2024-07-23 コメント投稿する ▼
「家族の一体感を守るために」—高市早苗氏が選択的夫婦別姓に反対の立場を表明
選択的夫婦別姓を巡っては、経団連が早期実現を求める提言を行い、共産党の田村智子委員長が党首討論で岸田文雄首相に導入を働きかけるなど、議論が続いている。一方で、高市氏は婚姻前の姓を使用できないことで生じる不便さを軽減するための制度改正に取り組んだ実績を語った。総務相在任時には、住民票やマイナンバーカードに旧姓を併記可能にするなど、関連する1142の手続きを見直したと説明。これらの改正を通じて、旧姓の利用を推進しつつも「戸籍上の氏の統一」という基本的な価値観を守ろうとしている。
さらに、高市氏はこれまで2度にわたり「婚姻前の氏の通称使用に関する法律案」を自民党内で提出。通称使用を法的に支える内容であったが、党内での決定には至らなかった。彼女はまた、安倍晋三元首相が選択的夫婦別姓に対して示した懸念を振り返り、その主張に共鳴する姿勢を見せた。
家族の一体感を維持しつつ、社会の多様な価値観に対応するにはどうすべきか。選択的夫婦別姓をめぐる議論は、今後も続いていくだろう。