2026-02-01 コメント: 1件 ▼
川口市長選で岡村ゆり子氏当選 上野東京ライン停車計画は見直しへ
埼玉県川口市長選が2026年2月1日に投開票され、元県議の無所属岡村ゆり子氏(44歳)が8万5637票を獲得して初当選しました。岡村氏は川口市初の女性市長となります。新顔6氏による争いとなった今回の選挙で、岡村氏は政党の推薦を受けない「完全無所属」を強調し、自民党推薦の元自民党県議立石泰広氏(64歳)ら5氏を破りました。立石氏は5万1248票で次点、以下西内聡雄氏、古川圭吾氏、矢野由紀子氏、松浦玄嗣氏が続きました。岡村氏は在任中の2013年に死去した岡村幸四郎・元市長の次女で、その後の市議選で1回、県議選で2回、無所属で立候補しトップ当選してきた実績があります。
元市長の次女、保守層の支持獲得
岡村氏の父である幸四郎氏は元々自民党員で、市長在任中に亡くなりました。選挙戦での合言葉「遺志を継いで、ゆり子さんを市長に」は、幸四郎氏を支えた保守層にも響いたとみられます。岡村氏は県議時代から無所属を貫き、今回の選挙でも政党色を排除した戦略が功を奏した形です。
一方、立石氏は衆院選と連動した組織戦を展開しましたが、自民党推薦という看板が逆風となった可能性もあります。岡村氏との得票差は3万票以上に広がりました。
上野東京ライン停車計画に黄信号
岡村氏の当選により、川口市政の大きな転換点となりそうなのが、上野東京ライン(中距離電車)のJR川口駅停車計画です。今期で引退を表明した奥ノ木信夫市長(74歳)が任期中に進めてきたこの計画について、岡村氏は「ゼロベースの見直し」を主張してきました。
上野東京ラインは、東海道線や高崎線などの列車が上野駅を経由せず東京駅や品川駅まで直通運転する路線です。現在、川口駅には京浜東北線しか停車しませんが、上野東京ラインが停車すれば都心へのアクセスが大幅に改善されます。しかし、ホーム新設など再整備に市の負担が大きいとされ、岡村氏は財政面での慎重論を展開してきました。
今回の選挙結果により、上野東京ラインの川口駅停車は実現が遠のいたと見られています。岡村氏が市長に就任後、どのような代替案や新たな交通政策を打ち出すのか注目されます。
女性市長誕生の意義
川口市は人口約60万人を擁する埼玉県内有数の都市です。同市初の女性市長誕生は、地方自治体における女性リーダーの増加という全国的な潮流とも合致します。岡村氏は市議、県議としての経験を活かし、どのような市政運営を行うのか、今後の手腕が問われることになります。