2025-06-03 コメント投稿する ▼
家庭連合信者が参院選千葉選挙区から出馬 信教の自由と家庭保護を訴え
家庭連合信者が千葉選挙区から出馬へ 信教の自由を訴える
今夏に実施される参議院選挙の千葉選挙区(改選数3)に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の現役信者である小笠原裕氏(62)が立候補する意向を明らかにした。千葉市内で2日に開かれた記者会見で、小笠原氏は「信教の自由が脅かされている」と強い危機感を語り、家庭連合に対する政府の解散請求を「政治的な判断だ」と厳しく批判した。
家庭の価値を軸にした政治訴求
小笠原氏は、自らが代表を務める政治団体「日本の家庭を守る会」から立候補する。訴えの柱は、信教の自由の確保とともに、家族という単位を憲法上で守る仕組みの構築だ。記者会見では「50年後、100年後の社会を見据えると、最も重要なのは家庭を守ること」と語り、憲法に家庭保護の条文を新たに盛り込むべきだと主張。また、現行のLGBT施策については「行き過ぎがある」として見直しを訴える姿勢を見せた。
宗教支援を否定、個人での出馬決断
宗教団体としての家庭連合からの組織的な支援は受けず、立候補はあくまで個人の意思で決めたと説明している。信者という立場を公表したうえで選挙に挑む姿勢は異例であり、「宗教者が声を上げられない社会は健全とは言えない」と語った。
千葉選挙区は注目の接戦区で、先月30日に行われた立候補予定者説明会には現職3名を含む14陣営が出席。与野党の有力候補がひしめく中、小笠原氏のような「無所属系・諸派」の候補がどこまで存在感を示せるかが焦点となる。
ネット上では賛否が分かれる
小笠原氏の立候補発表後、SNSではさまざまな意見が交錯している。
「信教の自由は守られるべき。でも家庭連合の問題はスルーできない」
「家庭の価値を訴えるのは大事。でもLGBTへの視点が時代に逆行してないか?」
「教団からの支援を受けないという姿勢は評価したい」
「個人として出るのは自由。でも信者と名乗るだけで警戒してしまう」
「宗教者が堂々と社会に発信するのは健全なことだと思う」
政治と宗教の境界が改めて問われる今回の出馬表明。支持を広げられるかどうかは、有権者の「信教の自由」と「過去の教団問題」への向き合い方次第と言えるだろう。