2025-08-01 コメント投稿する ▼
ラサール石井氏が初登院「理想を掲げるお花畑で悪いか」石破政権評価と極右懸念も
ラサール石井氏が初登院 「理想を掲げるお花畑で何が悪い」庶民目線と危機感で語る政治信念
初登院で注目集めた社民・ラサール石井氏
8月1日、社民党のラサール石井参議院議員が初登院を果たした。国会議事堂前には多くのカメラが並び、その注目度の高さを物語っていた。「いろいろな記者会見をやってきたが、過去最高のカメラの数だ。重責だとひしひしと感じている」と語り、これまでの芸能・文化活動とは異なる、政治の場に立つ覚悟をにじませた。
注目されたのは、社民党への否定的な評価に対する彼の発言だ。「古い、頭に入らない、きれいごとを言ってどうするの」という批判に対して、「あえて『理想を掲げるお花畑のどこが悪い』と声を上げたい」と、毅然と反論。「庶民の生活が少しでも良くなって、学生さんが奨学金の問題とかを心配せず、ちょっとでも気持ちが明るくなる社会を作りたい」と、現場感覚に寄り添った言葉で抱負を語った。
石破首相を評価「1番まとも」極右政権を警戒
ラサール氏は参院選直後、自身のSNSで「石破さんはここ最近の自民党の首相では1番まとも」と投稿した。この発言について、記者団から問われると、「メモも見ずに答弁されるし、沖縄にも行かれ、戦争してはいけないとも言っている」と述べ、石破茂首相(自民党総裁)への信頼を明確に示した。
さらに、「石破さんが辞めてしまうと、次にちょっと思わしくないような極右な政権ができてしまう可能性が高い。それは避けたい」と語り、自民党内での路線変更や政権交代によって、政治の右傾化が進むことへの危機感を露わにした。
また、8月6日と9日に予定される原爆の日の式典についても触れ、「コピペではない、石破さんの言葉を聞きたい」と述べ、戦後80年という節目に向けた歴史認識や平和への姿勢に期待を寄せた。
「芸人出身でも、筋が通っていれば応援したい」
「きれいごとで何が悪い。現実が汚いなら、理想で磨くしかない」
「石破さんの答弁、たしかに他と違って聞いてて信用できる」
「奨学金の問題、取り上げてくれて本当にうれしい」
「極右政権の懸念、もっと多くの人が意識すべきだと思う」
こうした市民や有権者の声からは、ラサール氏の発信が単なる話題性にとどまらず、現状の政治に対する不安や閉塞感に切り込むメッセージとして受け止められていることがうかがえる。
庶民の生活に光を 奨学金と教育格差への視点
「学生が奨学金のことで悩まずにすむ社会を」と語ったラサール氏の言葉には、教育格差への深い問題意識がにじむ。奨学金という名の借金に苦しむ若者、進学を諦める地方の高校生、こうした声に政治がどれほど向き合ってきたかが今、問われている。
社民党は長年、福祉と教育重視の政策を訴えてきたが、時に「理想論」と切り捨てられてきた。しかし、物価高や賃金停滞が続く中で、生活保障の必要性はむしろ強まっている。ラサール氏の「理想を掲げることの価値」は、その文脈で再評価されるべきだろう。
政治のバランス役となるか 「極端でない声」を届ける使命
石破首相を支持しつつも、自民党の極右化を警戒する姿勢は、ラサール氏が単なる反与党の立場ではないことを示している。与党にも是々非々の態度で臨み、野党としての理念も守る。その姿勢が「極端でない声」を国会に届ける存在として評価され始めている。
今後、ラサール氏が実際に法案審議や委員会でどのような立場を取るのか。その一挙手一投足が、「庶民目線」の代弁者として本物かどうかを測るリトマス試験紙となるだろう。