2025-06-16 コメント投稿する ▼
岸博幸氏、余命8年で自民党から出馬 「命を賭けて暴れ、日本経済を再生する」
岸博幸氏、余命8年で出馬決意 自民党の“劇薬”として経済政策の立て直しへ
「しょーがないじゃん」──その言葉には、やむにやまれぬ決意と、命を賭けてでも政治を変えたいという覚悟がにじんでいた。テレビで辛口な政治批評を行ってきた岸博幸氏が、2025年夏の国政選挙に自民党から立候補する意向を表明した。
多発性骨髄腫というがんを患い、「人生残り8年」と宣告された岸氏。もともと「出馬はない」と明言してきた彼が、なぜ今、あえて自民党から出馬するのか。その決意の背景には、今の政治と経済政策に対する強い危機感があった。
評論家から実践者へ 「暴れるために中に入る」
岸氏は、「失われた30年」からようやく抜け出せるかどうかの瀬戸際にある今、政治の議論が「減税」「物価高対策」といった目先の国民負担軽減に終始している現状を痛烈に批判している。
減税だけで日本経済が復活すると思ったら大間違いだ
給付金や補助金ではなく、構造的な成長戦略こそ必要
と岸氏は訴える。かつて小泉純一郎、菅義偉政権下で内閣官房や経済産業省に勤め、安倍晋三元首相とも交流が深かった岸氏にとって、改革路線を放棄した現在の政治には我慢がならないという。
外から文句を言っていても変わらない。政治の中に入って暴れて、正しい経済政策に戻したい
と述べ、これまで“外野”として鋭く批判してきた立場から、あえて“中”に入り、自らの命を賭けて政権与党を内部から変革するという決意を明かした。
なぜ自民党なのか 政権経験者としての責任感
批判していた政権から出馬することへの疑問も多い。だが岸氏は、それを“当然”と語る。
私は小泉政権、菅政権時代に官邸で働いていたし、安倍政権にも関わってきた。だから自民党から出るのは自然なこと
と説明。自民党はかつて改革政党として機能していたが、今は「霞が関の官僚の政策をそのまま飲み込むだけの政党に成り下がっている」と批判する。
さらに、野党の経済政策についても
野党の主張する経済政策は間違っている。野党から出るなどあり得ない
と一刀両断。その理由を詳述した新著『ザイム真理教と霞ヶ関の真実』(宝島社)は、6月24日に発売予定だ。
自民党の“劇薬”として内部改革を宣言
岸氏は、今の自民党には「政策論争がなくなった」と断じる。与党内での喧々諤々の議論が消え、官僚が作った政策がそのまま通り、国民への説明も不十分なまま施策が進んでいる。そうした状況を「国民不在の政治」と批判し、
自分が自民党内で、テレビでやってきたのと同じやり方で暴れまくって立て直す
と語った。政治家として長く続ける気はないという。むしろ「普通の政治家になる気はまったくない」と公言し、テレビで鍛えた表現力と突破力を生かして短期決戦で成果を出す覚悟だ。
一年生議員でもできる。大きな声で叫べば、空気を変えることはできる
という言葉に、既存の枠にとらわれない行動力がにじむ。
「やむにやまれぬ大和魂」──命の時間を政治に捧げる
岸氏は、自身の病気を隠すことなく語る。
多発性骨髄腫と診断されて2年。今は人生残り8年とされている
その上で、自らの生きる時間を「政治を変えること」に賭けると決意したという。
長く政治家をやる気はないし、そもそも長くやれない。でも、そのぶん覚悟はある
と語り、「命を削ってでも今の政治を正す」という決意を明らかにした。そして最後に、自らが敬愛する幕末の思想家・吉田松陰の一句を引いて締めくくった。
かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂
この一節こそが、彼の今の心境そのものである。
「出世や保身ではなく、残りの命で国を変えたい」
「政治家として“普通じゃない”ことが自分の武器になる」
「テレビから飛び出し、今度は本気で日本を変える」
SNS上でも、
「テレビで言ってるだけじゃないのがすごい」
「余命8年で出馬って…本気度が違う」
「劇薬、確かに期待したい。変えてくれ」
といった期待と共感の声が相次いでいる。
岸博幸氏は、出世も保身も望まない。ただ命の残り時間すべてをかけて、自民党を、政治を、そして日本経済を立て直そうとしている。