2025-10-08 コメント: 1件 ▼
ラサール石井氏「ゾンビ的出戻り」批判に共感拡大 自民人事と「右ハンドル政治」への警鐘
ラサール氏の発言は、政治家としての倫理観を問うだけでなく、政権の説明責任と再発防止の本気度に疑問を投げかけています。 ラサール氏はこれまでも政治や社会問題に対して率直な発言を続けており、今回も政治家としての立場からの批判というより、国民目線の皮肉と諷刺として受け止められています。 「ゾンビ的出戻り」というラサール氏の言葉は、単なる揶揄ではなく、政権の構造的限界を突く比喩として響いています。
ラサール石井氏「ゾンビ的出戻り」発言に共感広がる——自民人事と“解党的出直し”の矛盾
お笑いトリオ「コント赤信号」出身で、参院選で社民党から初当選したラサール石井氏(69)が、自民党の新執行部人事についてX(旧ツイッター)で痛烈に批判した発言が波紋を呼んでいます。
自民党は7日の臨時総務会で新執行部を正式決定しました。麻生太郎副総裁(85)の再登板、義弟である鈴木俊一幹事長を支える形で、旧安倍派幹部の萩生田光一氏が幹事長代行に起用されました。萩生田氏は裏金事件の関係者として党処分を受けた経緯があり、この人事に「刷新どころか逆戻り」との批判が噴出しています。
こうした動きに対し、ラサール氏は8日、Xで次のように投稿しました。
「どこが『解党的出直し』なのか。アソウとアベノミクスが右にハンドル切って戻って来た。裏金議員も墓場から出て来た。ゾンビ的出戻り」
この辛辣な一文は、SNS上で瞬く間に拡散。多くのユーザーが「まさにその通り」「誰もが思っていることを代弁した」と共感を寄せました。
“刷新”とは名ばかり 裏金処分議員が要職に復帰
「解党的出直し」を掲げた高市早苗政権のスタートは、皮肉にも「旧体制の復権」を印象づけるものとなりました。党改革を期待していた有権者の間では、「裏金処分議員を幹部に戻すのは国民を侮辱している」「結局、派閥政治に逆戻りだ」と失望の声が上がっています。
ラサール氏の発言は、政治家としての倫理観を問うだけでなく、政権の説明責任と再発防止の本気度に疑問を投げかけています。裏金問題で処分を受けた議員の復帰が相次ぐ中で、国民の信頼回復を目指すどころか、かえって政治不信を助長しているのが現実です。
「裏金議員が要職に戻るなら、処分の意味がない」
「“刷新”とは名ばかり。派閥均衡と身内人事が優先されている」
「解党的出直しという言葉を使うのは、もはや冒涜だ」
こうしたネット上の意見は、党内の閉鎖的な構造と責任回避体質への根深い不信を映し出しています。
政治風刺が“共感”に変わる時代
ラサール氏はこれまでも政治や社会問題に対して率直な発言を続けており、今回も政治家としての立場からの批判というより、国民目線の皮肉と諷刺として受け止められています。彼の発言がこれほど広く共感を得たのは、「政治家が言えないことを芸能人が代弁している」という構図が背景にあるからでしょう。
SNS上では、
「ラサールさんの言葉が一番まっとう」
「これが国民の“素直な感情”だと思う」
「笑えないコントが今の政権」
といった投稿も目立ちます。
政治批評がユーモアや皮肉を伴うことで、一般市民の言葉として浸透しやすくなっているとも言えます。
“右ハンドル政治”が突きつける未来への警鐘
今回の人事で目立つのは、「右にハンドルを切る」というラサール氏の比喩が象徴する政治の方向性です。アベノミクス路線の継承、憲法改正への前のめり姿勢、安全保障政策の強化など、再び“右傾化”の色が濃くなっています。
しかし、経済格差の拡大、実質賃金の低下、物価高の長期化といった現実問題に対して、国民が求めているのは「右でも左でもなく、生活を守る政治」です。にもかかわらず、政権が過去の人脈に頼る構図は、問題解決よりも“自己防衛”を優先しているように見えます。
「ゾンビ的出戻り」というラサール氏の言葉は、単なる揶揄ではなく、政権の構造的限界を突く比喩として響いています。政治が変わらなければ、国民が変わる——そのメッセージを代弁するように、この投稿は広がり続けています。