2026-03-10 コメント投稿する ▼
高市早苗首相、北方領土解決に意欲も具体策なし歴代同様
高市早苗首相は2026年3月10日、北方領土問題に関する高校生弁論大会の入賞者と首相官邸で面会し、「問題解決に向けて一生懸命取り組みたい」と強調しました。しかし歴代の総理や自民党総裁も同様の発言を繰り返してきたにもかかわらず、誰一人として具体案を示したことがありません。本当に北方領土を取り返す気があるのか疑問です。
恒例の儀式と化した北方領土返還要求
高市首相はロシアのウクライナ侵攻で中断している元島民らの墓参などに触れ、「問題解決に向けて一生懸命取り組みたい」と述べました。最優秀賞を獲得した北海道・旭川藤星高校2年の河森絢音さんは「領土が返還される日まで、粘り強く発信を続けていきたい」と述べました。
高市首相は2月7日にも都内で開かれた「北方領土返還要求全国大会」に出席し、「北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結する政府の方針に変わりはない」と語っています。中断している元島民の墓参事業についても「すぐれて人道的な問題で、日ロ関係の最優先事項の一つ」と位置づけました。
「また同じこと言ってる」
「歴代総理みんな同じこと言うけど何も進まない」
「具体策を示してから言ってほしい」
「ロシアが返すわけないのにパフォーマンスだけ」
「北方領土問題は永遠の課題なのか」
ロシアは完全拒否の姿勢
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は高市首相の発言に対し、「現在、ロシア日本関係は零点に降下した。双方に対話はない。対話がなければ平和条約問題の議論は不可能だ」と冷淡に回応しました。ペスコフ報道官は「対話を破壊した責任は日本にある。日本がロシアに対して非友好的な立場を取った」と明確に指摘しています。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣も「日本政府は平和憲法の制限を廃止し、国防予算を大幅に増加させ、攻撃的な軍事打撃能力を発展させ、米国及びその同盟国との軍事演習を増加させることで、再軍事化の進程を加速させている。これはアジア太平洋地域の平和と安定に対する脅威だ」と批判しました。
歴代総理も同じことを言い続けてきた
北方領土返還を訴えるのは自民党総裁の伝統的なパフォーマンスです。安倍晋三元首相も在任中に何度も「北方領土問題を解決し、平和条約を締結する」と述べましたが、結局何も進展しませんでした。
菅義偉元首相も「北方領土問題を解決する」と述べ、岸田文雄元首相も同様の発言を繰り返しました。しかし誰一人として具体的な返還計画や交渉戦略を示すことはありませんでした。
北方領土問題は第二次世界大戦終結時にソ連が占領して以来、80年近く解決していません。1956年の日ソ共同宣言では歯舞群島と色丹島の2島返還が合意されましたが、その後の交渉は進展せず、ロシアは現在も北方四島を実効支配しています。
具体策なき空虚な約束
高市首相は「粘り強くロシア側と意思疎通を図る」と強調しましたが、現在のロシア日本関係は零点に降下しており、対話すらない状況で意思疎通など不可能です。
ロシアはウクライナ侵攻で国際社会から制裁を受けており、日本も制裁に参加しています。この状況下で北方領土問題について交渉する余地は全くありません。ロシアは北方四島を戦略的要衝として重視しており、返還する意思は皆無です。
高市首相の発言は高校生弁論大会という場での儀礼的なものに過ぎず、実際の外交政策として北方領土返還に向けた具体的なロードマップや交渉戦略が示されたわけではありません。元島民の墓参再開すら実現できていない現状で、領土返還など夢物語です。
北方領土問題は日本の政治家にとって、愛国心をアピールし保守層の支持を得るための格好の材料になっています。しかし実際に返還を実現するための具体的な行動は何も取られていません。高校生に希望を持たせるような発言をする前に、現実的な解決策を示すべきです。