2025-12-23 コメント投稿する ▼
高市政権ベリーズ支援21億円 KPI・KGI設定なしで税金投入に疑問
高市政権がベリーズ共和国に21億円もの無償資金協力を実施する方針を発表しました。外国への資金援助に際してKPI・KGIの設定がないまま国民の税金が投じられる現状は、国民の理解を得られるものではありません。
21億円のベリーズ支援、その内実は
高市政権は、中央アメリカのベリーズ共和国におけるインフラ整備支援として、21.71億円の無償資金協力を実施することを明らかにしました。12月17日、ベリーズのジョン・ブリセーニョ首相とJICAエルサルバドル事務所の名井弘美所長の間で贈与契約が締結されました。
対象となるのはベリーズ最大都市ベリーズ・シティの旋回橋架け替えプロジェクトです。既存の橋は老朽化により鋼桁の腐食や脆弱化が著しく、重量制限により大型車の迂回が必要になっているとされています。
実施予定期間は47カ月で、旋回橋から2径間連続鋼コンクリート合成床版橋への架け替え、既存橋下部工の撤去が行われます。実施機関は財務・経済開発・投資省とインフラ開発・住宅省です。
ベリーズとはどんな国か
ベリーズは人口約42万人の小国で、主産業は伝統的には砂糖、バナナ、柑橘類などの農業でしたが、近年は観光などのサービス業の比重が増加しています。
「21億円もかけてなぜベリーズなのか理解できません」
「他にもっと支援が必要な国があるのではないでしょうか」
「日本の税金を使うなら効果をしっかり測定すべきです」
「橋の架け替えで本当に日本にメリットがあるのですか」
「まず国内のインフラ整備を優先してほしいです」
日本の対ベリーズ支援実績は、無償資金協力が10.41億円、技術協力実績が25.03億円(2021年度まで)となっており、今回の21億円はこれまでの無償資金協力の倍以上の規模です。
数値目標も期限も示されない支援
最大の問題は、この21億円の支援について具体的な効果測定の指標が一切示されていないことです。橋を架け替えることで「公共交通機関や災害に強いインフラの整備を図る」とありますが、何をもって成功とするのか、どのような数値目標を設定するのかが全く不明です。
企業や組織の目標設定において、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)の設定は基本中の基本です。KGIは最終目標を具体的な数値で示し、KPIはその達成に向けたプロセスを測定する指標として機能します。
一般的なプロジェクトでは以下のような指標設定が必要です。
KGI(最終目標)の例:
- 交通渋滞の解消率○○%
- 物流コスト削減○○%
- 大型車通行量増加○○%
KPI(中間指標)の例:
- 工事進捗率○○%(○年○月まで)
- 地域住民満足度○○%以上
- 経済効果○○億円以上
しかし、今回の支援ではこうした基本的な効果測定指標が全く設定されていません。
税金投入に説明責任なし
適切な目標設定には「SMARTの法則」が重要とされ、具体性(Specific)、測定可能性(Measurable)、達成可能性(Achievable)、関連性(Relevant)、期限(Time-bound)の5つの要素が必要です。
今回のベリーズ支援を検証すると
- 具体性:「強靭な生活基盤構築」は抽象的
- 測定可能性:数値目標なし
- 達成可能性:評価基準不明
- 関連性:日本の国益との関係不明確
- 期限:47カ月の工期のみで効果測定期限なし
このような状態で21億円もの税金を投じることは、国民への説明責任を果たしているとは言えません。
高市政権の積極財政政策の課題
高市政権は「責任ある積極財政」を掲げていますが、市場からは財政悪化への懸念が示され、長期金利の上昇と円安が進んでいます。そんな中で、効果測定も不十分な海外援助に巨額の予算を投じる判断は疑問視されます。
国民が求めているのは、海外への資金援助についてもKPI・KGIの明確な設定です。どのような目標を何年で達成し、その結果をどう評価するのか。数値的な成果と報告なしに続けられる支援では、国民の理解は得られません。
政府は外国への支援を行う際には必ずKPI・KGIを設定し、定期的な効果測定と報告を義務付ける制度を確立すべきです。税金を使う以上、その効果を数値で示し、国民に説明する責任があります。