2025-06-30 コメント投稿する ▼
「子育てが落ち着いてからでは遅い」――3児の母・平りさこ氏が訴える“今こそ声を上げる理由”
「子育てが落ち着いてから」では遅すぎる――母親議員・平りさこ氏が街頭で訴えた“今”の重み
子育てと政治は両立できるのか。新党「チームみらい」の平りさこ氏は、その問いに対して実践で答えようとしている。大阪・京橋で行った街頭演説では、自身の育児と政治活動を重ねながら、今だからこそ声を上げなければならない理由を熱く語った。
私は11歳、1歳、0歳6ヶ月の3人の子どもがいる母親です。3人の子育ては日々綱渡りです。真ん中はイヤイヤ期、末っ子は夜泣きもまだまだします。
育児の真っただ中にある現役の母親として、平氏は現在進行形の奮闘をリアルに語る。決して「子育てが一段落してから」政治を志したのではなく、むしろその逆だ。子どもを育てる“今”だからこそ、現場の課題や声を届けるべきだという想いがある。
『じゃあ子育てが落ち着いてから挑戦すればいいじゃないか?』しかし、それではもう遅いんです。先送り、先送りの結果が出生数が70万人を割ってしまった今なんです。
この訴えには、数字だけでは語れない危機感がにじむ。2023年の日本の出生数はついに70万人を下回り、過去最低を記録。少子化が「静かな国難」と呼ばれる中、政治の場にリアルな子育ての当事者がほとんどいないという現状は、根本的な課題の一つでもある。
平氏が訴えるのは、いわゆる「育児が落ち着いたら」という待機姿勢ではなく、当事者が“熱を持って”語る必要性だ。支援策が机上の空論に終わらないためにも、現場からのリアルな声を即時に政治へ反映させることが不可欠だとする。
「50年後も自分ごと」ー平均年齢35.5歳のチームみらい一同、未来は明るいと信じられる国を本気でつくっていきます。
「チームみらい」は、子育て・教育・働き方改革などを軸に、「将来世代のための政治」を掲げる新党で、メンバーの平均年齢は35.5歳と非常に若い。高齢化が進む国政にあって、生活実感に根ざした視点を持ち込む存在として、注目を集めている。
SNS上では、「まさに現場の声」「この行動力に勇気づけられた」といった賛同が寄せられる一方で、「家庭との両立は本当に可能なのか」といった現実的な懸念もある。しかしその議論自体が、政治の現場に育児当事者がどれほど少ないかを浮き彫りにしている。
「少子化対策」は、すでに掛け声だけでは済まない段階にある。保育の質、働き方、教育、経済支援――どれもが複雑に絡み合うこの問題に、リアルな経験を持つ母親の視点が加わることは大きな意義がある。
子どもを育てながら政治に関わるという選択は、これまで「例外」だった。しかしそれを「当たり前」に変えていく力が、平りさこ氏の行動にある。「今、この瞬間の声を政治に届けたい」という真っ直ぐな言葉が、多くの市民の心を動かしつつある。