2025-06-19 コメント投稿する ▼
音喜多駿氏が提言|高齢者の医療費は3割負担へ段階的引き上げを主張、現役世代の社会保険料増に反対
音喜多駿氏が提唱「高齢者も3割負担へ」現役世代の社会保険料増は断固阻止
日本維新の会の音喜多駿参議院議員(東京都選挙区)は、社会保障制度の見直しに関連して、現役世代の負担をこれ以上増やすことに「一切賛同しない」と明言しました。現役世代にのしかかる社会保険料の引き上げ案に対し、「絶対に許すわけにはいかない」とし、与党との協議の中でもその姿勢は一貫しています。
金融所得にまで社会保険料を課すなどもってのほかであり、大反対です
と明確に反対を表明。働き世代がすでに一律3割負担である中、さらに金融資産の有無で負担が変わる仕組みには断固として反対する立場を取っています。
一方で、医療費負担については、高齢者も例外ではないとの考えを提示。
段階的な措置が必要なので、まずは高齢者の金融所得を勘案して支払い能力のある方から窓口負担を引き上げていこう
と語り、まずは金融所得が多い層から医療費の窓口負担を段階的に引き上げる案を打ち出しました。最終的には、現役世代と同様に高齢者も一律3割負担とする制度設計を目指すとしています。もちろん、経済的に厳しい高齢者には救済措置を講じる意向で、所得に応じた柔軟な対応も想定されているとのことです。
維新は次の参院選でも『高齢者の窓口3割負担』の旗は下げません
と力強く発信し、公平な社会保障制度を目指す維新の姿勢を明確に打ち出しました。
今回の主張の背景には、「医療費の負担が年齢だけで分けられている現行制度では、真に支払い能力に応じた公平な制度になっていない」という問題意識があります。とりわけ、一定の資産を持ち、年金以外にも金融所得がある高齢者が、他の世代よりも優遇されている現状は見直しが必要と考えられています。
ただし、金融「資産」の正確な把握は現状難しいため、まずは把握しやすい「金融所得」に着目し、制度の見直しを段階的に進めていくという現実的なアプローチを取っているのが特徴です。
音喜多氏は、こうした制度改革の動きを逆手に取って、現役世代へのさらなる負担を求めるような与党側の動きが出てくる可能性についても警戒感を示し、
そのような動きが出てくるとすれば厳に封じ込め、速やかな医療費の窓口負担の見直し・歳出削減こそ進めなければなりません
と述べ、改革の本来の趣旨を歪めることなく推進する決意を語りました。
維新の提案は、「世代間の公平性を回復する」という観点からも注目されています。高齢化が急速に進む中、現役世代ばかりに過剰な負担を強いる社会では、持続可能な社会保障制度は成り立ちません。音喜多氏のように、政治の場から「公正な負担と支え合い」を提起する動きは、今後の制度設計の議論にも大きな影響を与えることでしょう。