2025-06-30 コメント投稿する ▼
【維新・吉村代表の覚悟】社保料6万円削減へ「人気なくてもやる」参院選で問う本気の改革案
ミャクミャクに重ねた「筋を通す政治」
7月20日に投開票を迎える参議院選挙で、日本維新の会の吉村洋文代表は、社会保険料の負担を現役世代1人あたり年間6万円引き下げるとする公約を掲げている。世論調査では支持率が伸び悩む中、それでも「人気がなくても必要な政策を通す」と訴える姿勢は変わらない。
「ミャクミャクのように筋を通す」。大阪市での街頭演説で、吉村代表は万博キャラクターを引き合いにこう語った。
大阪・関西万博の開催にも奔走し、行政の顔と政党の顔を使い分けてきた吉村代表だが、直近の東京都議選では維新は議席を一つも得られなかった。
それでも彼の訴えは明快だ。「350万円の年収の人は50万円の社会保険料を天引きされている。さらに企業側も同額を負担している。これは現役世代にとってあまりにも重すぎる」。そして「このままでは、子どもや孫たちの世代にさらに大きな負担を強いる」と危機感を露わにした。
医療費の見直しで財源を捻出
6万円の負担軽減をどう実現するのか。吉村代表は「医療費の見直し」を掲げる。たとえば、薬局で買える湿布薬や風邪薬などを、医療保険の対象から外すことで保険財政の無駄を削減できると指摘。
「今はクリニックで軽い症状でも受診して、湿布もらって1割負担で済む。でもその9割は税金。これを見直さなければ医療費は右肩上がりのままだ」と警鐘を鳴らした。
もちろん全てを一律で削減するわけではない。慢性疾患や必要性の高い医療には、きちんと例外措置を講じるとし、制度の合理化を訴える。
「保険証で湿布ばっかりもらうの、そろそろ卒業してもいいと思う」
「9割負担してるって、忘れてる人多すぎ」
「向かい風でも筋を通すのは評価したい」
「減税よりも医療費見直しのほうが先じゃない?」
「“何でも無料”の幻想から脱却するべき時期」
吉村代表は「たとえ風当たりが強くても、必要なことはやらなければならない」と言い切る。
支持率低迷でも「人気に頼らぬ政治」を貫く
最新の世論調査では、維新の支持率は2%と、政党要件を満たす10党中、下から3番目に低い水準だ。にもかかわらず、吉村代表はこの結果を「重く受け止める」としつつも、「政党は手段。社会の問題を捉えて、有権者に本気で提案することが本質」と話す。
現在、国が進める給付金政策についても疑問を呈する。「2万円のばらまきで選挙を勝とうとするのは短絡的すぎる。社会保険料という、もっと本質的で重たい問題を提起するのが政治の責任」と主張した。
この発言の背景には、選挙戦で本当に議論すべき政策課題が置き去りにされているという危機感がある。
「減税は一時的。でも社保料は一生。こっちのほうが問題」
「2万円のバラマキより6万円の軽減のほうが生活変わる」
「誰も言わないからこそ意味がある」
「減税にも限界がある。ならば負担の見直しも大事」
「毎年100万円も引かれてる現実に驚いた」
政権には加わらず、政策実現を目指す
吉村代表は選挙後の政権与党との連携について、「連立には入らない」と明言。「重要なのは約束した政策を一つでも多く実現すること」だと強調した。
維新として掲げる目標の一つは「与党の過半数割れ」。現在の与党に対しては、「選挙前にばらまきを行うなど、本質的な政策から逃げている」と批判。「今の自民党には頼りなさを感じる。だからこそ、ガツンとやりたい」と強い意志を見せる。
参院選で全員当選を目指すとしたうえで、「選挙は覚悟を問う場。人気取りではなく、覚悟を持った政策で臨む」と言葉に力を込めた。
国民に届くか、本質的な改革論
維新の公約は、言葉を飾らず率直だ。だからこそ、票につながりにくいかもしれない。だが、あえてそこに踏み込む姿勢は、既存政党との差別化でもある。
政権交代が難しいとされる参院選で、「ガス抜き」的に利用される野党の立場を超え、本気で制度設計を提案する稀有な存在として、維新の動向は注目されている。
有権者が何を重視するのか――給付金という目先の「得」か、それとも未来の負担軽減という「覚悟」か。その選択は、社会の方向性を決定づける一票となる。