2025-10-23 コメント投稿する ▼
高市早苗首相とトランプ氏28日に初会談 中朝政策確認へ拉致家族面会も
レビット米大統領報道官が2025年10月23日の記者会見で明らかにしたもので、高市首相の就任後初めての対面での首脳会談となります。 トランプ大統領の来日は2019年6月の大阪での主要20カ国・地域首脳会議以来6年ぶりで、2025年1月に発足した第2次政権では初めてです。 トランプ氏は日本滞在中、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会する方向で調整しています。
史上初の女性首相とトランプ氏の会談
高市早苗氏は2025年10月21日、衆参両院の首相指名選挙で日本の第104代首相に選出されました。憲政史上初の女性首相の誕生です。自民党は日本維新の会と連立政権を樹立し、維新は閣外協力の形で与党入りしています。
トランプ大統領は高市氏の自民党総裁選出時、自身のSNSで「非常に尊敬される人物で、深い知恵と強さを備えている」と評価していました。安倍晋三元首相に近い高市氏との関係構築はスムーズに進むとの見方が米政府関係者の間で広がっています。
トランプ氏の来日は27日から29日の日程で調整されています。27日の到着後に天皇陛下と会見し、28日午前に高市首相と会談する予定です。日本滞在中には米海軍横須賀基地の視察や北朝鮮による拉致被害者家族との面会も計画されています。29日午前に日本を離れ、韓国へ向かう見通しです。
「女性首相とトランプの会談、どんな化学反応が起きるか楽しみだ」
「高市さんは安倍元首相の路線を継承するって言ってたから、トランプとも相性良さそう」
「拉致問題でトランプが本気で動いてくれるかが鍵だよね」
「また対米投資の話を押し付けられるんじゃないか心配」
「日米同盟強化と言いながら、結局は金の問題になりそう」
中朝への基本政策と経済分野での協議
日米政府関係者によると、首脳会談では急速に軍備を拡大する中国や核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対する日米の基本政策を確認するほか、日本の対米投資の在り方など経済分野でも意見を交わす見通しです。
高市首相は会談で、新政権の防衛力強化策や防衛費の増額、反撃能力を高める施策について説明する機会になるとしています。日本は来年末までに国家安全保障戦略の見直しを行う予定で、トランプ政権との連携強化が焦点となります。
経済面では、日米関税協議で合意した5500億ドル、約80兆円規模の対米投資の具体的な進め方についても協議される可能性があります。トランプ大統領の任期中に日米両国にとって国益を最大化するプロジェクトを実施していく方針です。
拉致問題解決への期待
トランプ氏は日本滞在中、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会する方向で調整しています。トランプ氏は第1次政権時代の2017年11月と2019年5月にも拉致被害者家族と会い、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記に拉致問題を提起した経緯があります。
高市首相も2025年10月23日午後に官邸で拉致被害者家族と就任後初めて面会しました。横田めぐみさんの弟で拉致被害者家族会代表の拓也氏や母早紀江氏、2002年に北朝鮮から帰国した曽我ひとみさんらが参加しています。
トランプ氏は過去の面会で「あなた方の息子、娘を帰国させたい。そのために私たちは努力する」と約束しており、今回の来日でも拉致問題解決に向けた具体的な行動が期待されています。拉致問題担当相を兼務する木原稔官房長官と茂木敏充外相も同席する予定です。
第2次トランプ政権と日本の課題
トランプ氏の来日は第2次政権で初めてとなります。前回の来日は2019年6月、大阪市で開かれた主要20カ国・地域首脳会議に参加した際でした。当時は米中貿易摩擦が深刻化しており、トランプ氏は貿易を最優先課題として議論する姿勢を鮮明にしていました。
今回の来日では、日本の政権発足直後という異例のタイミングでの訪問となります。米政府関係者は、高市氏が安倍元首相に近いことから「関係構築はスムーズに進む」と強調しており、日米両政府が関税政策を巡り積み上げてきた経験を引き継いでくれるだろうと期待の声が上がっています。
高市首相は就任記者会見で「日米同盟をさらなる高みに引き上げる」と強調しました。同志国やグローバルサウスとの協力拡大も進めるとしており、中国や北朝鮮への対応では日米の連携が一層重要になります。
トランプ政権は日本に対してロシアからのエネルギー輸入停止を求めるなど、同盟国にも厳しい姿勢を示しています。高市首相は就任直後から内政と外交の両面で難しい判断を迫られる状況に置かれており、28日の首脳会談がその試金石となります。