2025-10-05 コメント投稿する ▼
高市早苗、幹事長に鈴木俊一を起用へ 麻生ラインで党再建と安定人事を狙う
焦点となる幹事長人事では、麻生太郎最高顧問が推す鈴木俊一総務会長を起用する方向で固まりつつあります。 高市氏は5日、党本部で麻生氏と会談しました。 高市氏周辺からは、「一番お世話になったのは麻生氏だ」という声が上がっており、党内では麻生氏を副総裁などの要職に起用する案も浮上しています。
高市早苗新総裁、党再建へ麻生ライン起用 鈴木俊一氏を幹事長に調整
自民党の高市早苗総裁は5日、党の新体制づくりに向けて本格調整に入りました。焦点となる幹事長人事では、麻生太郎最高顧問が推す鈴木俊一総務会長を起用する方向で固まりつつあります。7日に開かれる臨時総務会で正式決定される見通しです。
「一番お世話になったのは麻生氏」 麻生ラインで安定重視
高市氏は5日、党本部で麻生氏と会談しました。話し合いでは、鈴木氏の処遇や麻生氏本人の役職について意見を交わしたとされています。総裁選で高市氏が勝利できた背景には、麻生氏が「党員票最多候補を支持する」と麻生派幹部に指示し、支持の流れをつくった経緯があります。
高市氏周辺からは、「一番お世話になったのは麻生氏だ」という声が上がっており、党内では麻生氏を副総裁などの要職に起用する案も浮上しています。
麻生氏の義弟でもある鈴木氏の幹事長起用は、党内調和を重視した「麻生ライン人事」といえるでしょう。
「麻生さんの後押しで高市総裁が生まれた」
「鈴木俊一氏なら与野党とのパイプも強い」
「幹事長人事は安定を優先すべきだ」
「高市さんは恩義を忘れないタイプ。筋の通った人事だ」
「党の立て直しには、まず内部の信頼回復から」
SNS上でも、このような評価が多く見られました。特に「安定感のある布陣」「恩義を重んじるリーダー」という意見が目立っています。
小泉・林・小林・茂木氏も登用へ 全方位融和人事
高市氏は、総裁選で争った小泉進次郎農林水産相、林芳正官房長官、小林鷹之元経済安全保障担当相、茂木敏充前幹事長の4人を、党役員や閣僚として登用する意向です。敗れた候補を冷遇せず、党内融和を最優先する姿勢を明確にしています。
これは、自民党が長年抱えてきた派閥間の確執を超え、「ドロ船政権からの脱却」を図る意味もあります。高市政権が掲げる“再建”の第一歩は、組織の分断を修復し、国民の信頼を取り戻すことにあります。
官房長官に木原稔氏案 安全保障重視の布陣
一方、臨時国会後に予定される組閣では、木原稔前防衛相を官房長官に起用する案が浮上しています。木原氏は安全保障政策に精通し、高市氏とは政策面で近い立場です。旧茂木派所属ながら、決選投票で麻生氏と足並みを揃えて高市支持に回った経緯があり、「信頼関係と実務力のバランスを取る人事」として評価されています。
こうした布陣から見えるのは、「恩義・安定・政策一体化」という三本柱です。高市政権は、安倍晋三元首相の理念を継ぎながらも、実務と融和を重視する現実的な運営を志向していることがうかがえます。
公明党・参政党との距離感 「ドロ船連立」は避ける構え
公明党との政策調整は、靖国参拝や外国人政策などをめぐり時間を要する見通しです。公明党の斉藤鉄夫代表は4日に高市氏と会談し、「支持者が心配している」と懸念を伝えました。高市氏がどこまで譲るかが、与党協議の焦点となりそうです。
一方、参政党の神谷宗幣代表は同日、「自公連立政権に参加する考えはない」と明言しました。「自民が駄目だから我々は立ち上がった」と訴え、距離を置く姿勢を明確にしています。
国民民主党の古川元久国対委員長も、高市氏の「適時適切に判断する」靖国参拝姿勢を「問題ない」と評価しており、野党側にも一定の理解が見られます。
「恩義と実務」の政権へ
高市氏が重視するのは、忠誠よりも結果、派閥よりも信頼です。麻生氏の支援に報いる形で鈴木俊一氏を幹事長に据え、安定した党運営を進める狙いがあります。今後、経済政策や防衛政策を軸に“減税優先・実務重視”の政権を打ち出すことが期待されます。