2025-10-08 コメント投稿する ▼
北村晴男議員が上野千鶴子氏に反論 「もう2度とジェンダー指数を語るな」投稿が波紋
上野氏が高市早苗氏の自民党新総裁誕生に際し「初の女性首相が誕生するかもしれない、と聞いてもうれしくない」と投稿したことが議論を呼び、北村氏がそれに反応する形となりました。 上野氏のこの投稿は、8日午前時点で1700万回以上表示される大反響となりました。 北村議員は7日、自身のXで上野氏の投稿を引用し、次のように投稿しました。
北村晴男議員が上野千鶴子氏に“2文”で反論 「お里が知れました」「もう2度とジェンダーギャップ指数を語るな」
日本保守党の北村晴男参院議員(69)が8日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、社会学者の上野千鶴子氏の発言に対してコメントしました。上野氏が高市早苗氏の自民党新総裁誕生に際し「初の女性首相が誕生するかもしれない、と聞いてもうれしくない」と投稿したことが議論を呼び、北村氏がそれに反応する形となりました。
発端:上野千鶴子氏の“うれしくない”発言が波紋
4日に投開票された自民党総裁選では、高市早苗氏が小泉進次郎農相との決選投票を制し、自民党初の女性総裁となりました。女性初の日本の首相誕生が現実味を帯びる中、社会学者でフェミニズム研究の第一人者として知られる上野氏が5日にXで次のように発信しました。
「初の女性首相が誕生するかもしれない、と聞いてもうれしくない。来年は世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で日本のランキングが上がるだろう。だからといって女性に優しい政治になるわけではない」
上野氏のこの投稿は、8日午前時点で1700万回以上表示される大反響となりました。一部では「フェミニストなのに女性首相を喜ばないのか」と批判の声が上がる一方、「性別よりも政治姿勢を重視すべき」という擁護意見も出ています。
北村氏の“2文”反論:「お里が知れました」
北村議員は7日、自身のXで上野氏の投稿を引用し、次のように投稿しました。
「お里が知れました。もう2度とジェンダーギャップ指数がどうとか言わない方が良いですね」
わずか2文の短いコメントながら、その内容は強い皮肉を含んでおり、X上では賛否両論が巻き起こりました。支持者からは「よく言った」「言葉の切れ味が鋭い」と評価する声が寄せられた一方、「人格攻撃では」「議員として軽率」といった批判も少なくありません。
SNSで交錯する評価:「性別ではなく政策で判断を」
この一連のやり取りはXやYahoo!ニュースのコメント欄でも拡散され、世論は二分しています。
「フェミニズムを標榜する人が、女性首相誕生を素直に喜べないのは皮肉」
「女性というだけで評価するのは危険。上野氏の言い分も一理ある」
「北村さんの発言は正論だが、表現が攻撃的すぎる」
「高市氏がどんな政治を行うか、それを見て判断すればいい」
多くのユーザーが指摘しているのは、「性別」や「立場」ではなく、政治家としての実績や理念こそ評価すべきだという点です。女性政治家の登場をジェンダーの“象徴”として捉えるか、それとも個人の資質として見るかで、意見が大きく分かれました。
“ジェンダー論争”から“政治論争”へ
上野氏の投稿が注目された背景には、日本のジェンダーギャップ指数の低さ(2024年は146カ国中125位)があります。長年にわたってジェンダー平等の必要性を訴えてきた上野氏にとって、高市氏の登場は「女性がリーダーになっても社会構造は変わらない」という警鐘でもあると解釈できます。
一方、北村議員をはじめとする保守系の論者は、「男女平等を唱える人たちが、保守的な女性を認めない矛盾」を問題視しています。つまり、“リベラル女性VS保守女性”という構図が新たな政治的分断を生みつつあるのです。
「結局のところ、“どんな女性”がトップになるかで評価が変わる。これでは本当の平等とは言えない」
「思想の違いで女性を区別することこそ、ジェンダー差別ではないか」
“女性首相”をどう受け止めるか——社会の成熟度が問われる
高市総裁誕生をめぐる議論は、単なる政局を超えて、日本社会がどれだけ多様な価値観を受け入れられるかという問題を映し出しています。
「女性だから支持」「女性だから反対」という単純な構図ではなく、政治家としての能力・政策・姿勢で判断する成熟した社会が求められています。
北村氏と上野氏の言葉の応酬は、その象徴的な一幕とも言えるでしょう。