2025-07-14 コメント投稿する ▼
維新・桑原久美子氏が繰り上げ当選 鈴木宗男氏の辞職で異例の14日間だけの参議院議員に
維新・鈴木宗男氏の辞職で桑原久美子氏が繰り上げ当選 任期わずか14日間の参院議員に
辞職に伴う繰り上げ 維新の女性候補が短期で登院へ
参議院議員だった鈴木宗男氏の辞職を受け、日本維新の会の比例代表名簿から、元衆議院議員秘書の桑原久美子氏が繰り上げ当選することが14日、総務省の選挙会で決まった。桑原氏は2019年の参議院選挙で比例代表として立候補していたが、当時は惜しくも落選していた。
今回の繰り上げ当選により、桑原氏は15日付で参議院議員に就任する。しかし、2019年選挙による任期が今月28日に満了するため、在職期間はわずか14日間という異例の短さとなる。
「14日だけの議員って何ができるんだろう」
「繰り上げでもバッジはバッジ、立場の責任は重い」
「鈴木宗男の“置き土産”かよって感じ」
「給料や歳費が満額なら納税者的にはモヤる」
「せめて発言の場があるなら何か一言残してほしい」
桑原久美子氏とは 元衆院議員秘書から政治の世界へ
桑原久美子氏は39歳。かつて衆議院議員の秘書を務め、政治の裏方からスタートした経歴を持つ。2019年の参議院選挙では維新の比例代表として初挑戦し、次点となったものの、名簿上位に名前が残されていた。
今回、鈴木宗男氏の辞職を受けたかたちで繰り上げ当選となったが、政治家としては初の国政登院となる。本人にとっては、数年越しの挑戦がついに実を結んだ瞬間だともいえる。
ただし、任期はわずか2週間足らず。国会会期が閉会している時期にあたるため、議会での実質的な活動はほぼないとみられており、形式的な当選にとどまる可能性が高い。
異例の短期当選に問われる制度の在り方
このように、数日から数週間しか議席に就けない「繰り上げ当選」は、過去にも例がある。だが、選挙によって選ばれたわけではなく、辞職などで生じた“空席の穴埋め”としてバッジを着ける制度が、どこまで意味を持つのかという疑問もある。
任期が14日間とはいえ、議員には歳費や文書通信交通滞在費などが支給される仕組みとなっており、制度の運用に対する厳しい目が注がれている。「議席は一票の重みの象徴」という民主主義の原則に立ち返るなら、こうした“事務的な交代”をどう考えるべきか、制度の見直しも含めた議論が求められる局面だ。
政党としては「名簿順による正当な議席継承」と説明するだろうが、有権者の視点では「実績も議論もないまま、税金が支払われるのか」との不満につながりやすい。今後、桑原氏がこの14日間をどう使い、何を残すのかにも注目が集まる。