2025-06-18 コメント: 1件 ▼
立民・阿久津幸彦氏が財金委員長に就任 戦後初の委員長解任が生んだ「減税国会」への転機
阿久津幸彦氏が財金委員長に就任 戦後初の解任劇が導いた異例の人事
ガソリン税の暫定税率廃止をめぐる審議拒否に対し、衆議院は18日、財務金融委員会の井林辰憲委員長(自民)の解任決議案を可決した。戦後、現行憲法下で委員長の解任が成立したのは初めてのことであり、国会の慣例と力学を大きく覆す出来事となった。そしてこの歴史的な局面で、新たに財金委員長に選ばれたのが立憲民主党の阿久津幸彦衆院議員である。
阿久津氏は、民主党政権下で外務政務官なども務めた政策通。野党内でもバランス感覚に優れ、国会運営の調整役として信頼が厚い。今回、与党が従来の「委員長ポストは与党が独占する」という慣例に固執する中、野党の投票要求により、阿久津氏の委員長選出が実現した。
「阿久津さんなら中立的に進めてくれそう。期待してる」
「立民から委員長出たのってすごくない?普通に驚いた」
阿久津氏は就任にあたって「国民の声を正面から受け止め、速やかに審議に入る」と意欲を語っており、ガソリン税の暫定税率廃止法案をはじめとする生活直結の課題に取り組む構えだ。
ガソリン税減税法案の審議を主導へ 与党の審議拒否に風穴
阿久津氏が主導する財務金融委員会では、すでに野党7党が提出している「ガソリン税の暫定税率廃止法案」が最大の焦点となる。この法案は、生活必需品であるガソリンの価格を直接引き下げる即効性のある政策として、物価高に直面する多くの国民から支持を集めている。
これまで与党は「代替財源が不透明」として審議入りを拒んできたが、委員長交代により情勢は一変。阿久津氏のもと、19日から法案審議に入ることで与野党が合意し、国会が動き出した。
「やっと審議するのか。阿久津さん、頑張ってくれ」
「ガソリン税下がるかもしれないってだけで希望見える」
阿久津氏が重視しているのは、政局ではなく「政策」。立民内でも「審議を止めるのではなく進める立憲」という旗印のもと、生活者目線の政治への転換が強く意識されている。
問われるのは“配る政治”からの脱却 減税こそが本筋
阿久津氏の委員長就任は、単なる人事異動ではなく、政治の方向性に一石を投じるものだ。これまでの与党政治が繰り返してきた「給付金や補助金による場当たり的支援」ではなく、ガソリン税や消費税といった恒久的な負担を減らす“引かない政治”への転換が問われている。
特に、阿久津氏は国民民主党など他党との連携にも柔軟で、今後はインボイス制度の廃止や消費税減税など、広範な減税議論を取り込む可能性もある。これまで野党が提出しても「審議拒否」で潰されてきた法案が、今まさに本格的な議論のステージに上がろうとしている。
「補助金配るより、税金を引いてくれた方が生活は楽になる」
阿久津氏が委員長となった財金委員会は、減税と財政健全化の“両立”という難題をどう乗り越えるかが問われる。選挙目当てのばらまきではなく、国民の生活に持続的な好影響を与える制度改革を進められるかが真価となる。
歴史を動かす委員長交代 問われる阿久津氏の手腕
今回の委員長交代劇は、国会運営における前例主義を打破し、政治の主導権が再び「議論」へと戻ったことを象徴している。阿久津氏の手腕にかかる期待は大きいが、その分、注目と圧力も増している。
22日で今国会は閉会を迎えるが、審議を進め、仮に法案が成立に至らなかったとしても、「減税が国会の主題になりうる」という空気を作った意義は大きい。
「委員長が変わっただけで、国会の空気まで変わるとは…」
阿久津幸彦氏のリーダーシップは、今後の減税国会の行方を占う試金石となるだろう。