2025-11-28 コメント投稿する ▼
維新除名3議員の自民会派入り、与党過半数確保で政権安定へ
日本維新の会から除名処分を受けた衆議院議員3人が2025年11月28日、自民党会派への加入を正式に合意しました。 しかし、維新の吉村洋文代表は「筋が通っていない」と強い不快感を示しています。 同時に、3人が結成していた衆議院会派「改革の会」は解散届を提出し、消滅しました。 吉村洋文代表は28日、大阪府庁で記者団の取材に応じ、3議員の自民会派入りに強い不快感を示しました。
日本維新の会から除名処分を受けた衆議院議員3人が2025年11月28日、自民党会派への加入を正式に合意しました。これにより、衆議院で自民党と維新の与党会派は過半数の233議席に達し、約1年ぶりに安定した国会運営が可能になりました。しかし、維新の吉村洋文代表は「筋が通っていない」と強い不快感を示しています。
改革の会解散で与党会派が233議席に
自民党会派に加入したのは、斉木武志氏(比例北陸信越)、守島正氏(大阪2区)、阿部弘樹氏(比例九州)の3人です。3人は28日に国会内で自民党の鈴木俊一幹事長と会談し、「3人で自民党を支えていく」として会派入りで合意しました。同時に、3人が結成していた衆議院会派「改革の会」は解散届を提出し、消滅しました。
これにより、衆議院の与党会派は自民党199議席、維新34議席の計233議席となり、定数465の過半数に到達しました。12月に審議入りする2025年度補正予算案の成立に前進した形となります。
「自民会派入りはありえない、筋が違う」
「改革の会って何だったの?数合わせじゃん」
「維新で当選した人が自民に行くなんて」
「投票した人の気持ちを考えろ」
「これじゃただの裏切り行為だよ」
高市早苗首相にとって、衆議院で与党だけで予算案を成立させることができるようになったのは大きな前進です。ただ、参院では与党の議席は119にとどまり、過半数に6足りない状況は変わらず、法案の成立には野党の協力が引き続き必要となります。
吉村代表「誓約書を破るのは筋が通らない」
吉村洋文代表は28日、大阪府庁で記者団の取材に応じ、3議員の自民会派入りに強い不快感を示しました。「除名した場合には議員辞職するという誓約書を、3名とも公認の時に出してます」と強調し、「本来の筋とすれば、議員辞職をして維新に返すのが筋だと思います」と述べました。
吉村氏はさらに、「維新を信頼して投票してくれている人がたくさんいるわけですから。筋でいけば、誓約書も含めて僕は議員辞職だと思います」と厳しく批判しました。ただし、政策実現の観点からは「一歩近づいている。一歩前進している」と評価も示しています。
除名に至る経緯と改革の会結成
3議員は2025年9月、第27回参議院議員通常選挙後の2025年8月に発足した日本維新の会新執行部への運営面や政策面での不満などを理由に離党届を提出しました。特に藤田文武共同代表率いる執行部に不満をもらして離党届を提出していました。
維新は離党届を受理せず、9月17日の常任役員会で3人を除名処分としました。他の党所属国会議員にも離党を呼び掛けていたことなどを挙げ、「党の名誉を傷つけ、規律を乱す行為」があったとしています。
その後、3人は9月22日に「改革の会」を結成し、10月の首相指名選挙では高市早苗氏に投票して首相誕生に貢献していました。一時は「有志の会」との共同会派「有志・改革の会」を組んでいましたが、首班指名の際に過半数を確保するため、高市早苗総裁に投票する意向を示した旧改革の会の3人と、有志の会側の議員4人との調整が付かず、再び単独会派として活動していました。
国民の声に厳しい批判
この一連の動きに対し、国民からは厳しい批判の声が上がっています。「節操なさすぎる」「なんなのこの茶番は」「数合わせのためにむちゃくちゃ」などと疑問視する書き込みがソーシャルメディア上で相次いでいます。
特に、維新の公認で当選しながら自民会派に入ったことについて、「投票した民意を無視しての こういう議員の勝手な動きってどうなんよ。裏切り行為なんじゃないの」という批判も強く、有権者の信頼を裏切る行為との指摘が多数見られます。