2025-12-24 コメント投稿する ▼
墨田区議会セクハラ事件で下村緑区議が受けた理不尽な二次被害、被害者処分と口封じの異常事態
東京都墨田区議会で深刻なセクハラ問題が発覚しました。自民党系会派の下村緑区議(43)が同じ会派の滝沢正宜区議(55)から長年にわたってセクハラを受けていたとして議会に訴え出た事件について、区議会の特別委員会は2025年9月にセクハラを認定しました。しかし、被害者である下村区議に対して会派側が理不尽な処分を行い、口封じまで行うという異常な事態に発展しています。
4年間にわたる深刻なセクハラ被害
下村緑区議が受けた被害は2021年から2025年にかけて継続的に行われていました。特に生々しいのは、2021年10月4日夜に滝沢区議から送られたLINEメッセージです。「今日はお尻と、胸に触れたので。また楽しいをお願いいたします」という内容で、同日タクシー内で服の上や中から胸を触られたと下村区議は訴えています。
さらに2022年5月25日にはステーキ屋の入り口で背後から股間を触られ、2025年3月にはエスカレーター内で「今日のブラ黒だろ。透けてる」「高級下着じゃないと胸が垂れる。でも、今日は胸も見れてよかった」などの発言を受けました。
下村区議は翌日、耐えられなくなってLINEで真剣に抗議しました。「服は捨てました。やはり、滝沢さんの昨日の言動は気持ち悪く、生理的に受け入れがたいものでした」「身体を触られて嬉しい気持ちには全くなりません。恐怖と不快とフラッシュバックが起こります」と訴えました。
しかし滝沢区議の返事は「そぅすね もう頼らないでくださいねw」というちゃかすような内容でした。
秘密会での調査と認定
2025年4月、下村区議は佐藤篤議長に相談を申し入れました。しかし不可解なことに、その4日後に自民党墨田総支部から連絡があり、「滝沢区議が涙を流しながら助けを求めに来た」と告げられました。相談内容が党支部に漏れていたことで、下村区議の不信は深まりました。
5月に開催された自民会派の役員会では、ある女性区議が「こんなの好きな女子に対して、男子がスカートをめくるようなもんじゃない」と発言するなど、被害を軽視する姿勢が見られました。
区議会に設置された議員政治倫理調査特別委員会は、下村区議が公開を求めたにもかかわらず、賛成多数で「秘密会」とすることを決定しました。これにより、一般傍聴はできず会議録も残らなくなりました。
「セクハラを受けているなんて知らなかった。なぜ秘密会にしたのか疑問です」
「被害者が公開を求めているのに、なぜ隠すのでしょうか」
「議会は透明性が大事なのに、これでは区民には何も分からない」
「同じ女性として下村区議の苦しみが分かります。もっと支援すべきです」
「権力のある人が加害者になりやすいという構造的な問題ですね」
被害者への理不尽な処分と口封じ
9月に特別委員会がセクハラを認定し、滝沢区議に5日間の出席停止処分が下されました。しかし翌10月、自民会派は信じられない決定を行いました。被害者である下村区議を広報部会から外し、党議拘束をかけて外部公表を禁止したのです。
理由は「事前に会派へ相談しなかったことが規約に反している」というものでした。一方で、滝沢区議は自分から会派を退会したため、会派からの処分はありませんでした。
この理不尽な扱いの背景には権力構造があると関係者は指摘します。下村区議は2011年にみんなの党公認で初当選した「外様」である一方、滝沢区議は「祖父の代から墨田区政に関わり」と自身のXプロフィールに書くように、叔父が長年区議を務めた重鎮の一族出身です。
下村区議の知人によると、「誰にも寄り添ってもらえず、死にたいと思うときもあった」と漏らしていたといいます。
専門家が指摘する構造的問題
女性議員をサポートする「Stand by Women」代表の浜田真里氏は、この問題を議会文化の構造的な欠陥として指摘しています。「日本の地方議会では従来、問題を表に出さず、議会内で解決しようという傾向がありました。しかしハラスメントは、年齢や当選回数などで権力のある側が加害者になりやすい。だから議会内で処理しようとすると、被害者が不利な立場に立たされてしまう」
実際、墨田区議会は秘密会を選択し、セクハラの実態は公表されずに終わりました。自民会派が下村区議を処分し、外部公表を禁止したことについても「事態を表沙汰にしたくない様子がうかがえます」と分析しています。