2025-07-03 コメント投稿する ▼
元市議・李江嵐氏が勝山市を提訴 除名処分の取り消し求め「虚偽はない」 執行停止も申し立て
除名は不当として提訴
元市議・李江嵐氏が勝山市を提訴 虚偽認定に異議「文書に歪曲なし」
“虚偽文書”で除名、元市議が勝山市を提訴
知人男性とのトラブルを巡り暴行容疑で書類送検され、さらに議会に提出した説明文書に「虚偽や歪曲があった」として勝山市議会から除名処分を受けた元市議の李江嵐氏が、処分の取り消しを求めて勝山市を提訴したことが明らかになった。
李氏は7月3日、代理人弁護士とともに記者会見を開き、前日の2日に福井地方裁判所に提訴したと発表。除名処分とその効力の執行停止も申し立てており、「処分には重大な瑕疵がある」と訴えた。
「除名は行き過ぎ。訴訟は当然」
「暴行よりも“説明文書の虚偽”の方が重く扱われるのか?」
「議会の判断が正しかったのか、司法で明らかにしてほしい」
「書類送検された時点で説明責任は果たすべきだった」
「市民に謝罪してから争うのは誠実な姿勢では」
「虚偽・歪曲はない」 代理人が主張
代理人弁護士は会見で、「議会が問題視したのは李氏が提出した説明文書だが、内容に除名処分に相当するような虚偽や歪曲はなかった」と強調。除名の根拠が不十分であり、懲罰の過程にも正当性を欠くとした。
李氏の除名処分は、6月26日に開かれた勝山市議会の本会議で決定されたもので、懲罰特別委員会が「最も重い懲罰である除名が妥当」と結論付け、賛成多数で可決された。地方自治法に基づく正式な手続きとはいえ、議会としても異例の重い判断だった。
李氏は、問題となったのは「知人男性とのトラブルに対する説明」であり、文書の趣旨が事実と著しく乖離していたとは言えないと主張。議会側が感情的・政治的な判断に流された可能性を含めて、裁判所の冷静な判断を仰ぎたいとしている。
暴行で書類送検 議会は“説明の不誠実さ”を問題視
事の発端は2025年5月、李氏が知人男性との間で起こしたトラブルだった。報道によると、李氏は相手に暴行を加え、威圧的な言動を行ったとして書類送検されている。
勝山市議会はこの件について政治倫理調査特別委員会を設置。李氏は文書で事情を説明したが、その内容に虚偽や事実の歪曲があると認定され、懲罰特別委員会で審議が行われた。その結果、地方自治法に基づく「除名処分」が議会で可決された。
つまり議会は、暴行そのものよりも「説明の不誠実さ」を重大視し、議員としての資質に欠けると判断した格好だ。
「説明文書が問題なら、もっと冷静に精査されるべきだった」
「除名は感情的判断に見える」
「処分の過程がブラックボックス化していないか心配」
「暴力だけじゃなく、誤魔化しが最大の問題だったのでは」
「議会の懲罰が司法で見直されるのは健全な流れ」
謝罪しつつも“法廷で争う”選択
3日の記者会見で李氏は、「これまで公の場で謝罪する機会がなかった」と述べ、被害を受けた知人男性、市民、議会関係者に深く頭を下げた。そのうえで、「政治家としての説明責任と、自らの名誉を守るため、法的に争う決意を固めた」と述べた。
勝山市議会事務局は訴訟について、「訴状がまだ届いていないため、現時点ではコメントできない」としている。
今後の焦点は、議会が除名処分を行う過程が法的に妥当だったかどうか、そして李氏の説明文書の内容が「除名に相当する虚偽だったのかどうか」に移っていく。市議の懲罰処分をめぐる司法判断としても、全国的に注目される事例となりそうだ。