2025-09-25 コメント投稿する ▼
高市早苗が「戦後80年見解」に異論 70年談話をベストと主張
高市氏は「私は安倍晋三内閣が戦後70年談話を閣議決定したときの閣僚で、戦後70年談話がベストだと思う。 高市氏は、戦後70年談話が「戦後日本の歩みと国際社会への約束を包括的に示した完成形」と位置づけている。 石破首相は戦後80年の節目に新しいメッセージを打ち出す考えを明らかにしている。
高市早苗、戦後80年見解に異論
自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬した高市早苗前経済安全保障担当相は9月25日、インタビューで石破茂首相が発出すると明言した戦後80年の「見解」に対して異論を唱えた。高市氏は「私は安倍晋三内閣が戦後70年談話を閣議決定したときの閣僚で、戦後70年談話がベストだと思う。今、新しいメッセージは必要ない」と強調した。過去の公式見解を重視し、新たな談話の発出に慎重な姿勢を示した格好だ。
安倍内閣の70年談話を踏まえた主張
高市氏は、戦後70年談話が「戦後日本の歩みと国際社会への約束を包括的に示した完成形」と位置づけている。安倍談話では、植民地支配や侵略への反省、戦後日本の平和国家としての歩みが盛り込まれており、戦後外交の基本線を確立したとされる。高市氏はこの枠組みを維持すべきだと訴え、新たな見解を出すことは「不必要な混乱を招く」とけん制した。
今回の発言は、石破首相が意欲を示す戦後80年見解に対し、総裁選候補として真っ向から釘を刺す形になった。安倍政権の路線を継承するという高市氏の姿勢が改めて示されたといえる。
総裁選での対立軸
石破首相は戦後80年の節目に新しいメッセージを打ち出す考えを明らかにしている。これに対して高市氏は、既存の公式見解を尊重すべきとの立場を鮮明にした。総裁選では、安全保障や経済政策に加え、歴史認識や外交姿勢が争点化しつつある。
党内では、戦後80年見解を新たに作成することが国際的な発信力を高めると評価する意見もある一方、70年談話を継承すべきとする声も根強い。高市氏の発言は後者を代表するものであり、安倍路線を支持する保守層へのアピールともなる。
SNSの反応
「高市早苗が70年談話をベストと明言したのは一貫性を感じる」
「石破茂の80年見解にストップをかける高市氏に共感する」
「国際社会への配慮より国内世論を重視しているのでは」
「新しい見解を出せば過去の談話との整合性が問題になる」
「総裁選で歴史認識が争点になるのは興味深い」