2026-04-03 コメント投稿する ▼
高市総理、マクロン仏大統領と会談 日仏、戦略的連携を強化 - 安全保障、経済安保、AI協力などで一致
国際社会が不安定化する中、同志国との連携がかつてなく重要になっているとの認識のもと、両首脳は、これまで積み重ねてきた幅広い分野における戦略的連携を、今後さらに深化・強化していくことで一致しました。 会談では、安全保障分野における協力の進展が確認されました。
日仏、戦略的連携の深化を確認
高市総理は、共同記者発表において、マクロン大統領の来日を歓迎するとともに、日仏関係の重要性を強調しました。冒頭、両首脳は日本の春の風物詩である桜を鑑賞しながら、親交を深める時間を持ったことが明かされました。高市総理は、フランスが太平洋地域にも領土を持つ「インド太平洋国家」である点に触れ、日仏両国が「価値や原則を共有する特別なパートナー」であると述べました。国際社会が不安定化する中、同志国との連携がかつてなく重要になっているとの認識のもと、両首脳は、これまで積み重ねてきた幅広い分野における戦略的連携を、今後さらに深化・強化していくことで一致しました。
安全保障・経済安保における協力強化
会談では、安全保障分野における協力の進展が確認されました。同日開催された日仏外務・防衛閣僚会合(2プラス2)や、両国防衛当局間で合意された「日仏防衛ロードマップ」が歓迎されました。これにより、共同訓練や演習を積極的に実施し、地域および国際社会の平和と安定に貢献していく方針が示されました。また、経済安全保障の観点から、重要鉱物などの輸出規制に関する懸念が共有され、サプライチェーンの強靭化に向けた日仏両国の戦略的な協力を加速させることで合意しました。この一環として、「日仏重要鉱物協力ロードマップ」への署名も行われ、日仏連携の象徴ともいえる、重レアアース開発プロジェクト(カレマグ社)の着実な進展も確認されました。
科学技術・エネルギー分野での連携加速
科学技術分野における協力も、会談の重要なテーマとなりました。両国閣僚も参加した「日仏科学技術協力合同委員会」が開催され、特に人工知能(AI)に関するハイレベル対話の立ち上げで一致しました。これは、AI技術の急速な発展と、それに伴う国際的なルール作りの必要性を背景としたものです。日本でのAIサミット開催に向けたフランスとの協力も進められます。原子力分野では、高速炉開発や核燃料サイクルの推進に加え、国際核融合実験炉(ITER)やJT-60SAといった大型プロジェクトを通じた協力強化が図られます。さらに、宇宙分野においても、政府間協力のみならず、民間セクターの連携が進展していることが心強く確認されました。両首脳は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)対策の最先端技術を持つ日本の宇宙スタートアップ企業を視察するなど、具体的な協力の進展を確認する予定です。
国際課題への共同対処と文化交流
国際情勢に関しては、イラン情勢を含む中東情勢について、ホルムズ海峡における航行の安全確保や、重要物資の安定供給の重要性を再確認しました。また、ウクライナ情勢についても意見交換が行われ、今年G7議長国を務めるフランスとの連携を強化し、6月に開催される「エビアン・サミット」の成功に向けて緊密に協力していくことを確認しました。さらに、2026年の外交関係樹立170周年を見据え、記念行事の準備に向けた作業部会を設置し、文化交流を一層発展させていく方針も示されました。
まとめ
- 日仏両首脳は、戦略的連携の深化・強化で一致した。
- 安全保障分野では、防衛協力ロードマップの合意や共同訓練の強化を確認した。
- 経済安全保障では、重要鉱物のサプライチェーン協力やレアアース開発プロジェクトの推進で合意した。
- 科学技術分野では、AIに関するハイレベル対話の立ち上げや、AIサミットでの協力で一致した。
- 原子力分野では、高速炉開発やITER等での協力を強化する。
- 宇宙分野では、スペースデブリ対策など民間連携を進める。
- 中東・ウクライナ情勢やG7連携についても議論し、緊密な意思疎通を確認した。
- 2026年の外交関係樹立170周年に向け、文化交流の発展を目指す。