2026-01-12 コメント投稿する ▼
新宿区成人式2026、対象者の半数2114人が外国人で多文化共生進む
2026年1月12日、東京都新宿区で「はたちのつどい」が京王プラザホテルにて開催されました。華やかな振り袖やスーツに身を包んだ約1100人の若者が、互いの門出を祝いました。この式典で特に注目されるのは、対象者4268人のうち外国人が2114人とほぼ半数を占めるという事実です。
留学生が集まる新宿の特性
新宿区に外国人の成人が多い理由は、区内に多数の専門学校や日本語学校が集中していることにあります。東京23区全体でも新宿区は外国人比率が最も高く、区民の約12パーセントが外国人です。しかし、20歳人口に限ればその割合は約半数にまで跳ね上がります。
区内には30校以上の日本語学校や専門学校が存在し、世界約40カ国以上からの留学生が日本語や専門技術を学んでいます。高田馬場や大久保といった地域は学生街として栄え、外国人にとって生活しやすい環境が整っています。
新宿区は2005年に歌舞伎町に「しんじゅく多文化共生プラザ」を設置し、毎月約2000人が利用する交流拠点となっています。日本語教室の開催、外国語での相談窓口設置、外国にルーツを持つ子どもへの学習支援など、多岐にわたる施策を展開しています。
式典に参加した大学生の植田愛可さんは、アルバイト先の飲食店で外国人客に折り鶴を渡す取り組みを続けています。「日本の文化を知ってほしくて。喜ぶ笑顔を見ると、心が触れ合ったようで元気になる」と語りました。
「新宿の成人式、半分が外国人って時代が変わったね」
「多文化共生って言葉だけじゃなくて実際に進んでるんだな」
「外国人の若者が日本で成人式迎えるって素敵だと思う」
「これからの日本は本当に国際的になっていくんだろうな」
「新宿らしい多様性のある成人式で良いと思います」
多文化共生への課題と展望
新宿区では多言語による情報提供や相談窓口を充実させています。英語、中国語、韓国語、ネパール語、ベトナム語、ミャンマー語、タイ語、フランス語など9言語に対応し、外国人住民が安心して生活できる体制を整えています。
また、区は毎年、地場産業である染色業をアピールするため晴れ着の無料貸し出しを実施しています。2026年は30人の枠に約80人の応募があり、外国人を含む多くの新成人が利用を希望しました。
新宿区の多文化共生施策は、単なる支援にとどまりません。「多文化共生のネットワーク連絡会」では、日本人と外国人が定期的に集まり情報交換や意見交換を行っています。このネットワークから大久保地域での多文化防災訓練や「新宿生活スタートブック」の作成などが実現しています。
2023年度に実施された新宿区多文化共生実態調査では、外国人住民5000人、日本人住民2000人を対象に、暮らしの中での課題や交流の現状を調査しました。この調査結果は今後の施策に反映され、より良い共生社会の実現を目指しています。
成人式当日、式典に出席した約1100人の中に外国人の姿はあまり見られなかったものの、区は国籍や民族の異なる人々が互いの文化的違いを認め合い、共に生きていく社会の実現に向けて取り組みを続けています。新宿区の事例は、日本全体における多文化共生のあり方を示す先進的なモデルとなっています。