2025-11-18 コメント投稿する ▼
李江嵐勝山市議、暴行罪で略式起訴と除名処分を巡る訴訟続く
勝山市議の李江嵐(りえらん)氏(33)が、知人男性に対する暴行などの疑いで略式起訴されていたことが明らかになりました。 加えて、議会への説明文書に虚偽や歪曲があったとされ、除名処分を受けた経緯を巡っては、現在も法廷で争いが続いています。 彼女が議会に提出した報告書(備忘録)に虚偽や事実の歪曲があるとして、懲罰特別委員会が開かれていました。
李江嵐・勝山市議、暴行罪で略式起訴 除名処分めぐる訴訟も継続
勝山市議の李江嵐(りえらん)氏(33)が、知人男性に対する暴行などの疑いで略式起訴されていたことが明らかになりました。加えて、議会への説明文書に虚偽や歪曲があったとされ、除名処分を受けた経緯を巡っては、現在も法廷で争いが続いています。
略式起訴と不起訴の判断
福井地方検察庁(大野区検)は、李市議を暴行罪で略式起訴しました。これは、知人男性の上半身を押すなどの暴行が認められたとしての処分です。一方で、脅迫罪については不起訴と判断されました。 この起訴判断は、11日付でなされていました。
福井新聞の報道によれば、問題の発端は5月10日の夜。李市議は懇親会後、コンビニ前で知人男性に暴行を加え、「殺すぞ」などの暴言を吐いたとされています。
議会の除名処分とその根拠
李市議に対しては、勝山市議会が説明文書の内容に問題ありと判断。彼女が議会に提出した報告書(備忘録)に虚偽や事実の歪曲があるとして、懲罰特別委員会が開かれていました。
6月23日、懲罰特別委が除名処分を科す方針を全会一致で固め、翌26日の本会議でこれが可決されました。
李市議はこれを不服として、処分をやめてほしいと7月に福井地裁へ除名処分取り消し訴訟を提起。同時に、処分の執行停止も申請しています。
本人の主張と議会との溝
李市議側は、議会に提出した説明文書について「虚偽や歪曲はない」と主張。代理人弁護士は、報告内容はトラブルの実態を正しく伝えたものだと反論しています。
また、彼女は懲罰を議会の秩序維持とは別の問題として捉えており、「もし今回のような理由で処分が認められれば、活発な議論をする市議会の責任が果たしにくくなる」と訴えてきました。
除名処分の重みと政治的影響
除名処分は、地方議員に対する最も重い懲罰の一つです。議会は、倫理調査の末に李市議の説明に信頼性を欠くとして、厳しい判断を下しました。
とはいえ、李市議が訴訟を通じて処分取り消しを求めていることから、議会内部の判断が市民の理解を得ているかどうかは焦点となります。彼女の主張が認められれば、議会の懲罰運用のあり方にも波紋が広がる可能性があります。
今後の展開と注目点
現在、福井地裁で李市議の除名処分をめぐる訴訟が継続中です。地裁が処分をどう判断するかは、地方議会の懲罰制度や倫理の在り方に対する有権者の見方にも影響を与えかねません。
また、略式起訴された暴行事件についても、市議としての信頼と今後の政治活動に大きな影を落としています。訴訟と処分がどのような結末を迎えるか、地元・勝山の有権者だけでなく、地方政治を注視する人々にとっても重要な問題です。