2025-07-04 コメント: 1件 ▼
自民比例・岸博幸氏が石破首相を公然批判「経済政策ない」「けんか売る方がいい」 選挙期間中の異例発言に波紋
党公認候補が党首を批判 異例の“内ゲバ”選挙戦
7月20日の参院選に向けて自民党比例代表で出馬している経済評論家の岸博幸氏が4日、X(旧Twitter)に動画を投稿し、石破茂首相に対して「正直いってあまり評価していない」と述べ、政権運営に苦言を呈した。
さらに岸氏は、「けんかを売る方がいいかもしれない」「目立った経済政策がない」「物価高対策はもっと早くやるべきだった」などと語り、党内の“タブー”とも言える党総裁への公然たる異論を展開。現職の首相に対して、党公認候補がここまで踏み込んだ発言を選挙期間中に行うのは極めて異例だ。
「自民党の中で党首にけんか売るって、前代未聞じゃ?」
「身内から批判される首相…支持基盤ボロボロでは」
「石破さんが無策なのは事実だけど、これはまずい」
「比例で出る人が総理批判って、誰に投票していいのか混乱する」
「見せかけの多様性か、本気で路線対立してるのか?」
岸氏「石破は何もしてない」経済政策の不在を指摘
岸氏は、経済産業省出身で菅政権・岸田政権下で内閣官房参与も務めた人物。テレビ番組でもコメンテーターとして知られ、自民党は今年6月、比例代表での出馬を正式に決定した。
動画の中で岸氏は、「石破総理には何度も議論を申し込んだが、僕は勝っていると思っている」とまで言い切り、「官邸の側近がまともに動いていない」と官邸機能にも言及。「暮らしが苦しいのは明白。石破首相はもっと積極的に動くべき」と主張した。
これらの発言は、物価高と賃金停滞に対する対策の遅れ、経済成長戦略の欠如など、政権への根本的な不満を表したものとみられる。
「岸発言」は不満の代弁か暴走か? 党内に波紋広がる
党内関係者からは、「発言のタイミングが悪すぎる」「選挙戦に水を差しかねない」との声が漏れ始めている。
一方で、「岸氏の発言には一定の支持がある」とする見方もある。物価高や円安に対して有効な手立てが打てていないとの国民の不満は根強く、党内からの批判が出るのも時間の問題だったとの指摘もある。
しかし、岸氏はあくまで“比例代表”候補。党の顔としてトップを立てて戦う構図で、党公認候補が党首に“けんかを売る”構図は、選挙戦略上も矛盾を抱える。
「言いたいこと言うのは自由。でもタイミングが最悪」
「身内批判はガス抜きか、崩壊の前兆か」
「どうせ本気でけんか売るなら無所属で出てほしい」
「岸氏の発言、ちょっと見直した」
「党内からも不満があるってことが明らかになった」
問われる“岸氏の覚悟”と自民党の対応
今後注目されるのは、自民党が岸氏の発言にどう対応するかだ。沈黙を貫けば“容認”と見られかねず、処分すれば“言論封殺”と批判される。岸氏本人は、「党に遠慮して黙っていられる状況ではない」と強調しており、今後も“政権批判型候補”として発信を続ける可能性がある。
比例代表という制度上、党名での投票が基本となる中、有権者は「自民」と書けば岸氏も当選に近づく。だが、その中身は決して一枚岩ではないことを、今回の発言が象徴している。