2025-07-04 コメント投稿する ▼
【熊本参院選】自民独占に一石投じるか?かまたさとる候補「全ての人のための政治」を訴え
自民党独占の構造に挑むかまた候補の訴え
参議院選挙の熊本選挙区で、立憲民主党公認の「かまたさとる」候補が7月4日、野田佳彦元首相と共に熊本市内で街頭演説を行った。
熊本県は国政において自民党が全議席を独占しており、かまた候補はその現状を「多様な声が国に届きにくい」と問題視。自身は地方議会で26年間活動してきた実績を持ち、「一部の人だけが得をする政治から、すべての人が幸せに暮らせる政治へ」と訴えた。
熊本南部を襲った豪雨災害の教訓にも触れ、「ダム建設だけが対策ではない。山の保全など様々な視点を持ち、議会が本当に有効な対策を提案できるかが問われている」と強調。利権や既得権に寄り添った一方通行の政策ではなく、多様な民意に根差した政治が必要だと力を込めた。
「利益誘導の政治から脱却しないと何も変わらない」
「ダムの前に森と山、治水の本質を見て」
「一強のままでは熊本は国から放置され続ける」
「税金は誰のために使われているのか」
「災害のたびに人災と言われる政治を終わらせてほしい」
野田佳彦元首相「熊本から全国へ」
応援に駆けつけた野田佳彦元首相は、熊本での選挙戦を「互角」と表現し、「ここで勝てば九州全体、ひいては全国に波及効果が出る」と熱弁。
特に、相手候補が与党の国会運営を担う立場であり、野党が結束して衆議院を通過させた「ガソリン税の暫定税率廃止法案」を、参議院で審議すらさせなかったことを批判。「熊本の有権者にこそ、これがどれだけ生活に影響しているか実感してもらいたい」と語った。
地方では車が生活の必需品であるにも関わらず、ガソリン代の負担が重い状況が続いている。かまた候補を国会に送り出せば、「地方の声が政策に反映される第一歩になる」と訴えた。
かまた候補が訴える「異論が力になる議会」
かまた候補は、県議時代から少数派として政策を提案し続けてきた。「異なる意見があってこそ、政策は磨かれ、より多くの人にとって良いものになる」と語り、「一部の業界や政治家の顔色をうかがうような政治では、納税者の信頼を失う」と述べた。
特に公共事業や災害復旧のあり方については、「一度立ち止まって検証しないと、同じ過ちを繰り返す」とし、現場主義と多角的な視点の重要性を強調。現政権下では「意見の違いが排除され、議論が形式的になっている」と警鐘を鳴らした。
「熊本の声が国政に届いていない実感がある」
「議会は多数決ではなく熟議の場であってほしい」
「誰のための政治か、今こそ問い直す時」
「不公平な政治は、いずれ地域を壊す」
「立場や政党に関係なく、声を届けてくれる政治家が必要」
地方の声が国政を動かす転機となるか
今回の選挙戦は、単なる「野党対与党」という構図ではない。
地方の現場を知るかまた候補と、中央の政党運営に深く関与する与党候補との対決構図は、「誰が地域の声を国会に届けられるのか」という一点に集約される。特に、政治の公平性や災害復旧への取り組み、ガソリン税問題など、生活に直結する課題で、どちらの候補がより現実的で誠実な姿勢を示すかが問われている。
有権者が一票で示す意思が、地方と中央の関係性を変える可能性を秘めている。自民党による独占状態が長く続く熊本において、有権者の選択が政治の転換点になるのか、注目が集まっている。