2025-07-11 コメント投稿する ▼
すやま初美候補が当落線上の激戦へ 愛知から「政権交代」のうねり広がる
揺らぐ“定席”構図
愛知選挙区(改選数4)は長年、「自民・公明・立民・国民」の四者が議席を分け合う“定席”の構図が続いてきた。しかし今回の参院選では、そのバランスが大きく揺らいでいる。背景には、自民党の裏金疑惑や物価高への無策な対応、企業・団体献金と癒着する政党への不信感が根強くある。
そうしたなかで、日本共産党のすやま初美候補が、当落線上で他党候補と激しく競り合っている。かつて安定していた4議席のうち、いずれかが崩れる可能性が現実味を帯び、「新しい政治」を求める有権者の声が大きくなっている。
すやま候補の訴えが広がる理由
「自公政権を少数に追い込み、物価高に負けない安心して暮らせる社会をつくる」――この力強い訴えに、多くの共感が集まっている。すやま氏は、格差と貧困の是正、ジェンダー平等、長時間労働の是正など、多岐にわたる生活課題に焦点を当て、「あなたの尊厳を守る政治」を前面に押し出す。
街頭演説の現場では、生活者の声と候補者の訴えが直接交わり、その場で支持が広がる光景も珍しくない。
「男女の賃金格差はなくしてほしい。少しでも賃金が上がれば、子どもと一緒にいられる時間が増える」
「子育てと仕事が両立できない社会に、これ以上我慢できない」
「『日本人ファースト』っていう言葉が恐ろしい。すやまさんの言葉には人間への信頼がある」
「一緒に政治を変えましょう、って言われて泣きそうになった」
「共産党は苦しい時に一番寄り添ってくれた。投票するなら、やっぱりここ」
ネットでも「すやま支持」の声拡大
SNSでは、すやま候補の演説や発言がリアルタイムで拡散され、ネット上での支持も着実に広がっている。街頭宣伝をライブ配信した際のコメント欄には、「ワンオペ育児で心が折れそうだったけど、すやまさんの声に励まされた」「今の政治に文句言ってるだけじゃ何も変わらない。だから私は投票する」など、多くの反応が寄せられた。
有権者の半数近くが、まだ投票先を決めていないという調査もある中で、ネットや街頭での直接的な訴えが、浮動票の行方を左右するとみられている。党県委員会も「比例を軸に全県で対話と支持拡大を」と呼びかけ、目標である43万票の獲得と比例5議席の実現、そしてすやま候補の当選に向けてフル稼働の体制を敷いている。
「尊厳」を訴える政治は届くのか
すやま候補は「差別と分断の政治ではなく、ジェンダー平等の社会、一人ひとりが幸せになれる社会を」と訴える。これは単なるスローガンではなく、多くの市民が直面してきた困難とつながる言葉だ。長時間労働、非正規雇用、育児と介護のはざまで苦しむ生活者にとって、「尊厳を守る政治」は他人事ではない。
とりわけ若年層や子育て世代、非正規労働者などからの反応が強く、「今の政治に見捨てられてきた」と感じている層に希望を与えている。従来の「支持基盤」に頼らないボトムアップ型の選挙戦が展開されていることが、他候補と一線を画す最大の特徴だ。
政権交代への一歩となるか
愛知から政権交代のうねりを生み出せるのか。この選挙区の結果は、全国の選挙戦にも大きな影響を及ぼす可能性がある。既得権益に守られた政治ではなく、一人ひとりの声に基づいた政治をつくるというすやま候補の主張が、今、多くの市民の心を揺さぶっている。
残された時間は限られているが、情勢は流動的で、最後の一票まで結果が読めない展開だ。有権者一人ひとりの選択が、未来を決定づけることになる。