2025-06-25 コメント投稿する ▼
クルド人騒動で告訴の埼玉県議、記者会見が県議会で直前中止に “騒動の可能性”で封じられた言論の場
クルド人騒動で告訴の埼玉県議、県議会での会見が直前中止に “喧噪の可能性”を理由に議会側が使用拒否
埼玉県川口市で発生した、クルド人らによる県議への取り囲み騒動を受けて、当事者の県議らが県議会内で記者会見を予定していたものの、開催直前に議会事務局から中止を求められていたことが判明した。議会側は「一般の方による喧噪が起きる可能性がある」として、安全上の理由を挙げているが、議員側からは「言論の自由への干渉ではないか」との疑念も上がっている。
記者会見は当初、6月25日に議会棟内の「議員面会サロン」で行われる予定だったが、前日24日に議会事務局から急遽使用中止の通知が出された。中止を通達された高木功介県議は文書で経緯を公表しており、議会内での“政治的発言”や“センシティブなテーマ”に対する過剰な自己規制が背景にある可能性も示唆されている。
「一般の来訪者が騒動起こす可能性」 SNS拡散を懸念した議会側
議会事務局の説明によれば、当初は使用を認める方向で調整していたが、SNS上で記者会見の開催情報が広く拡散されたことを確認。議事堂には図書室や展示スペースなどが併設されており、一般の来訪者が容易に出入りできることから、「喧噪が起きる可能性」を懸念し、会見の中止を要請したという。
「議会棟での会見を中止って、表現の自由への挑戦では?」
「“騒ぎが起こるかもしれない”って理由なら、何も発言できなくなる」
「誰かが抗議するかもしれないから発言しないって、民主主義かよ」
「クルド人を恐れて発言の場すら与えないのが今の県政か?」
「外部の圧力はないって言ってるけど、じゃあ誰を恐れてるのか説明してほしい」
クルド人との“摩擦”は議論避けて通れぬ現実に
高木県議らが告訴したのは、今月2日に川口市の武南署敷地内で、トルコ系の少数民族であるクルド人らが県議の車を取り囲み、怒声を浴びせた事件についてだ。県議らは現場で正当な視察活動を行っていたと主張しており、「暴力的行為によって民主的な活動が妨害された」として、刑事告訴に踏み切った。
今回の騒動は、日本における外国人労働者・難民政策、そして地域住民との摩擦という複雑な問題を浮き彫りにしている。クルド人問題はこれまで表立って語られる機会が少なかったが、実際には川口市周辺で生活する一部外国人とのトラブルが度々報告されており、地域の治安や住民感情への影響は無視できない段階に来ている。
議場の“自粛”が火種に 問われる議会の説明責任
議会内での記者会見中止は、「安全確保」の建前のもとで言論の場を封じたかのように受け取られかねない。特定の外国人集団との摩擦が政治課題化することを恐れた「無用の自主規制」が、逆に不信を招く形となっている。
告訴状は予定通り6月25日に提出され、記者会見は場所を東京都内に移して7月1日に実施される予定となっている。議会という公共の場での説明の機会を奪われたことで、問題は今後さらに広がりを見せる可能性がある。
言論の自由と治安維持のバランス。外国人問題に触れることすら憚られる空気。今回の記者会見中止が、社会の“言えない雰囲気”を象徴する出来事として記憶されるかもしれない。