司法制度改革に精通していることから、再び法務大臣に起用される可能性も指摘されています。
また、片山さつき元地方創生担当相も入閣候補として調整が進んでおり、加藤勝信財務相が続投しない場合には片山氏が財務相の後任候補に浮上しているとされます。片山氏も総裁選で高市氏の推薦人を務めた重要な支援者で、旧大蔵省出身の経歴を持つベテラン議員です。
女性が活躍できる政権なら応援したいけど、実際どうなるかな
女性登用と「ドロ船政権」からの脱却
高市氏は総裁選の過程で、女性の活躍推進を重要な政策課題として掲げてきました。自民党は長年、女性議員の比率が低いことが批判されており、松島氏や片山氏の起用は党のイメージ刷新を図る狙いがあるとみられます。
しかし、自民党は政治資金問題で国民の信頼を大きく失っており、一部では「ドロ船政権」との批判も根強くあります。公明党は「政治とカネ」問題などを理由に連立政権からの離脱を決定し、高市氏は日本維新の会や国民民主党との連立協議を進めています。
女性を前面に出せば支持率が上がると思ってるのかね
高市氏は2025年10月15日に維新の吉村洋文代表と会談し、連立政権の構築に向けた政策協議を開始することで合意しました。維新との連立が実現すれば、2025年10月21日の臨時国会で行われる首相指名選挙で高市氏が選出される公算が大きくなります。松島氏の入閣が実現すれば、日本初の女性首相のもとで女性閣僚が活躍する新しい政権の姿が示されることになります。
また、公明党が2012年から独占してきた国土交通相ポストについては、自民党が確保する方針を固めており、高市氏周辺は「国交相は何としてでも自民が取り戻す」と語っています。女性登用と主要ポストの奪還を同時に進める高市氏の人事構想は、党内外の注目を集めています。