2025-03-13 コメント投稿する ▼
沖縄県立学校の部活動でハラスメント被害 181人が暴力や暴言を経験
■調査結果の概要
- 加害者の内訳:
約7割が指導者から、約4割が生徒間でのハラスメントがあったと報告されています。
- ハラスメントの内容:
最も多かったのは暴言などの精神的攻撃で、145件。次に多かったのは私生活に過度に立ち入る「個の侵害」で40件、人間関係からの切り離しや過大な要求がそれぞれ39件ありました。身体的攻撃は16件でした。
また、調査の結果、問題が「解決されていない」と感じている人の割合に大きな差が見られました。部員の67.4%、保護者の70.9%が問題が解決されていないと回答している一方で、管理職は5.9%、指導者は8.8%と、認識にギャップがあることが明らかになりました。
■背景と今後の対応
この調査は、コザ高校の元空手部主将の男子生徒が顧問から暴言を受けた後に自死した問題をきっかけに、2020年度から開始されたものです。県教育委員会は、調査結果を受けて、「一部の指導者の意識改革が進んでいない」と指摘しています。今後は、5~6月に各学校へ指導や助言を行い、意識改革を促進する予定です。
また、認識のズレを解消するために再調査を依頼し、問題解決に向けた取り組みを強化していく方針です。部員や保護者の声を反映させることによって、部活動の環境をより良いものにしていくことが期待されています。