2026-01-28 コメント投稿する ▼
ニセコ10億円別荘の所有者はカンボジア前首相フン・セン氏の次女、38年統治の一族が日本に資産
北海道ニセコの高級別荘地に、カンボジア前首相フン・セン氏の次女フン・マリー氏が所有する推定10億円規模の物件があることが判明しました。38年間カンボジアを統治し、現在も院政を敷くとみられるフン・セン氏の一族が、なぜ日本の有名リゾート地に別荘を所有しているのでしょうか。
38年統治の実力者一族
カンボジア前首相の次女が所有
登記簿によると、ニセコエリアの高級別荘は2階建てで総面積約430平米、ベッドルームと浴室は6つずつあります。土地・建物合わせて推定10億円規模とみられ、現在の所有者は2025年3月に一括で購入したとされています。
所有者の住所はカンボジア・プノンペンで、名前はフン・マリー氏です。カンボジア前首相のフン・セン氏の次女にあたります。
「10億円の別荘って庶民には想像もつかない世界。カンボジアの権力者ってそんなに金持ちなの」
フン・セン氏は1985年から2023年まで38年間、カンボジアを統治してきました。2023年に長男のフン・マネット氏を自身の後任首相として禅譲したため、まるで世襲の王国のように見られ「フン・セン王朝」とやゆされています。
フン・セン氏は首相退任後も人民党党首に留まり、2024年4月には上院議長に就任しました。閣僚名簿をフン・セン氏が作成するなど人事権を握ることで、今なお最高権力者として事実上の院政を敷いているとみられています。
羊蹄山望む絶好の場所
別荘には家族の姿
別荘地はニセコエリアへの入り口に位置し、雄大な羊蹄山を何の障害物もなく見渡せる絶好の場所にありました。建物は2階建てで三角屋根の西洋風、玄関側の表一面がガラス張りです。
「ニセコって今や外国人富裕層の街になってるよね。日本人には高すぎて手が出ない」
1月上旬に現地を訪れると、レンタカーが現れました。車から降りてきた男性に英語で声をかけると、一族の関係者と認めた上でこう言って立ち去りました。
「家族でスキーに来ているだけだ。記者に話すことは何もない」
この男性は、後に資料と照合した結果、フン・マリー氏の夫のソック・プティブット氏と判明しました。アメリカの軍事学校出身で、コングロマリット企業「ソーマグループ」のオーナーです。カンボジア政府の高官を務めたこともある人物でした。
「年中暑い国の権力者が、雪山でスキーを楽しむために日本に別荘って、なんか複雑な気分」
アジア各国の超富裕層が集結
国際資本の受け皿に
ニセコエリアの別荘地の所有者を登記情報から確認すると、アジア各国にまたがっていました。香港やシンガポール、タイの個人や法人などです。タックスヘイブンとしても知られる英領ヴァージン諸島に登記された法人も名を連ねていました。
北海道倶知安町によると、ニセコ町と蘭越町を含むニセコエリアの外国人宿泊数は、2023年度で延べ約74万人です。スキー場近くの道路沿いを歩けば英語や中国語が飛び交い、日本人の姿はまばらです。
ラーメンは2000円、サンドイッチは5000円。「ニセコ化」とも称される外国人バブルの一端には、フン・マリー氏に代表されるような、各国の政財界に影響力を持つ超富裕層の姿がありました。
「ニセコの物価高騰は異常。地元民は生活できなくなってる」
以前からニセコエリアに住む日本人住民は、こんな話を明かしました。
「このあたりの別荘地ではよく、外国人が集まる食事会が開かれていて、VIPと言われるような人たちもたびたび招かれています。カンボジア政府の大物まで関係しているとは知りませんでしたね」
ニセコエリアに世界中から人と資本が集まり、バブルがヒートアップしている様子は垣間見えました。各国の要人クラスの超富裕層も熱い視線を送り続けています。