2025-12-10 コメント投稿する ▼
公約万博大屋根リング木材が新品10分の1価格で投げ売り、350億円建設費に見合わぬ末路
日本国際博覧会協会(万博協会)は万博のレガシー(遺産)として位置づけてきたリングですが、木材の再利用価格を新品の10分の1程度に設定し、さらに解体費用まで負担する方針を示しており、事実上の「投げ売り状態」に陥っています。
万博350億円の大屋根リング木材、新品の10分の1価格で投げ売りの実態
2025年10月に閉幕した大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の解体が本格化している中、巨額の建設費をかけた木材の処分を巡り新たな課題が浮上しています。日本国際博覧会協会(万博協会)は万博のレガシー(遺産)として位置づけてきたリングですが、木材の再利用価格を新品の10分の1程度に設定し、さらに解体費用まで負担する方針を示しており、事実上の「投げ売り状態」に陥っています。
レガシーどころか廃棄危機に直面
総工費約350億円を投じて建設された大屋根リングは、周囲約2025メートル、世界最大の木造建築物として注目を集めてきました。しかし、万博閉幕後の木材再利用を巡る状況は深刻です。
万博協会が2025年1月21日に開いた説明会では、リユースの木材価格を「有償」、木材の輸送費用は「譲渡先の負担」、追加の解体費用が発生した場合の負担先は「検討中」と発表されました。これに対し、説明会に参加した工務店の一級建築士は「解体費用が加わると、普通に木材を買って使うよりも高くなってしまう」と指摘しています。
「350億円もかけて建てたのに、結局チップにするなんて税金の無駄遣いすぎる」
「レガシーって言ってたのに、安く売るだけって詐欺みたいなもんじゃない?」
「普通の木材買う方が安いって、何のために万博やったんだろ」
「解体費用も税金から出るんでしょ?二重の無駄遣いだよ」
「SDGsとか言ってたけど、結局は見た目だけだったんだな」
具体的な再利用策はごく一部にとどまる
現在具体的に決まっている木材の活用策は限定的です。石川県珠洲市の復興公営住宅建設資材として使用される部分や、2027年の国際園芸博覧会のタワー資材として再利用される分などがありますが、これらは全体の一部にすぎません。
万博協会が実施した提案募集では20件の応募があったものの、使用される木材は計6000立方メートルで、全体(2万7000立方メートル)の2割程度にとどまっています。しかも、多くの団体はほぼ無料での引き取りを希望している状況です。
解体費用問題で二重の負担
さらに深刻な問題は解体費用の扱いです。万博協会は大屋根リングを解体し、木材としてリユースするのに必要な費用について、現時点で最大約24億5000万円と想定していることが明らかになっています。
2023年11月の万博協会との協議では「撤去までが工事」と説明していたにもかかわらず、なぜリングの撤去費用の負担先が「検討中」に変わったのかという疑問の声も上がっています。
燃料チップ化の可能性も浮上
木材の引き取り手が十分に確保できない場合、残りは破砕してチップとしてリサイクルする形が見込まれています。これは実質的に、世界一の木造建築物として注目を集めた建材が燃料用のチップとして処理されることを意味しており、当初掲げられた「レガシー」の理念とは程遠い結果となりそうです。
万博協会の石毛博行事務総長氏は「開幕して(木材の)ブランド価値が上がる可能性もある。(解体費用を譲渡先に)負担してもらえないと諦める必要はない」と楽観的な見方を示していますが、現実的には厳しい状況が続いています。
この投稿は吉村洋文の公約「2025年大阪・関西万博の成功と大阪府と大阪市の連携強化」に関連する活動情報です。この公約は9点の得点で、公約偏差値35.9、達成率は4%と評価されています。