2025-06-10 コメント投稿する ▼
高市早苗氏が旧皇族復帰案を支持 「男系継承は日本の誇り」と皇統維持を訴え
高市早苗氏「皇室の男系継承は日本の誇り」 旧皇族復帰案を支持
高市早苗前経済安全保障担当相が6月10日、千葉市で開かれた講演会に登壇し、皇族数の減少問題に対し「旧皇族の男系男子を養子縁組により皇室に復帰させるべきだ」との考えを表明した。会場には300人近くの市民が詰めかけ、高市氏の力強い訴えに耳を傾けた。
この講演は、「和の国柄を護る千葉県民の会」の設立記念として開催されたもので、高市氏は「126代にわたって続いてきた男系天皇こそが、日本の皇室の正当性と精神的支柱である」と述べ、「私たちの世代でこの伝統を壊してはならない」と強く訴えた。
女系天皇容認に懸念 「皇室への敬愛が失われかねない」
高市氏は、現在一部で議論が進む「女系天皇」容認の動きに対し、明確に反対の立場を示した。「女系天皇が前例として定着してしまえば、将来的に国民の間で皇室そのものへの敬意や共感が薄れていく危険がある」と警鐘を鳴らした。
女系天皇とは、母方を通じて天皇家の血を引く女性や、その子孫が皇位を継承することを指すが、高市氏は「これは男系による皇統とはまったく異なる」としたうえで、「過去に一度も女系天皇が存在しなかったことには理由がある」と指摘。政治的な便宜や“男女平等”の観点から制度を変えるべきではないと語った。
旧皇族の復帰こそ現実的な解決策
高市氏は、皇位継承の安定性を保つためには「伝統と憲法に矛盾しない解決策」が必要であり、それが「旧皇族の復帰」であると主張。終戦後の1947年、GHQの指導下で皇籍を離脱した旧11宮家の男系男子を対象に、皇室典範改正を通じて養子として迎える仕組みを整えるべきだと述べた。
「民間に下ったとはいえ、彼らは天皇家の正統な男系の血を継いでいる。国民の理解と協力があれば、制度的に整備することは不可能ではない」と語り、法整備への前向きな議論を訴えた。
「国体の本質に関わる問題」世代を超えた関心が集まる
講演には、幅広い世代の市民約300人が参加。参加者からは「皇室の未来に真剣に向き合っている政治家の話を聞けて良かった」「メディアではなかなか聞けない視点だった」といった声が上がった。
会場では、「日本の国体の根幹に関わる問題を、国民一人ひとりがしっかり考えるべきだ」という高市氏の呼びかけに、うなずく参加者の姿も多く見られた。
ネット上でも高市氏の発言に賛同の声
SNS上では、高市氏の講演内容が報じられると、皇統問題に関心を寄せるユーザーから多くの反応が寄せられた。
「よくぞ言ってくれた!皇室の本質を理解してる政治家は貴重」
「女系天皇だけは絶対に反対。高市さんのぶれない姿勢に安心する」
「旧宮家の復帰こそ現実的。保守派はもっと声を上げるべき」
「こういう議論を正面から語ってくれるのが高市さんの良さ」
「皇室を守るのは今の私たち世代の責任だと思う」
現在、政府の有識者会議でも皇位継承策をめぐる検討が続いているが、女系容認か旧皇族復帰かをめぐって、国論は分かれたままだ。だが高市氏のように、明確に「男系継承」の立場から主張を展開する政治家の存在は、議論の軸を示す上で重要な役割を果たしている。
皇統問題は一過性の話題ではない 日本の未来に直結する議題
皇位の継承は、単なる制度の問題ではなく、日本という国の象徴と文化の継続に直結する国家的課題だ。高市氏の講演は、その深刻さと意義を再認識させるものとなった。
「伝統は、守らなければ消えていく」。この言葉が現実とならぬよう、今こそ国民的な議論と政治の覚悟が問われている。